気が付いたら、サムスン電子のフォルダブル(折りたたみ)スマートフォン「Galaxy Z Foldシリーズ」も、初代(当時は「Z」が付かなかった)から数えて6代目。2019年から毎年リリースされ、性能のみならずディスプレイはもちろん、ヒンジやサイズ感も改良され続けてきた。
カメラ機能も例外じゃない。カメラユニット自体は他のGalaxy(特に「Galayx Sシリーズ」)と比べて優れているわけではないが、フォルダブルだからこそ可能なさまざまな撮影バリエーションにどんどん対応してきた。自撮り用カメラは、メインディスプレイにあるインカメラとカバー画面(サブディスプレイ)にあるカバーカメラも合わせると、全部で“5つ”もある。面白いものである。
個人的に本シリーズで推したいポイントは、オーソドックスなスマホでは難しい、いろんな撮り方を駆使できること。閉じても開いても半開きでも撮れるのは、ややこしくも楽しいのである。
そして、今までのGalaxy Z Foldシリーズのカメラは、最新のGalaxy Sシリーズと同等……とまでは行かなかったけど、今回の「Galaxy Z Fold6」は、Galaxy S24と(広角と望遠は)同じカメラということでクオリティ的にも安心できるし、さらに撮影後に生成AIを駆使した、いろんな機能を使える。
そんな視点を踏まえて、今回はGalaxy Z Fold6をザクっと使ってみたい。
一応、Galaxy Z Fold6のカメラを基本からチェックしよう。3つ縦に並んだアウトカメラは上から順に「超広角」「広角」「3x望遠」と、きれいに並んでいる(3xは、広角カメラと比べた倍率)。
超広角カメラは1/3.2型センサーで約1200万画素、レンズは13mm相当でF2.2だ。Galaxy S24よりセンサーサイズがちょっと小さい。
メインとなる広角カメラは1/1.5型センサーで約5000万画素、レンズは23mm相当でF1.8だ。Galaxy S24と同等である。
3x望遠カメラは1/3.9型センサーで約1000万画素、レンズは69mm相当でF2.4だ。Galaxy S24とスペックは同じで、センサーサイズはちょっと小さい。
こうして見ると望遠カメラがちょっと弱いのだけど、Galaxy S24相当なのでしょうがない。さすがにこれをGalaxy S24 Ultra相当(≒5x望遠カメラ搭載)にしたら……価格もさらに上がるだろうし、このサイズ感は難しかっただろう。
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