深海のダース・ベイダー? シンガポール国立大教授らが新種の大型甲殻類をSWにちなんで命名
先日、南シナ海の南沙諸島付近に生息する大型甲殻類が新種として認定された。しかし話題になっているのはその学名。なんと映画「スター・ウォーズ」シリーズのダース・ベイダーにちなんで命名されたそうだ。
新種だと解明したのは、シンガポール国立大学のピーター・ン教授が率いる研究チームで、「Bathynomus vaderi(バチノムス・バデリ)」と命名。「Bathynomus」は「深海に分布するもの」という意味で、「vaderi」はダース・ベイダーの「Vader」を学名の命名ルールに従ってラテン語風に変形したものだ。スター・ウォーズの大ファンだというン教授は命名の理由をこう説明した。
「この甲殻類の外観がダース・ベイダーの黒いヘルメットと似ていると思ったんです。また800から1200メートルの深海の暗闇の中に生息していることが『暗黒の支配者』のイメージと重なることからこの学名にしました」
バチノムス・バデリは巨大等脚類(ダイオウグソクムシ)の新種で、体長は30センチ、体重は1キロを超えることもある。トロール漁でかかるそうで、「ロブスターに匹敵する美味」として2017年ごろからベトナムのレストランで大人気。
ただ、生態や個体数などが全く謎なため、乱獲を懸念する声もあるという。