今回は〈動詞の原形+~ing〉についてお伝えします。
問題
今回は文法項目ではなく、形に注目してお伝えします。
〈動詞の原形+~ing〉がどんな時に使われるか、色々なケースを考えてみましょう。
解答(順序不同)
動詞については、こちら↓を参考にしてください。
動詞は用途によって形を変えます。
〈動詞の原形+~ing〉の形には、動名詞と現在分詞の2種類があります。
両方とも元は動詞なので、動詞の性質も持っています。
それぞれの特徴は次の通りです。
1.動名詞
■ 名詞の働き
動名詞は動詞が名詞に変化したものです。
動名詞は動詞の働きも兼ねているので、目的語や補語、副詞などを伴うこともあります。
通常の名詞の同じように、前置詞の後に使われたり、文の主語、補語、目的語などになります。
1. Playing soccer is fun.
サッカーをすることは楽しいです。
文の主語なので、play soccer ではなくplaying soccer (サッカーをすること)のように動名詞 (+目的語) が使われています。
2. He went out without telling me where to go.
彼は私にどこへ行くか言わずに出て行きました。
without という前置詞の後なので、動詞の tell ではなく動名詞の telling が使われています。
■ 形容詞的な働き
また、通例形容詞が名詞を修飾し、名詞の「状態、様子、性質」などを表しますが、名詞がすぐ後の名詞を修飾し形容詞的に使われることがあります。
その際、形容詞の働きをする(動)名詞は、修飾する名詞の「用途、目的、内容」などを表しています。
3. Does he have a sleeping bag?
彼は寝袋 (寝るための袋)を持っていますか。
sleepingは bag の用途や目的を表し、形容詞的に bag を修飾しています。
2.現在分詞
■ 分詞は動詞が形容詞に変化したものです。
分詞は修飾する名詞の「動作・様子」などを表しています。
注)分詞には~ing の形の現在分詞の他、~ed の形の過去分詞もありますが、ここでは現在分詞についてのみ説明いたします。
分詞も、通常の形容詞と同じように、限定用法と叙述用法があります。
限定用法と叙述用法については、こちら↓を参考にしてください。
4. Look at that sleeping boy.
あの寝ている男の子を見てください。
sleeping は形容詞の働きをし、boy の動作や様子を説明しています。
■ 分詞構文
分詞構文は動詞と接続詞の機能を兼ねています。
5. Feeling excited, I could not sleep well last night.
興奮していたので、昨晩はよく眠れませんでした。
分詞構文については、こちら↓を参考にしてください。
■ 〈be動詞+現在分詞〉の形で進行形を表します。
6. He was watching TV when I called him.
私が電話したとき、彼はテレビを見ていました。
このように動名詞と現在分詞は形は同じでも使い方が異なりますので、違いを正しく理解し、使い分けましょう。
よろしければ、こちら↓も参考にしてください。