12月3日に配信された、小惑星探査機「はやぶさ2」の打ち上げライブ中継で、MCの女性の声が「かわいすぎる」とネットで話題になった。声の主は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)職員の嶋根愛理(しまねえり)さん(31)。ロケットの要素技術を開発する宇宙輸送系要素技術開発センターの開発員だ。視聴者の反響に対して本人は「地声が高いんです」と話しているという。
嶋根さんは、ライブ中継の全編にわたってMCを担当。はやぶさ2のミッションの解説や、打ち上げの様子の実況、ユーザーからのメッセージの読み上げなどを行った。ハイトーンのかわいらしい声で、ライブ中継を観ていたユーザーからは「かわいい」「癒される」「萌える」などのコメントが相次いで投稿された。
JAXAの広報担当者によると嶋根さんは、ロケットの要素技術を開発する宇宙輸送系要素技術開発センターで「アビオ系」と呼ばれる電子機器系の開発を担当しているという。打ち上げライブ中継のMCは従来から輸送系の比較的若いメンバーが行っており、今回は入社6年目の嶋根さんが担当した。これまで打ち上げ時は管制室などにいたため、実際の打ち上げを見るのは初めてと語っていた。
ライブ中継終了後、嶋根さんにユーザーからの反応を伝えてもらったところ、本人は「地声が高いんです。落ち着いた雰囲気で放送しようと思ったんですが、自然な声の方がよく伝わるかと思い、あえて普段の声でお話しをさせていただいた」と話していたという。
嶋根さんは2010年、「準天頂衛星みちびき」の射場管制官(RCO)も担当しており、三菱電機のWebサイトに当時のインタビューが掲載されている。その中でもインタビュアーの「すごくいい声をしてらっしゃいますものね」との言葉に、「女性の声のほうが通りやすいみたいで。きっとうるさいぐらいだと思われているかも(笑)」と答えている。
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