「GitHubからロシアを切り離して」──ロシアのウクライナ侵攻を受けて、このような件名の投稿がGitHub上に掲載された。3月2日時点で、投稿主に対して292の回答と1397のリプライがあり物議を醸したが、これに対してGitHubは「私たちのビジョンは、どこに住んでいても全ての開発者のホームになることだ」と返答をした。
同社は続けて「ロシアへの新しい輸出制限など、政府が課した命令については、私たちの義務として重く受け止めている。一方で、ユーザーや顧客が命令の範囲を超えた影響を受けることがないよう、政府の命令を十分に検討する責任も負っている」とした。
貿易管理に関するGitHubのポリシーを定めたWebページも紹介し、そこには「米国政府の制裁が適用される国と地域はクリミアとキューバ、イラン、北朝鮮、シリア」と記載している。これらを列挙した上で「フィードバック行動規範に基づき、この議論はここで終了する」と宣言した。
この投稿に対して、他ユーザーからは「GitHubを制限すれば、ロシア大統領も影響を受けて考えを改めるのだろうか?」や「一国の国民全員が、政府の行動に賛同しているわけではない」「国民全体を罰することが平和をもたらすと考えているなら、少し歴史を読んでみることをお勧めする」など、否定的な意見が多く見られていた。
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