Lenovoは3月2日(ヨーロッパ中央時間)、スペイン・バルセロナで開催している世界最大級の通信関連イベント「MWC Barcelona 2025」への出展に合わせて、ノートPCの新製品とコンセプトモデルを紹介する報道関係者向け説明会を実施した。
展示には、最軽量構成の重量が1kgを切った「ThinkPad X13 Gen 6」、ThinkPad Tシリーズ初のコンバーチブル型ノートPCとなる「ThinkPad T14s 2-in-1」といったThinkPad/ThinkBookの新モデルの他、ThinkBook/Yogaを中心にいくつかのPoC(Proof of Concept:概念実証)サンプルも展示され、実際に見たり触れたりすることもできた。
夢のある、興味深いPoCサンプルを中心に、一部を紹介しよう。
AI PCのPoCサンプルとして展示されていた「ThinBook『codename Flip』」は、その名の通り折りたためる18.1型有機ELディスプレイを搭載している。ディスプレイを折りたたんだ状態では約13型のモバイルノートPCとして使える一方、ディスプレイを縦方向に伸ばすと18.1型の大画面で使えるという格好だ。
「クラムシェルモード」では、従来のノートPCと同じ使い方ができる。その他、ディスプレイをフルに広げた「縦型モード」、タブレットライクに使える「タブレットモード」、向かい合った相手に同じ画面を見せられる「共有モード」など、折り曲げ可能なメリットを生かして複数のスタイルで活用できることがメリットだ。
また、「Smart ForcePad」と名付けられたタッチパッドは、テンキーやメディアコントローラーとしても使えるようになっている。
面白いコンセプトモデルではあるのだが、ディスプレイを広げた縦型モードにすると、頭が重くなって重量バランスが悪くなり、後ろに倒れてしまうこともある。実際に製品化する際には、倒さないための工夫が求められるだろう。
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