京都市観光協会が10月29日に発表した9月の市内主要ホテルの宿泊状況によると、日本人延べ宿泊客数は、約20万4千人と前年9月の8割弱まで回復した。政府の観光支援事業「Go To トラベル」や4連休が追い風となった格好だが、外国人客の「不在」は続き、客室稼働率は前月比10.2ポイント増の33.0%にとどまった。
日本人延べ宿泊客数は前年同月比23.9%減。前年同月比48.2%減だった今年8月(約14万8千人)から大幅に増え、4カ月連続で前月を上回った。新型コロナウイルスの新規感染者が市内で減少傾向となり、4連休を中心に人出が増加したという。
外国人延べ宿泊客数は前年同月比99.7%減とほぼゼロの状態が6カ月続き、日本人と外国人を合わせた総延べ宿泊客数は前年同月の4割に満たない。市観光協会は「10月からはGoToの対象に東京発着が追加され、日本人客は引き続き回復が期待される」と予想する。
調査対象は前月から1施設増え、64ホテル。稼働率は休業や営業縮小を加味して算出した。