ワンセグチューナーを搭載している「MEDIAS N-04C」では、テレビ放送の視聴はもちろん、録画も可能だ。採用されているのは富士ソフト製の「FSDTV Mobile for Android」で、画面を左右にスライドさせるとチャンネルを切り替えられるなど、タッチ操作で使いやすいよう最適化されている。
ワンセグを受信するには、まず本体の右上にあるアンテナを引き出し、「テレビ」を起動。初回のみチャンネルサーチを行うか、視聴地域を指定する必要があるが、以降は表示されるメニューから「視聴」を選べば、前回終了時に視聴していたチャンネルが表示される。
MEDIASのディスプレイ解像度(480×854ピクセル)は16:9の画角にぴったりなので、横表示にするとフルスクリーンで快適に視聴できる。画質は良くも悪くも“ワンセグの画質”といった感じで、動きのある場面では多少荒さが目立つ。ワンセグ放送の解像度が元々240×320ピクセルであることを考えれば、まずまずのレベル。驚くほどキレイではないが、視聴には十分といえるだろう。
視聴しながらの録画や、日時を指定しての録画予約もできるなど、録画機能の使い勝手もケータイとほとんど変わらない。ただし、注意したいのがワンセグを終了する方法。ホームキーを押してホーム画面に戻るだけではワンセグを終了したことにはならず、バックグラウンドで起動したままになる。終了する際は、クリアキーからホーム画面に戻る必要があることを覚えておきたい。
MEDIASの液晶画面を被う「Gorilla Glass」の上下には、外周のアークラインと並行して、わずかな溝がある。スピーカー/レシーバーとマイクは、この溝にうまく隠れるように配置されている。スピーカーは1カ所のみにあるので、画面を横にして動画を視聴する際などは、向かって左側からだけ音が聞こえてくるようので、音のバランスが悪い印象だ。ヘッドフォンの使用をお勧めしたい。
ドコモのおサイフケータイでは4月20日現在、iD、DCMX、Edy、QUICPay、モバイルWAONのほか、マクドナルド公式アプリやヨドバシゴールドポイントカード、ANAのチケットレスサービスなどが利用可能となっている。それぞれアプリをインストールして設定すれば、ケータイと同じように使うことができるが、残念ながらモバイルSuicaやnanacoは現時点では未対応。Suicaのスマートフォン対応は2011年度上期(夏ごろ)、nanacoのスマートフォン対応は2011年中を予定している。
MEDIASの裏面には赤外線通信ポートが搭載されており、ケータイとの連絡先交換が簡単にできるようになっている。連絡先を開いてメニューから「赤外線受信」を選ぶか、自分のプロフィールを表示して送信するだけなので、受送信の操作も従来のケータイ並みに簡単だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.