LG電子は、世界的に有名なイタリアのファッションデザイナー「Roberto Cavalli」が直接デザインした「U8360」を発表した。Roberto Cavalliが得意としている動物柄をあしらったU8360のデザインは、「Tokyo Black」「Milan Silver」など全部で33種。これを999ユーロ(約13〜14万円)で、999台のみ限定販売している。
U8360は、既存の機種にRoberto Cavalliのデザインを追加したもので、Hutchison Telecomを通じて、イタリアやイギリス、オーストラリアで販売されている。
こうした有名ブランドとのコラボレーションは決して珍しいことではなく、韓国メーカーでは特にSamsung電子やLG電子がよく行っている手法だ。Samsung電子がデンマークのオーディオメーカとして有名なBang & Olufsenとともに、画面が下、キーが上という新しい発想の携帯電話「Serene」を発表したことは記憶に新しい。
またSamsung電子の場合、デザイン携帯を発表するだけでなく、有名メーカとともに携帯電話の可能性を提示する実験的な試みも行っている。今年5月、ドイツの自動車メーカ「Audi」との協力で、同社は携帯電話と自動車に内蔵されたスピーカをBluetoothのA2DPで連結。携帯電話で再生されている音楽を、無線によりカーステレオに転送し鑑賞するシステムを披露した。
ところが韓国国内を見てみると、こうした有名ブランドと手を組んだ手法というのは見られない。先に紹介した「Serene」や「Roberto Cavalli」のデザイン携帯も、韓国内には海外ニュースの1つとして知らされるばかりで、韓国内では販売されず、実際には展示場などでしかお目にかかれないのが現状だ。
韓国の人々もデザイナーズブランドを好む方だが、なぜ海外のようにデザイン携帯が販売されないのだろうか。
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