ベルばら、有名だけど見た事がなかった僕が想像する関係はこう
全然違うかった。
ルイ16世、勝手に百合にはさまる男と勘違いして本当にごめんなさい。
映画公開前に原作を3巻ぐらい読んだのだが、オスカルとマリー・アントワネットのキラキラ少女漫画なのかなと思ってたけど、華やかな貴族の堕落や懐柔、毒殺などの暗躍、民衆の苦しみや社会に対する復讐や反旗、そして自由を描く大河ドラマやん…ってなる。偏見抱いてて本当にごめんなさい。
そんな状態の僕が映画を観た。
映画中盤までの関係がこれ
オスカルもマリー・アントワネットもフェルゼンも辛いけど
存在感ほぼないアンドレが本当に可哀想。
フェルゼンと踊る為にオスカルが女性もののドレス着て舞踏会出るの、アンドレからしたら「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉぉぉお!!!!!!!」ってなる奴やん!!!!NTR!!!!!!寝てからいえ!!!!!!!
というか幼馴染ヒロインが転校生ヒロインに負ける伝統行事、ライトノベルだけじゃなくて少女漫画もそうなんだ。ベルばら、負けヒロインが多すぎる。
くそフェルゼン、スマートでハンサムで性格も良くて騎士道もあるからって!!!くそっ!!!悪口言いたいのに褒め言葉しか出てこない!!!!この栗色頭め!!!!!
それにしてもルイ16世が「私が美しくてスマートだったら…愛してると言えるのに…」のシーン悲し過ぎる!!!!!NTR!!!!!!寝てる!!!!!!!
いやでも、どうなんですか有識者の皆さん、本当にマリー・アントワネットとフェルゼンは身体の関係なかったのですか?滅茶苦茶やってそうな2人の領域展開してたけど。
2回目観る事あったらルイ16世に最初から感情移入しまくって脳破壊されるかもしれん。
そして映画終盤
うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおぉぉよっしゃー!!!!!!!!
幼馴染ヒロインしかかたん!!!
応援上映あったら劇場みんなが堂本監督になる。
アンドレがオスカルに「俺のオスカル」とか言いながら毒盛ろうとするの流石に「やめろーーーーー!!!!!」ってなったけど、中断してくれて本当に良かった。自分のモノにならないならいっそのこと殺してしまおうとするなんて丁度がるまにで鬼畜ストーカー男のASMR聞いてたからアンドレと鬼畜ストーカー男が一瞬重なってしまうシーンだった。そんな事ある!!??
アンドレ、結局オスカル守って死ぬ展開やるなら片目失明とか両目失明しそうみたいな展開必要あったのか…??と思わなくもないけど、アンドレは曇らせれば曇らせるほど良い出汁出ますからね。そりゃ、やる当然。『社会契約論』にもそう書いてる。
真面目な事を書くけど、オスカルは父親に強制的に男として育てられ、更には「お前女だから結婚して子供産め」と父親から理不尽な事を言われる。
そんなオスカルが最終的に至った「自由であるべきは心のみであらず。人間はその指先1本髪の毛1本にいたるまですべて神の下に平等であり自由であるべきなのだ」の精神がフランス革命を起こす人達とも同調しているのが良すぎる…!!!!
もしかして『ベルサイユのばら』って名作なのか…?
最後に
原作3巻ぐらいしか読んでないけど、重要人物っぽいロザリーとかジャンヌがほぼ登場せず、オスカル、マリー・アントワネット、アンドレ、栗色頭の4人に重点を絞って後は音楽の力で乗り切るそのパワー。確かに原作の長さにを何とか映画1本に収めるためにはそれぐらいしないと駄目なのだろう。インド映画っぽいって言われてるけどどちらかというと宝塚歌劇団っぽい気がする。
この映画観て原作も読み進めようと思ったけど何よりも一度でいいから宝塚歌劇団のベルばら見てみたい。宝塚なんて地理的には電車で1時間もかからないけど、精神的にはフランス並みに遠いぜ!!!!