GTDをITmediaスタッフが実践。その様子を順を追って写真で紹介する「写真でわかるGTD」。最終回となる今回は、GTD導入から2カ月後の彼らの様子をリポートします。
2カ月前にGTDをはじめたITmediaスタッフのWさんとMさん。はじめての週次レビューも順調にこなすことができましたが、現在はどうでしょうか。「写真でわかるGTD」シリーズ最終回は、GTD導入から2カ月後の彼らの様子をリポートします。
比較的順調にGTDを実践できていたWさんに、まずはお話を伺いました。
「実は先週、週次レビューをサボってしまったんですよ」
いつもは土曜日の午前中に週次レビューをこなしていたWさん。先週もいつものように週次レビューをこなそうとしたらしいのですが、部屋の掃除をしていたらいつの間にか時間がなくなり、レビューをサボってしまったようです。
「週次レビューをサボったので、今週はすっきり感がなくて困りました。しょうがないので、週の途中に週次レビューをすることにしました。」
Wさんは週の途中にレビューすることで、なんとかペースを取り戻すことができたようです。しかし週次レビューをしないことですっきり感が味わえないことを知ったWさんは、「来週からは時間を決めてきっちりやります」と笑顔で答えてくれました。
Wさんは昔から自作のGTDファイルを作ったり、かなりGTDにはまっている様子。うまく行き過ぎている感がありますが、逆にうまくいっていないことはあるのでしょうか。
「そうですね……。やっぱり居座り続けるToDoがありますね。そういうToDoは本当にやりたいことなのかな、と考え直すようにしています。そう考えるとうまくいくこともありますが、それでも居座り続けることがありますね。この辺はもっと上手にこなしたいですね……。」
たしかにGTDを続けていると(GTDを実践していなくても、ですが)居座り続けるToDoが出てきます。個人的にそうしたToDoを抱えたときには「このToDoが終わるとどういう気持ちか、終わったらどうなるのか?」をイメージするようにしています。
人は作業の過程をイメージするとやることが億劫になります。それよりも作業の結果にフォーカスすると良いでしょう。掃除をしている自分よりも、掃除した後のきれいな部屋をイメージすることが大事なのです。
Wさんに、GTDを実践してからほかに変わったことがありますか、とお聞きしました。
「GTDを実践する前とその後で一番違うのは金曜日の気分かな、と思います。以前はするべきことをすべて把握していなかったのでなんとなく金曜日には『やるべきことを来週に繰り越している』感がありました。でも今はすべてのやるべきことを把握できているので、安心して週末に遊べるようになりました(笑)」
さらに「有言実行な自分が好きになりました」とWさんは語ってくれました。「例えば旅行に行きたいと思ったらそれをすぐに紙に書きますよね。そうすると実際にやらなくちゃ!と思ってすぐにチケットをとるなど、実際に行動に移せるようになりました。いままでは漠然とずるずる何もしなかったのですけど、紙に書くことで実行に移せるようになりました。そんな自分が最近は好きなんですよ。」
ほかにも「体力をつける」と書いた後に、すぐジムへの入会手続きをしたというWさん。GTDは彼女にとても良い影響を与えているようです。
「ほかの変化としては、手帳よりもGTDのフォルダの方が大事になったということでしょうか。今まではどこに行くにも手帳を持っていましたが、今ではフォルダの方を持ち歩くようになりました。」
またフォルダを持ち歩くことで「人を待つのが苦にならなくなりました」とWさんは教えてくれました。「いままで友達から『ごめん、30分遅れる!』と言われたらイライラしていたのですが、いまでは『どうぞ、どうぞ、遅れてください』と思えるようになりました。いつもフォルダを持っているので、ちょっとした時間に細々としたことを片付けることができるようになりました。言い換えると空き時間をすごく有効に使えるようになったということだと思います。」
実にうまくGTDを実践しているWさん、1つ悔しいのは「大阪から来た友達にGTDを教えたのだけど、うまく伝わらなかった」こと。「ふーん、仕事大変なんだね」と軽くいなされてしまったそうです(笑)。ただ、もう1人の友人にはGTDを教えて、順調に実践しているようです。百式管理人としてもWさんにはもっとGTDを広めてもらいたいものです。
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