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梶原成親 / Kajihara Narichika
@kajinari
僕なりのAtlassianの管理メソッド
大規模向け管理手法
自己紹介
1
Kajihara Narichika
/ @kajinari
• Recruit LifeStyle, Co. Ltd.
• ex. Rakuten(2007-2014)
• ex. NTT (2001-2007)
Kajihara Narichika
/ @kajinari
目次
• このプレゼンの目的
• 私達のシステム規模
• ユーザ管理
• システムの管理
• ユーザサポート運用
• Confluenceの管理方針
このプレゼンの目的
3
このプレゼンで話したい内容
4
• 管理者側のユーザ運用方法の
Tips紹介です。
• システム的な改善話は少ないです。
• 少ない人員で効率的に管理するメ
ソッドを共有したい
私達のシステム規模
5
JIRA
バージョン 6.3.11
ユーザ数 1500
グループ数 325
課題数 90,000
添付ファイル 20,000
JVM MaxPermSize=512m -
Xms8192m -Xmx8192m -
私達のシステム規模
6
Confluence
バージョン 5.6.5
Total Spaces 461
Site Spaces 136
Personal
Spaces
325
Content 89830
JVM -Xms8192m -Xmx8192m -
XX:MaxPermSize=512m
私達のシステム規模
7
コード管理 Github Enterprise
チャット Slack, Skype, HipChat
レビュー Github Enterpriseのプルリク
CI Jenkins(90%) , TeamCity(10%)
その他、開発環境
私達のシステム規模
8
マネージャ 梶原
推進担当者 梶原
カスタマイズ窓口 梶原
オペレーター 1人
エンジニア 梶原 + 1人(But 他のプロ
ジェクトから借りてる)
メンバー構成
ユーザ管理
9
私達の環境
• Active Directoryはありますが、グループ横断
で管理しているため連携出来ない状態。
• 1600ユーザを超える規模なのにJIRA
Internal DBで管理している。
→ アンチパターン最前線を走ってる
なぜ、アンチパターンなのか
11
• Atlassian製品は、基本的にGroup毎に権限付
与するのが一般的
• つまり、権限付与のトラブルは、ほぼユーザを
適切にグループにアサイン出来ていない事に
尽きる。
• ここの見える化が最も大事
なぜ、アンチパターンなのか
12
ユーザに取って
• グループ内のメンバーが見えない
• 適切なグループにメンバーをアサインし続ける
のが難しい
(出入りもそれなりに激しいので)
なぜ、アンチパターンなのか
13
システム側
• JIRA Internal だと認証のためにリソースを使っ
てしまう
ベストソリューションは、
14
Active Directoryで管理する。
• 見える化:
アドレス帳でユーザ側でどのグループに所属
しているか確認できる
• また、ユーザ側の管理者がメンバーの状況を
確認できる
ベストソリューションは、
15
Active Directoryで管理する。
• 自動化(1):グループへの操作をユーザ側で完
結できるように、WEBのGUIを提供する。
• 自動化(2):同じグループを使う
ファイルサーバ or メーリングリスト等のグルー
プと同じグループをAtlassianでも利用する
部署/開発プロジェクトにJoinすると、全てのリ
ソースが自動的に使える様にデザインする
今の現場で工夫したこと
16
見える化することが最も大事
1.プラグインを作りました。
• グループ選択すると、所属しているメンバー
が確認できる仕様
• 直リンクできるようにしておいた。
今の現場で工夫したこと
17
見える化することが最も大事
2.社内マニュアルを作成
• アカウントの同期について
• グループ権限管理の考え方について
• 初期パスワードを設定し、プロファイルを設定しま
しょう
• 自分がアサインされているグループの確認方法
• パスワード忘れた場合の対処方法について
• グループメンバー検索方法 / 見える化
システム管理編
18
まず、はじめはKPIを取ること
19
JIRAだとこんな数字
バージョン 6.3.11
ユーザ数 1500
グループ数 325
課題数 90,000
添付ファイル 20,000
JVM MaxPermSize=512m -
Xms8192m -Xmx8192m -
KPIの見える化
20
JIRA/ConfluenceのDBから必要情報取得し、
ConfluenceのPageで公開する。
負荷 / リソースの見える化
21
NewRelicにお任せ
負荷 / リソースの見える化
22
NewRelicにお任せ
メリット
1. ページ更新のついでに各数字(特にユーザ
数)をチェックする
2. AWSのスペック上げる時の根拠資料に
3. 増強ペース等をつかむ事ができる
4. NewRelicのアラートを適切に設定することで、
アラート → JIRAチケット起票 → 作業に入る
5. JVMのレスポンス等でヘルスチェックする事
が出来る。
ユーザサポート編
24
私達の現状
1. オペレータと二人ぼっちチーム
2. リソースが相当限られているので効率が求
められる。
対:顧客対応
ユーザサポートの工夫
1. ダッシュボードを作成し、ユーザと共有
依頼窓口に
2. Creating Issues via direct HTML linksを使って
依頼フォームの細かい所を担保
3. カンバンボードを使い、状況の見える化を行
う
4. Workflowをちゃんと使う
対:顧客対応
ユーザサポートの工夫
対:顧客対応
1. ダッシュボードを作成し、ユーザと共有
依頼窓口に
2. Creating Issues via direct HTML linksを使って
依頼フォームの細かい所を担保
3. カンバンボードを使い、状況の見える化を行
う
4. Workflowをちゃんと使う
ダッシュボード
28
ここから依頼
マニュアル
ダッシュボード
29
直近の障害チケ
報告した、レビュー、起票した
チケットのフィルタ
ダッシュボード
30
私達と顧客間で必要な
情報が集約されている。
ユーザサポートの工夫
対:顧客対応
1. ダッシュボードを作成し、ユーザと共有
依頼窓口に
2. Creating Issues via direct HTML linksを使って
依頼フォームの細かい所を担保
3. カンバンボードを使い、状況の見える化を行
う
4. Workflowをちゃんと使う
Creating Issue via を使ってる理由
• JIRA画面は、非エンジニアにとって不親切
• ヒアリングのために全てカスタムフィールド
作ってるとキリが無い。
(各部署 * 依頼種類分の画面が必要に)
• ただし、Atlassian非推奨
33
例:ACL申請
メリット:
34
• HTMLマクロ+JavaScriptsで作っている
• 検索に必要なフィールド以外は、説明に代入
できる。説明の内容で事足りる
• JIRA画面側はカスタマイズはしなくても、ある
程度説明に必要事項がヒアリングできている
• Custom field Schemeとか最小限。
ユーザサポートの工夫
対:顧客対応
1. ダッシュボードを作成し、ユーザと共有
依頼窓口に
2. Creating Issues via direct HTML linksを使って
依頼フォームの細かい所を担保
3. カンバンボードを使い、状況の見える化を行
う
4. Workflowをちゃんと使う
カンバン
36
作業前 顧客確
認待ち
進行中 保留
凍結
解決済 Close
• 誰が何を持っているか見える化
• 時間掛かってるチケットをFirst Viewで閲覧
ユーザサポートの工夫
対:顧客対応
1. ダッシュボードを作成し、ユーザと共有
依頼窓口に
2. Creating Issues via direct HTML linksを使って
依頼フォームの細かい所を担保
3. カンバンボードを使い、状況の見える化を行
う
4. Workflowをちゃんと使う
Workflowをちゃんと使う
38
Workflowを定義
Workflowをちゃんと使う
39
ステータスを定義する
Workflowをちゃんと使う
40
カンバンにも割り当て
Workflowをちゃんと使う
41
Automation Transitionを使う
Workflowをちゃんと使う
42
Automation Transitionを使う
顧客からの連絡待ち
進行中
顧客から返信があったら、自動的に
進行中に移動させる
Workflowをちゃんと使う
43
Listerを使って実装
Workflowをちゃんと使う
44
解決済みにしてから、XX日以上たったらクローズ
Workflowをちゃんと使う
45
Jelly Scripts と Services で実装
Workflowをちゃんと使う
46
因みに
Automationプラグインは
バグがあって使えなかった
Workflowをちゃんと使う
47
カンバンでやってる意味が出てくる。
Confluenceの管理方針
48
Confluenceで最もやってはいけない事
スペース作成時にデフォルトパーミッション設
定があります。 これを必要最低限で絞ってし
まう事。
各スペースが孤立化し、コラボレーションが発
生しなくなる。
スペースに権限無いと、存在すら認識できない
ので、サイロ化が進む
Confluenceで最もやってはいけない事
50
社内のAtlassian全ユーザ使えるグループをデ
フォルトでアサイン。
必要に応じて、外す。という運用に切り替えた
どうしたのか?
Confluenceで最もやってはいけない事
51
どう変わったのか
「あ、はじめましてーw コンフルの上ではお世
話になってます~。」
という会話がいろんな所で聞けるようになった
Confluenceで最もやってはいけない事
52
どう変わったのか
ユーザ数が3ヶ月で倍以上に
500 → 1250
他、大規模なConfluenceのコツ
53
• In App Notificationは、ポーリングインターバ
ルを、かなり長めに
• 以下のスケジュールジョブの無効化
• Back Up Confluence
• Email Reports
• Send Recommended Updates Email
• スペースは申請制で作る。 後はできるだけ、
ご自由にどうぞ。 というスタンス
• ただしプラグインの導入は慎重に
ありがとうございました!
54

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