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C++でテスト駆動開発
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Akineko Shimizu
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Boost.勉強会 #8 大阪での発表資料です。
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C++でテスト駆動開発
1.
C++でテスト駆動開発
2.
自己紹介 HN: 秋猫
Twitter: @akineko Blog: http://d.hatena.ne.jp/Akineko/ 絶賛更新停滞中! 職歴: ホテル→Webデザイン→ゲームプログラマ Aimingという会社でオンラインゲームの サーバープログラマやってます C++とかアジャイル開発が好きです
3.
アジェンダ C++のテストライブラリの紹介 テスト駆動開発とは
実践!テスト駆動開発 テスト駆動開発の恩恵 テスト駆動開発に必要な知識
4.
テストライブラリの 紹介
5.
Boost.Test @hotwatermorningさんにパス!
6.
Google Test 公式:
http://code.google.com/p/googletest/ ドキュメントの翻訳: http://opencv.jp/googletestdocs/ 名前の通りGoogle製のC++テストライブラリ 豊富なアサーション http://lovejava.blog85.fc2.com/blog-entry-3.html 豊富な機能 比較的癖がなく使いやすい
7.
Google Testのテストコード例 #include <gtest/gtest.h> TEST(CalcTest,
AddTest) { // 致命的なアサーション ASSERT_EQ(5, add(2, 3)); // 致命的でないアサーション EXPECT_EQ(5, add(2, 3)); }
8.
Google Testのフィクスチャ機能 class FooTest
: public ::testing::Test { public: FooTest() { /* テストスイート単位での初期化処理 */ } ~FooTest() { /* テストスイート単位での終了処理 */ } protected: virtual void SetUp() { /* テスト毎の初期化処理 */ } virtual void TearDown() { /* テスト毎の終了処理 */ } Foo foo; } TEST_F(FooTest, hogeTest) { /* fooを使ったテスト */ }
9.
Cutter http://cutter.sourceforge.net/index.html.ja CのテストライブラリにC++の機能を追加
他ライブラリとは異なった独自の機能を持つ テストは共有ライブラリ化して実行する cutter テストディレクトリ 上記のコマンドで指定ディレクトリ内の 共有ライブラリよりテストコードを抽出して実行します ドキュメントが超親切!…過ぎてわかりづらいorz
10.
Cutterのテストコード例 #include <cppcutter.h> namespace calc_test {
void test_add() { cppcut_assert_equal(5, add(2, 3)); } }
11.
Cutterのフィクスチャ機能 cut_startup()
テストスイート単位での初期化処理 cut_shutdown() テストスイート単位での終了処理 cut_setup() テストケース単位での初期化処理 cut_teardown() テストケース単位での終了処理 これらをnamespace内に含めればOK
12.
その他 CppUnit
http://sourceforge.net/apps/mediawiki/cppunit/index.php CxxTest http://cxxtest.com/ QTestLib http://developer.qt.nokia.com/doc/qt-4.8/qtestlib-manual.html UnitTest++ http://unittest-cpp.sourceforge.net/
13.
モックライブラリ GoogleMock
http://code.google.com/p/googlemock/ http://opencv.jp/googlemockdocs/index.html Mockitopp http://code.google.com/p/mockitopp/
14.
テスト駆動開発とは
15.
テスト駆動開発とは? 通常の開発手法
実装を行い、それに対するテストを書く 時にはテストがないものも… テスト駆動開発 先にテストコードを書き、 そのテストが通る実装を行なっていく開発手法 あくまで開発手法でありテスト手法ではない
16.
テスト駆動開発のサイクル 1.
テストコードを書く 2. 実行して失敗することを確認する 3. そのテストに成功する最低限の実装コードを書く 4. 実行して成功することを確認する 5. テストが通る状態のままリファクタリングを行う 6. 1〜5をリズムよく繰り返す
17.
実践!テスト駆動開発
18.
ダメージ計算 プレイヤーがモンスターから受けるダメージを計算せよ 受けるダメージは
攻撃力 ー 防御力 とする プレイヤーが防御をしていた場合、 受けるダメージは1/2となる 20%の確率でクリティカルとなりダメージは2倍となる
19.
仕様変更!!! 20%の確率で攻撃がミスするようにして! ダメージは0.8〜1.2ぐらいの変動にして!
クリティカルの時は防御していても無視して! ダメージの上限は9999ね! ダメージはーになっても回復じゃなくて0にしてね! やっぱり避ける確率はすばやさの差で!
20.
テスト駆動開発の恩恵
21.
テスト可能な設計・実装になる テストしたいけど複雑に絡み合ってできないを避けれる
他クラスの状態に依存しまくったクラスとか… 膨大な引数の関数とか… 条件分岐しまくりな関数とか… 特定の箇所のパフォーマンス測定も容易 テスト出来る=単独実行可能 計測できるので必要な箇所にのみ最適化ができる なんとなくここが遅いはずは不要な最適化が…
22.
直ぐに実行可能なテストがある 変更によるバグの混入を防げる
変更の多いゲームこそテストによって守りましょう 仕様変更といっても一から作り直しはしませんよね? めんどくさいからで変更の影響の確認をしないを防げる 確認しないことが問題ではなくめんどくさいことが問題 簡単にできれば大事な事なのでみんなしますよね
23.
使いやすいインターフェイス テストを書く =
使い方を考える 先に使い方を考えるので 使いにくいインターフェイスに気づける 凝集度の高い関数 使い方を考えることは設計をする事にもつながる 設計について考える機会が増える
24.
テスト駆動開発に
必要な知識
25.
テスト駆動開発に必要な知識 テストに関する知識
どういうテストを書けばいいのか 設計に関する知識 大きい問題を小さい問題の集合へ分割する リファクタリングに関する知識 コードを良い設計へ改善する
26.
テストのレベル 単体テスト
1つのクラスや1つの関数など プログラムの最も小さい部品に対するテスト 単体の定義は言語により様々 Cだと関数1つ、C++だとクラス1つなど テスト駆動開発で書くテストのレベルは主にこれ 統合テスト 単体を組み合わせた1つのサブシステムに対するテスト Etc…
27.
テストの種別 ブラックボックステスト
要件や仕様に基づいてどのように振る舞うべきかのテスト 内部の実装や構造の知識を必要としない ホワイトボックステスト 内部の実装や構造に基づいたテスト if文やcase文などの全ての経路を通っているかなど プログラミングの知識もある程度必要なもの
28.
ピンポイントテスト 仕様書を見て嫌な予感がするところをテストする コードを書いていて嫌な予感がするところをテストする
間、対称、類推、外側を考える 具体的な値を並べる その値の間に値はないか、対称となる値はないか、 類似した値はないか、外側になる値はないか 意地悪条件を考える めちゃくちゃでかい値、0、nullとか… マインドマップを使って考えると効果的
29.
同値クラステスト 無数にあるテストケースの数を減らす技法 意味のある範囲で分割しその中の代表値をテストする
この分割された範囲のことを同値クラスと呼ぶ ほとんどの人が無意識に実践しています
30.
同値クラステスト 仕様: HPの表示の色を%によって変えよ
通常は白色 30%以下は黄色 5%以下は赤色 この場合の値としては 0~ 5% 6~ 30% 31~100% という範囲に分割でき、この各範囲が同値クラスです
31.
境界値テスト 同値クラステストと併用される技法 境界となる値はバグが発生しやすい
この境界に着目してテストする値を選ぶ 同値クラスの例だと 0〜5、6〜30、31〜100なので -1、0、5、6、30、31、100、101 各同値クラスの境界となる値と その直前・直後の値をテストする
32.
その他いろいろ ドメイン分析テスト デシジョンテーブル
CFD法 HAYST法 状態遷移テスト 制御フローテスト データフローテスト
33.
テストに対する懸念点
34.
分割され過ぎちゃって パフォーマンスが悪いんじゃないの?
35.
パフォーマンス問題 前述の通り根拠なき予想による無駄な最適化が防げます 分割が原因でも最適化は関数を展開するだけ
パフォーマンスの問題が起きるのは全体ではなく 特定の箇所が問題となる事が多い 最適化しか考えてないごちゃごちゃしたコードは 変更コストの増大や変更によるバグを発生させます
36.
テストできない場所ってあるでしょ? できない場所あるんだから
やっても意味ないじゃん!
37.
テスト問題 テストしにくい場所、できない場所は確かにあります それでもそこ以外のテストができていれば
問題発生時の特定は比較的容易になります プリントデバッグ・デバッガでどこが原因か わからないものを闇雲に探したくないですよね?
38.
最後に
39.
まずは… 完璧なものなんて気にせずやってみましょう! 〜の知識がついてからは来ません!
書くテストも自分が必要と思う分だけでOK テストが不足していた失敗体験で自然と増えます やればやるだけ身につきます!
40.
参考書籍 テスト駆動開発入門
http://amzn.to/wsqgW3 はじめて学ぶソフトウェアのテスト技法 http://amzn.to/zXZz8D ソフトウェアテスト技法ドリル http://amzn.to/zVkXLI マインドマップから始めるソフトウェアテスト http://amzn.to/w3BSN7
41.
参考文献 TDD Advent
Calendar jp: 2011 http://atnd.org/events/22027 和田さんの資料 http://www.slideshare.net/t_wada Twitter・Blog・Google検索いろいろ…
42.
ご清聴ありがとうございました!
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