みなさんこんにちは、木工大好きアトリエキンパラです。
今回は、美容院を営む友人の依頼でスイッチ隠しフォトフレームを製作しました。
元々おしゃれな空間ですが、スイッチが隠れるだけで更にオシャレな空間になりました。
目次
スイッチ隠しフォトフレームを設置する前
こちらがスイッチ隠しフォトフレームを設置する前です。
照明のスイッチとエアコンのスイッチが入り口近くのレジ横に設置されています。レジ横ということで必ずお客さんの目に入ります。
スイッチがあるのは当たり前と言えばそれまでですが、無ければ無い方が良いと思います。
スイッチを隠すのに必要なサイズはA4くらい。
理想はこんな感じ。わかりやすい!
スイッチ隠しフォトフレームを作ってみた!
そして今回製作したのがこちらになります。(表面のシワシワはPETの保護フィルムです。)
一見何も言われなければ、ただのフォトフレームですが、スイッチを操作しなければいけないので、開閉式になっています。
サイズは、W260×H320×D52mmです。スイッチに対して大きすぎても違和感があるので、なるべくコンパクトになるように設計してみました。
材料にはヒノキを使い、色は友人お気に入りのチーク色で塗装しました。
オススメの塗料 https://amzn.to/4gMlcDT
右から見ると少し厚めのフォトフレームに見えます。
隙間もなるべく無くすことで、一体感が出ます。
そして左側から見ると丁番があるので、「これは開くもの」ということがわかります。
開く方向も工夫して、お客さんから見て隠れる方に丁番を持ってきました。
お客さんからは見えない丁番ですが、この丁番は少しこだわって、真鍮の丁番にしました。やっぱり真鍮のゴールドはチークとよく合います。見た目は最高なんですが、もう少しお手頃だとありがたいです。。
オススメの真鍮蝶番 https://amzn.to/4k1ww2a
開くとこんな感じ。
フォトフレームと枠が丁番で繋がったシンプルな構造です。でもこれにはたくさんの工夫が詰まっています。
中でも大変だったのがフォトフレームの中板の固定方法です。
ツラで合わせてしまうとトンボが枠にぶつかって閉まらなくなってしまいます。
そこで、フォトフレーム内側に溝を掘り、そこにトンボを差し込む形にしました。いつもは外枠にトンボがついていますが、これは中板の方に取り付けてあります。
これで開閉もできるし、中板も簡単に取り外すこともできます。
枠の方には強力マグネットを仕込みました。枠とマグネットはツラになるようにしたかったので、マグネットの厚み分溝を掘り、そこにマグネットを接着しました。
反対側にはマグネットキャッチに使う鉄板を仕込みました。こちらも出っ張らないように埋め込んであります。
そして更に悩んだのか壁面(石膏ボード)への取り付け方法です。
フォトフレームの場合には、Jフックを壁にピンで打ち込んで、フォトフレームに紐をつけて引っ掛ければよかったんですが、スイッチ隠しの場合には、扉を開けるたびにバタバタしてしまい安定感がありません。
そこで鈑金を使って取り付けることにしました。
4つ角に板金を取り付け、内側に開いた穴を利用してJフックのピンでしっかり固定することで、扉を開けてもグラつくことはありません。
扉の開けやすさも工夫しました。表からは見えないように、指が引っ掛かる程度の溝を作り、簡単に開けられるようにしました。
たくさんのアイデアを詰め込みすぎてパンクしそうになりましたが、とても満足感のあるスイッチ隠しフォトフレームになりました。
実際にスイッチを隠してみた
出来上がったスイッチ隠しフォトフレームを早速使っていただきました。
取り付けも簡単にできたそうで、一安心です。念のために強力両面テープでエアコンのスイッチ部分とフレームを貼り付けています。
こちらが取り付ける前。
取り付けるとやっぱりオシャレ!
美容院の開店当時に製作依頼をいただいたレジカウンターとの相性もバッチリ。
照明も一貫してチーク色なところがいいですね。
スイッチを隠すだけでこんなにオシャレになるとは、やはり友人のセンスは良いです。さすが美容師。
みなさんもぜひ作ってみてください。
アトリエキンパラでした。