会社を解雇されたことがある人は、これから受ける就職面接で答えに窮する質問をされるかもしれません。リストラの対象になっただけだとしても、答えにくい質問に対してどのように答えるかで、面接官に判断されます。ポイントは、何が起こったかではなく、何を学んだかという答えに置き換えることです。キャリアに関する情報を伝えているメディア「Profession Direction」のキャリアカウンセラーKristin Johnsonさんは、これまで会社に解雇されたり、辞職を促されたことがある場合は、就職面接の前に万が一に備えて、答えにくい質問に対してどう答えるか準備しておいた方がいいと言っています。
就職先の会社は、あなたがどのような人なのかを知りたいので(前職で管理職や役員だった場合は特に)、嘘をつくのはやめましょう。前職をどうして去ることになったかといういきさつではなく、どのようにして退職を決断したのかを、できるだけプロフェッショナルなやり方で説明するよう心がけます。それから、前職のポジションでどのようなことを学んだか、どのように退職の方向に意識が向いたかを話します。
例えば、いつも遅刻していたから仕事を辞めるように言われた場合は、前職では時間管理に悩まされましたが、大事なことに集中することができるような仕事のルーティン(もしくは新しい生産システム)にしたので、気が散ることなく短時間で集中できましたと説明するといいというのです。就職面接をしている相手の会社は、あなたの素性を知るために前職の会社に問い合わせをして確認することもあります。常に一貫した答えをするようにしておきましょう。
翻って日本では、前職の会社に問い合わせをされることは稀かもしれません。ただ、答えに窮する質問をされた時にいかにポジティブに答えるか事前に考えておくことは、就職面接に対するいい備えになりそうです。その他、就職面接の心構えとして、過去に取り上げた「STAR」の法則もお忘れなく。
Answering "Have You Ever Been Fired? Asked to Resign?" | Profession Direction
Alan Henry(原文/訳:的野裕子)
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