【DeNA森原康平】野球選手と牛の架け橋に…セカンドキャリアも見据え牧場見学

野球選手と牛の架け橋になる-。DeNA森原康平投手(33)が率いる「チーム森原」の自主トレの休日に密着しました。

地元の広島・福山から車で約2時間半、島根・雲南市にある「熟豊ファーム」を訪問。サステナブルな活動に共感し、牧場の見学と特別BBQパーティーで知識を深めました。後輩の坂本裕哉投手(26)ら自主トレメンバーも参加し、休日を満喫しました。

プロ野球

◆森原康平(もりはら・こうへい)1991年(平3)12月26日生まれ、広島県出身。山陽-近大工学部-新日鉄住金広畑を経て、16年ドラフト5位で楽天入団。19年3月、メキシコとの強化試合で侍ジャパン代表。22年7月、伊藤裕季也との交換トレードでDeNA移籍。昨季は58試合、2勝6敗、11ホールド、29セーブ、防御率2・41。185センチ、88キロ。右投げ左打ち。今季推定年俸1億円。

雪深い島根「熟豊ファーム」広島・福山から車で約2時間半

熟豊ファームの牛肉と記念撮影するDeNA森原康平(中央)と石飛修平社長(左)、役員の古川篤氏(右)

熟豊ファームの牛肉と記念撮影するDeNA森原康平(中央)と石飛修平社長(左)、役員の古川篤氏(右)

雪と山に囲まれ、日本海からの冷気が流れてくる。澄んだ空気と森に囲まれた場所に「熟豊ファーム」はあった。

1月上旬。森原は自主トレ期間中のオフ、後輩の坂本ら自主トレメンバーを連れて同牧場を訪れた。

島根・雲南市。「チーム森原」の自主トレ先で、森原の実家がある広島・福山から車で2時間半ほど。ノーマルタイヤでは通行を許可されない極寒の雪景色だった。

到着するやいなや、寒さに体を震わせながら、牧場に興味津々で足を踏み入れた。

まず見学したのは子牛のゾーン。大型犬くらいはあろうかという大きさだが、生後わずか数日しかたっていない。日本海側の寒波を和らげるために、温かいカバーもかけられてストレスのない環境作りが行われている。

森原も、坂本も「すごいね」と夢中になりながら、スマホでぱしゃぱしゃと撮影した。

熟豊ファームの生後7カ月の牛

熟豊ファームの生後7カ月の牛

続いて生後7カ月ほどの牛。生まれて1年もたってないが、数百キロはあろうかという大きさだ。並んで記念撮影。

そして最後に出荷直前の育ちきった牛のもとへ。ちょうど他の牧場から移送されてきたタイミングと重なった。

おとなしく歩いている姿に、思わず「でっかい…」の声があちこちから漏れる。重さは約700キロから800キロ。ずっしりとした迫力に圧倒される。

熟豊ファームの出荷直前の牛。重さは700キロから800キロほど

熟豊ファームの出荷直前の牛。重さは700キロから800キロほど

さらに奥に入ると、右手には褐毛(あかげ)和種、左手には黒毛和種がズラリと並ぶ。エサを食べたり、体を寄せ合ったり、それぞれがリラックスしている。

森原も坂本も興味は増すばかり。「何年くらいでこんなに大きくなるんですか?」と坂本が質問。「ここにいるのは経産牛といって、出産を終えた牛だから120カ月たってる牛もいます」と説明され、「10年も…すごい」と再び圧倒された。

800キロ近い牛との記念撮影タイムでは、森原も坂本もノリノリ。スニーカーが雪でぬれるのもためらわずに写真に納まった。

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1998年3月生まれ。東京都あきる野市出身。都立富士森では硬式野球部に所属。中大商学部を経て、2020年4月入社。同年10月から野球部配属で同12月から巨人担当、24年1月からDeNA担当を務める。 趣味は海外サッカーなどのスポーツ観戦、映画鑑賞、サウナ。下手くそだけどマイブームはゴルフ。好きな食べ物は地元の八王子ラーメン。