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HCL Domino ライセンス・ガイド
Ver. 1.7 (2024年6月)
お客様 & ビジネス・パートナー様向け ご参考資料
2024年6月26日(木) 株式会社エイチシーエル・ジャパン
HCLSoftware
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本資料について
本資料の目的
本資料は HCL Domino のライセンスの考え方をご確認いただくことを目的としたお客様、ビジネスパートナー様向けの資料です。
本資料に記載された HCL Domino ライセンス条件などは、ご利用中のバージョンに関わらず、すべての契約に適用されます
ライセンス条件はご利用中のバージョンに関係なく、ご契約の時点の最新の条件が適用されます。
本資料の内容に関するお問い合わせ
ライセンスに関するお問い合わせは、販売店または HCLSoftware お問い合わせフォーム( https://www.hcljapan.co.jp/software/contact/contact_general.html )までお問い
合わせください。技術サポートではライセンスに関するお問い合わせは対応できませんのであらかじめご了承ください。
本資料の記載と正式なドキュメントについて
本資料は HCL Domino のライセンス条件や、
その前提となる HCLSoftware Master License Agreement (MLA) などのご契約条件をご理解いただくための参考情報であり、
これらあるいはその他のライセンス条件などの正式なドキュメント、
契約内容を変更するものではありません。
ライセンス条件、
契約書などにおいて本資料と異なる記載や更新がある場合、
それらの記載が正式なものであり、
本資料はそれらを上書きするものではありません。
同様に、本資料はお客様のライセンスの保有などを示すものではありません。お客様のライセンス、
S&S の保有、
ご契約内容はライセンス証書をご確認ください。
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はじめに:2023年7月以降のライセンス契約時の条件について
2019年以降の取り組みと今後の方針
HCL では IBM からの製品移管後、一貫してライセンス体系の簡素化、明確化に取り組んでおります。
2019年7月以降、HCL Domino のライセンスにおいても、大きく以下の取り組みを進めてまいりました。
 期限付ライセンス(サブスクリプション)方式の採用
 「ユーザー」単位定義の明確化
また、2023年7月よりこの取り組みをより容易にするためのツールの提供を開始しております。
 ライセンス数(ユーザー数)の管理支援ツール(DLAU)の提供
上記の取り組みを経て2023年7月に、PVU単位のみのライセンス体系を採用していた製品(Domino Utility Server など)の販売終了、サポート終了予定を発表しており、
今後の方針として以下を発表しております。
 PVU単位のライセンスを含む旧ライセンス体系(Domino Enterprise Server/CAL など)の販売の終了 = ユーザー単位のみのライセンスの標準化
 期限付ライセンス(サブスクリプション)方式の標準化
2023年7月以降のライセンス契約時の条件
これらの取り組みと方針を踏まえ、現在お客様にご契約いただいているライセンス等の円滑な継続を実現するため、2023年7月より、ライセンス契約方法についての
条件の変更を実施いたします。
 新規(追加を含む)のご契約については原則として「期限付ライセンス」(サブスクリプション)でのご契約となります
(保守更新についても原則「期限付ライセンス」(サブスクリプション)となります)
 (ライセンスの種類(永続ライセンス or 期限付ライセンス)を問わず)ライセンスの追加、更新時は、「全数更新」が条件となります
ご不明な点などがございましたら、弊社担当営業までお問い合わせください。
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DLAU の提供開始と数量確認のお願い (2023年7月)
HCL は Domino ライセンスの明確化、簡素化に取り組んでおり、世界全体ではすでに大半のお客様が「CCB」こと「HCL Domino Complete Collaboration Business
Edition」のサブスクリプション(期限付ライセンス)に 移行いただいております。
より多くのお客様に CCB に移行いただけるよう、また、CCB をご利用、ご検討いただいているお客様のライセンス管理が容易になるように、Domino License Analysis
Utility (DLAU)ツールのご提供を開始いたします。
2023年7月以降の HCL Domino の保守契約更新(見積)時にはこのツールを利用した数量の確認をお願いいたします。
 DLAU 発表のご案内: 「HCLDomino CCB ライセンスと Domino LicenseAnalysis Utility (DLAU) ツールについて」
 DLAU の技術情報: 「HCLDomino LicenseAnalysis Utility (DLAU: HCLDominoライセンス解析ユーティリティ) について」
技術的なお問い合わせについて:
2023年7月31日以降、DLAU(Domino License Analysis Utility) のサポートは技術サポート窓口をご利用いただけます。保守契約をお持ちでない場合、DLAU に関する技術的なお問い合わせ
はゲストフォームをお使いください (参考: ゲストフォームを利用した問い合わせ方法について)。なお、フォーム上のカテゴリーは Product concerns を選択してください。技術的以外の
質問 (ライセンスの数え方、ライセンスの概念など) については、HCLSoftware Web サイトのお問い合わせフォームをご利用ください。
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目次
 本資料について
 はじめに:2023年7月以降のライセンス契約時の条件について
 DLAU の提供開始と数量確認のお願い (2023年7月)
 目次
 HCL Domino ライセンスの基本
 『ユーザー数』は Domino サーバーで認証される ID、アカウント数
 ライセンス単位の「ユーザー」の定義の変更について(2021年5月)
 「全数更新」の原則
 旧ライセンス単位/形式の「現行ライセンス・モデル」移行対応表
 複数の Domino や認証基盤が存在する場合
 複数の Domino や認証基盤が存在する場合の考え方
 複数の Domino や認証基盤が存在する場合の「ユーザー数」のカウント方法
 「ユーザー」のカウント方法 の補足
 「関連会社」の考え方など「基本使用許諾契約」(MLA)関連事項
 MLA における「関連会社」の考え方
 「関連会社」の考え方と Notes/Domino の利用例における注意点
 (補足) その他の MLA 関連事項
 ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて
 「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の概要
 「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の利用可能な機能など
 「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の管理
 HCL Notes/Domino のライセンス
(現行ライセンス)
 「ユーザー単位」の Notes/Domino 基本ライセンス
 「ユーザー単位」の 追加オプション・ライセンス
 各ライセンスで利用可能な製品・機能
 製品・機能別のライセンスに関する補足
 HCL Domino Leap の利用に必要な条件
 HCL Enterprise Integrator の利用に必要な条件
 HCL Nomad の利用に必要な条件
 HCL Domino Complete Collaboration for External (CCX) について
 Domino Utility Server について
 Domino ライセンスに関するFAQ(よくあるご質問)など
 ライセンス選択方法に関する FAQ
 Notes/Domino ライセンス全般に関する FAQ
 その他補足資料
 Domino バージョン出荷履歴
 ライセンス関連リンクなど
 改版履歴
HCL Domino ライセンスの基本
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『ユーザー数』は Domino サーバーで認証される ID、アカウント数
Domino サーバーを利用可能な状態になっている ID、アカウント数が『ユーザー数』となります
 共有ID や RPA なども認証される ID、アカウントとして『ユーザー数』の対象となります
例: 以下の場合は『ユーザー数』は Notes ID の数である「5」 ポイント
 Domino サーバーの認証において判別される ID、アカウントが「ユー
ザー」となります(以前の「特定の人」から変更)
 共有ID、RPA などの「人」以外も固有の ID、アカウントを使用する場合「ユー
ザー」となります
※ 「ユーザーA」が自身のIDでRPAを実行し、Domino サーバーからみてユーザーAからのア
クセス、操作と区別がつかない場合は、「ユーザーA」のライセンスで RPA の使用が可能
 特定のユーザーが Domino の認証からみて異なる ID、アカウントを使用している
場合、それぞれのID、アカウントが「ユーザー」となります
 複数のユーザーが個人の ID、アカウントを保有せず、共通の ID、アカウント(例
「Info」「受付」など)を使用する場合は1ユーザーとなります
 ID、アカウントで利用できる端末の数や種類の制限はありません
 メール転送のためだけのユーザー文書など、Domino に認証アクセスでき
ない状態のユーザー情報は「ユーザー数」に含める必要はありません
User A User B
ユーザー
※関係しない
Notes ID
(など アカウント)
※ライセンス単位
User A
User α
User B Robot 1
Info
端末の数や種類
※関係しない
D, E, F 共有
部門ID
User C User E
User D RPA など
Domino サーバー
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ライセンス単位の「ユーザー」の定義の変更について(2021年5月)
「ユーザー」の定義が「特定の個人」から「認証に利用されるID」に変更されました
 従来の定義:Domino を利用する「人」
 新しい定義:Domino ディレクトリ、または、連携する認証基盤における「ID」「アカウント」
変更されないこと
 「ユーザー」ライセンスで利用できる端末の台数に制限がないことは変更
ありません
 そのほかも「ユーザー」に対して設定されていた条件などは定義の変更に
影響するものを除いて原則として変更されません
変更のよるメリット
 システムに登録された「ID」と「個人単位のユーザー」を分けて管理する
必要がなくなります
 特に、システム的な把握が困難な「個人単位のユーザー」の管理が不要と
なることで、ライセンス管理が容易になります
変更される「ユーザー」の定義
プログラム条件(License Information) における“Authorized User”(許可ユー
ザー)の定義が変更されました
 従来の定義:「プログラムへのアクセス権を付与された個人」
➔ 個人が複数の ID を利用するケースや、共有 ID が存在する場合など、
Domino ディレクトリ(またはその他の認証基盤)における登録 ID 数と、
「ユーザー数」は異なる管理が必要
 新しい定義:Domino ディレクトリ、または、連携するその他の認証基盤
における「ID」「アカウント」
➔ Domino ディレクトリ(またはその他の認証基盤)における登録 ID 数が
「ユーザー数」となることで、ライセンス管理がシンプルになります
 Domino LicenseAnalysis Utility (DLAU) をご利用いただくことで該当するユーザー数を
確認いただくことが可能です
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「全数更新」の原則
追加、更新のお見積時に数量が「利用されている全数」であることを確認できるよう、
DLAU を利用した登録 ID 数の確認を依頼させていただくことがあります
ライセンス追加、更新のお見積の際に、数量が「全数更新」の原則を満たして
いることを確認させていただくため、「ユーザー数」(= ID 数)の確認が可能な
情報として DLAU によるレポートをお願いすることがあります
 数量の確認には DLAU をご利用ください
※ この情報の添付は、ご発注内容の整合性の確認であり、MLA で定める「監査」ではありま
せん。この情報の添付を持って将来の「監査」に替わるものではありませんのでご注意くだ
さい。
「継続S&S」を減数されるお客様へ
 HCLSoftware では「新規S&S」の設定はありません。「継続S&S」の更新数量を
減数された場合、その時点のバージョンまでの使用権を含む「永続ライセンス」
は残りますが、これに対して「S&S」を再開することはできません
 不足するライセンスを「期限付ライセンス」により追加いただけますが、「期限
付ライセンス」は満了済みの永続ライセンスに対する「S&S」ではありません。
(満了済みの「S&S」の使用可能なバージョンを新しくして保持できるものではあ
りません)
こちらも合わせてご確認ください
 ブログ “HCLSoftware Support Update: Important Policies”
→ https://blog.hcltechsw.com/hclsoftware/hclsoftware-support-update-important-
policies/
 (参考)日本語翻訳『HCLSoftware サポートのアップデート: 重要なポリシー』
→ https://www.hcljapan.co.jp/software/blog/hclsoftware-support-update-important-
policies
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旧ライセンス単位/形式の「現行ライセンス・モデル」移行対応表
 上記の表は更新時のライセンス・モデルの移行(変更)に伴い、継続性のある費用提案が可能となる場合の移行の対応を示した表です。
期限付ライセンス自体は過去の契約の有無に関係なく契約可能です
有効なS&Sを保有いただいているお客様の更新時のユーザー単位・期限付ライセンスへの移行対応表
現在のご契約(SS&Sが有効なもの) 移行対応製品
製品名称 単位
新規
ライセンス
継続SS&S
期限付
ライセンス
製品名称 単位 形式 SKU
Domino Enterprise Server &
Domino Enterprise Client Access
License
サーバー(PVU)
ユーザー
D55JDLL
D0B7HLL
E020KLL
E07UMLL
-
HCL Notes Domino
Complete Collaboration
ユーザー
期限付
ライセンス
D1VC7LL
Domino Messaging Server &
Domino Messaging Client Access
License
サーバー(PVU)
ユーザー
D55J9LL
D0B7JLL
E020ILL
E07UNLL
-
Domino Collaboration Express ユーザー D52VQLL E00ZZLL -
IBM CEO Communication ユーザー D0C1YLL E08BRLL -
IBM Mail Dual Entitlement Plus
Application
ユーザー - - D1HY5LL
期限付
ライセンス
D1VC7LL
IBM Mail Dual Entitlement Plus
Application and S1
ユーザー - - D1HY8LL
HCL Bundle Mail & Social
Collaboration (BM&SC)
期限付
ライセンス
TN100231M01
複数の Domino や認証基盤が存在する場合
『HCL Domino ライセンスの基本』の補足
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複数の Domino や認証基盤が存在する場合の考え方
ユーザー数は Domino サーバーで認証される「ID、アカウント」数となりますが、以下のような状態で「同じ名前のID、アカウント」は「1ユーザー」となります
 関連会社内で企業ごとや、用途ごとに複数の Domino 環境が存在し、出向社員などが複数の環境でユーザー ID が登録されている
 Domino がDomino ディレクトリ以外の認証基盤と連携しており、Domino ディレクトリにはユーザー文書、ID がなかったり、それぞれに登録されている
➔ 企業(「関連会社」内)で複数の Domino 環境や認証基盤を利用している場合、「同じ名前のID、アカウント」は「1ユーザー」(1度だけカウント)
複数の Domino や認証基盤が存在するケースのイメージ
以下の形で、同じユーザー名「Taro Gotanda」が複数の Domino 環境や認証
基盤に ID、アカウントとして存在する場合は「1ユーザー」
以下のような場合は追加の「ユーザー」ライセンスは不要です
 Domino の「本番」環境と同じユーザーが登録済みの「バックアップ」
「災害対策」環境を別環境として構築しておく
 「ユーザー名」が同じであれば、バックアップ環境の Domino が別ドメインで常
時起動している場合などもライセンスは不要
 企業ごとや、用途別に複数の Domino 環境があり、出向などで同じユー
ザー ID を使用するユーザーがそれぞれの環境に登録される
以下の場合はそれぞれの「ユーザー」ライセンスが必要です
 (同じユーザー名であっても)「エンタープライズ」(「関連会社」)の関係に
ない Domino 環境にそれぞれ ID、アカウントを登録する場合
 同じ「人」が利用するものであっても、異なる名前の ID、アカウントを使
用する(使い分ける)場合
エンタープライズ(関連会社)
グループ会社統合認証基盤
A社 Domino 環境 B社 Domino 環境 社外連携用 Domino 環境
Domino ディレクトリ Domino ディレクトリ Domino ディレクトリ
(他ディレクトリ連携)
A社 災害対策 環境
Domino ディレクトリ
Taro Gotanda
Taro Gotanda/Bcorp
Taro Gotanda/A-PROD
Taro Gotanda/A-DR
Taro
Gotanda
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複数の Domino や認証基盤が存在する場合の「ユーザー数」のカウント方法
「ユーザー」は『Domino ディレクトリ、または、連携するその他の認証基盤における「ID」「アカウント」』となりますが、「同一ユーザーのアカウントが、
Domino ディレクトリと、LDAP の双方に登録されている」場合など、様々なケースが想定されます
また、CCB/CCX での「社外ユーザー」のカウント方法を含め、「ユーザー」のカウント方法を例示いたします。お客様の環境に合わせて適用してください
a. お客様の「エンタープライズ」(MLAで定める「関連会社」の範囲)内のす
べての Domino サーバーを特定する
b. ユーザーからのアクセスが存在する Domino サーバーについて、使用して
いる認証情報を特定する
例: Domino ディレクトリ、LDAP、Active Directory, SAML、など
c. 認証の対象となるユーザー情報(ID、アカウント)をカウントする
 Anonymous ユーザーはカウント不要
1. 利用形態や状態(共有のIDや「現在使用していない」など)を問わず、認証が可能な
状態にあるアカウントをすべて対象とする
2. 「メール受信データベース」やメール転送のための認証やパスワードなどがせっ
ていされていないユーザー情報など、「転送」「エイリアス」用途のアカウント
を除外する(ライセンスの対象外とする)
3. ディレクトリの機能で「アクセス不可」のグループや Active Directory の Inactive
users に含まれているアカウントを除外する(ライセンスの対象外とする)
d. CCB, CCX, Known ゲストのユーザー の分類(「社外ユーザー」を利用して
いる場合)
1. Known ゲスト・ユーザー:「社外ユーザー」かつ アプリでのACL が「読者」以
下
2. CCX ユーザー:「社外ユーザー」かつ アプリでのACL が「作成者」以下
3. CCB ユーザー:上記 1、2 に該当しないすべてのアカウント
e. 認証情報間で重複するアカウントの確認
同じユーザー名のID が複数の認証情報に登録されている場合にひとつにまとめる
例:同じユーザーのアカウントが Domino ディレクトリにも Active Directory にも登
録されておりカウントしている場合、1ライセンスとしてカウントする。一人のユー
ザーが利用するものでも、異なる用途のIDが存在する場合は別にカウントする
 認証情報間で異なるユーザーの分類(d)となっている場合、CCB > CCX > Known
ゲストの順で先に該当するものとする
f. ライセンスごとのユーザー数量の確定
CCB ユーザー(CCB または Domino Enterprise CAL などのライセンスに該当)、CCX
ユーザーの数量をカウントする
 Known ゲスト・ユーザーはカウント不要 (CCB 利用時)
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「ユーザー」のカウント方法 の補足
認証情報間で重複するアカウントについて
同一エンタープライズ(「関連会社」)内で複数の認証情報(ディレクトリ)に同
じユーザー名のID が重複して存在する場合、1ライセンスとなります。
エンタープライズ内に複数の Notesドメインがあり、同じユーザー名がそれぞ
れの Notes ドメインで ID 登録されていた場合も、1ライセンスとカウントす
ることができます。(従来の定義から変更となっています)
これにより、本番環境で登録されているユーザーと同じユーザーが存在する
「テスト環境」「災害対策用の別ドメインのバックアップ環境」なども追加の
ライセンスの必要はありません。
ただし、「同じユーザー名」は「ユーザー名」「メール・アドレス」などアカ
ウントを特定する情報が一致するものである必要があります。ひとつのディレ
クトリ上に同一ユーザーが利用する複数の(異なる名前などの)アカウントが存
在する場合は、ID、アカウント単位で別のライセンスの対象となります。
共有のアカウントや、システム用途のアカウントについて
「ホームページお問い合わせ窓口」「受付」などのアカウントを複数のユー
ザーが共有する場合や、RPA などを含むシステムが利用する場合、各ユーザー
の個人アカウントの有無などに関わらず、アカウントごとにライセンスの対象
となります。
個人でアカウント、メールなどを持たない3名が、ひとつの「受付」のアカウ
ントを利用して会議室予約システムを利用する場合などは、「受付」の1アカ
ウントのライセンスのみとなります。
「エンタープライズ」(MLAで定める「関連会社」の範囲)内に完全に独立した
Notes Domino 環境が複数存在する場合
原則としてライセンスのカウントは、HCLSoftware の MLA (基本使用許諾契
約) でライセンスの使用許諾の対象となる「関連会社」全体で管理されるもの
であり、範囲内に異なるDomino 環境(Notes ドメイン)が存在する場合、すべ
てを対象とします。(これにより、左記のように、エンタープライズ内の複数
の Notes ドメイン間での重複ユーザーや、バックアップ環境のライセンスの条
件が可能となります)
ただし、「関連会社」内であっても、以下の条件を満たす形で完全に独立した
Notes/Domino を構築、運用している場合、異なる「エンタープライズ」とし
て分けてカウントすることを認めます。(この場合は、左記の「重複するアカ
ウント」の考え方は適用されなくなります)
 異なる HCL ID (契約のための企業登録) で契約しており、それぞれのライ
センスが特定可能な状態である
 別々の「エンタープライズ」とみなす範囲の間では、ユーザーや業務の重
複は存在しない
 一方が他方のサブシステム、バックアップやテスト用途などではない
 システムの管理、運用がまったく独立しておこなわれている
「関連会社」の考え方など
「基本使用許諾契約」(MLA)関連事項
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MLA における「関連会社」の考え方
HCLSoftware の「基本使用許諾契約」(MLA: Master License Agreement) により、ライセンスはライセンシーの「関連会社」と「許可ユーザー」に許諾されます
3. ライセンスの許諾
・・・(中略)・・・
3.2.ライセンシーの関連会社および許可ユーザーは、本契約の条件に基づき、本件プログラムおよび本件サポートをインストール、アクセス、および使用することが
でき、かかる使用は、ライセンシーによるライセンス容量の利用状況を判断する際に計上されるものとします。ライセンシーは、その関連会社および許可ユーザーの
合意を取り、本契約および本件注文の条項を遵守させることについて、全責任を負うものとします。
「関連会社」とは以下のいずれかにより支配する、支配される、または共通の支配下にある事業体
a. 株式の50%超の直接または間接的な所有
b. 契約などにより a. と同等の経営および方針を指示する/指示させる権限
1.1. 「関連会社」とは、HCL またはライセンシーを支配しているか、支配されているか、または共通の支配下にある事業体を意味し、そのような支配とは、(a) 発行
済議決権付株式および/またはこれに相当する持分の 50%を超える直接的または間接的な保有、または(b) 発行済議決権付株式および/またはこれに相当する持分の
保有、契約、その他の方法を問わないが、発行済議決権付株式および/またはこれに相当する持分を 50%を超えて直接的または間接的に保有するのと同程度の、経
営および方針を指示しまたは指示させる権限、のいずれかによって生じる支配を意味します。
➔ HCL のソフトウェアは上記の通り「関連会社」と「許可ユーザー」の範囲内でご利用いただくことが可能です。このほかの第三者による利用や、第三者に対する
サービスの提供(再提供)はできませんのでご注意ください
 ライセンスはお客様の「関連会社」内での業務使用目的で使用許諾されます。よって、ライセンスを「関連会社」外の第三者に提供することは認められません。ただし、お客様の監
督下で、お客様の業務のために利用する場合は、(「関連会社」外の)派遣社員、協力会社等が、お客様の責任のもとで「許可ユーザー」としてプログラムを使用することは可能です
※ このページの記載は HCLSoftware 共通の条件であり Domino に限定した内容ではありません
※ HCLSoftware の MLA など ’ https://www.hcl-software.com/resources/master-agreements
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「関連会社」の考え方と Notes/Domino の利用例における注意点
前記『MLA における「関連会社」の考え方』と Domino の利用例からよくあ
るライセンスの注意点などをご紹介いたします
 自社の監督下で、(関連会社外の)派遣社員や協力会社社員に、社内の
Notes/Domino アプリやメールを利用させる
→ アプリやメールの利用がお客様の業務のためであれば、お客様の監督のもと、関
連会社外の派遣社員などを「許可ユーザー」として Domino のライセンスを割り
当てて、利用させることは問題ありません。
※ IBM Passport Advantage では、「エンタープライズ 」外のユーザーによる使
用を、お客様の所在地に限定する条件がありましたが、HCL MLA ではお客様
の責任による管理を条件に、所在地による制限は設けておりません
※ 関連会社外のユーザーに対して、それらのユーザーの所属する組織の業務を目
的とした Notes/Domino の利用を提供することは、サービスの再提供となるた
め、認められません
 「関連会社」の関係にある2つの会社がそれぞれ別に Domino を利用して
います。この場合に、双方の Notes/Domino アプリを利用できるようにし
た場合ライセンスの追加は必要か?
→ 「ユーザー名」が同一の場合は「ユーザー」としてのカウントは重複不要となり
ますのでライセンスは不要です。異なるユーザー名などで使用する場合はライセ
ンスが必要となります。詳しくは『「ユーザー数」のカウント方法』のページを
参照ください
※ 「関連会社」ではない2つの会社の場合は、それぞれでライセンスが必要とな
ります(一方の Notes IDを相互認証などにより利用させる = 他方でのID登録は
存在しない場合、を除く)
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(補足) その他の MLA 関連事項
使用許諾の範囲など
プログラムは「使用許諾」であり売却されるものではありません
→ MLA「6. 知的財産権の帰属」をご参照ください
使用許諾は以下を条件として許諾されます
 ご発注をいただいた注文書に記載された数量の範囲内の
 お客様(関連会社)内部での事業目的での利用に限り
 定められた条件※での使用
→ 同「3. ライセンスの許諾」をご参照ください
※ 使用許諾の条件の記載は以下の文書も含みます
 ガイド、マニュアル、その他の技術文書
 プログラム特有の情報および追加の使用許諾条項を記載した「ライセンス情報」
→ 同「1. 定義」内「1.9. 「ライセンス情報文書」」をご参照ください
以下は認められません
 派生製品の作成
 譲渡、配布、リース、貸与またはその他方法による他社への移転
 その他「4. ライセンスの制限」の記載事項
監査について
HCL による監査について以下のように定めております
➔ お客様はHCL 、その関連会社、コンサルタント、サービス提供者および請
負業者による監査に同意します
 12ヶ月に1回を超えない頻度
 15日前に通知
 お客様の任意の施設での、業務時間内での実施
 監査権は注文(契約)満了後2年間存続
➔ 注文が不足していた場合は速やかに差額をお支払いいただきます
11. ライセンスの順守
ライセンシーは、HCL が、本契約および/または本件注文の遵守状況を確認するために、ライセンシー、関連
会社および許可ユーザーの本件プログラムの使用状況を、12 ヶ月間に 1 回を限度として監査することに同意す
るものとします。かかる使用状況にはソフトウェア・ログを含みますが、これに限定されないものとします。
HCL は、ライセンシーが本契約の条項を遵守していることを確認するために必要な範囲で、当該ソフトウェア
ログのコピーを作成することができます。 HCL は、その選択と費用により、独立した第三者に監査を依頼する
ことができますが、その場合当該第三者は、本契約と矛盾のない守秘義務の対象となることを条件とします。
監査は、ライセンシーの関連会社および許可ユーザーのサイトで、本件プログラムがインストールされ、使用
され、またはアクセスされている場所であれば、リモートも含めて、どのような場所でも実施することができ
ます。監査にかかる費用は、HCL が負担するものとします。HCL は、監査に先立ち、15 暦日前に通知します。
かかる監査は、ライセンシー、その関連会社または許可ユーザーの通常の営業時間内に実施され、HCL は、業
務の中断を最小限に抑える方法で監査が実施されるよう、商業的に合理的な限度で努力します。 ライセンシー、
その関連会社および許可ユーザーは、HCL が当該監査を実施するために合理的に必要なあらゆる支援を提供し
ます。監査により、本契約で承認された以外の本件プログラムの使用などの過少支払いが明らかになった場合、
ライセンシーは速やかにその分の支払いを行い、未承認の使用の場合には本件プログラムの料金の差額をその
時点での HCL の定価に基づいて支払うものとします。 本契約のすべての条項と同様、本条における HCL の権
利および救済措置は、本契約および本件注文に基づき、または法律上または衡平法上 HCL が有する、その他の
権利および救済措置を阻害するものではありません。 本条に基づくHCLの監査権は、本件注文上のライセン
ス期間、関連する永久ライセンス、または本契約のいずれか長いものの期間を超えて、2年間存続するものと
します。
Master License Agreement (MLA) 他 HCLSoftware の各種基本条件
➔ https://www.hcl-software.com/resources/master-agreements
ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて
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「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の概要
HCL Notes Domino Complete Collaboration ではライセンスに含まれる「ゲスト・ユーザー」と、追加ライセンスによる「社外ユーザー」の利用が可能です
HCL Notes Domino Complete Collaboration (CCB)
CCB ユーザー
全機能が利用可能な
ライセンスを割り当てられた
認証ユーザー
対象: 社内ユーザー
※社外ユーザーへの適用も可能
Anonymous ゲスト・ユーザー
Webブラウザのみで利用する
不特定(Anonymous)ユーザー
対象: 社内 / 社外
Known (認証)ゲスト・ユーザー
Webブラウザのみで利用する
認証ユーザー
対象: 社外ユーザー限定
CCX ユーザー
Domino アプリを「作成者」権限
までで利用可能な認証ユーザー
対象: 社外ユーザー限定
HCL Domino Complete Collaboration
for External (CCX)
CCB 利用組織においてユーザーライセンス不要で利用が可能
CCB 利用組織において
CCX の追加により利用が可能
社内
User A
CCB
社内
User B
CCB
社外
User C
CCB
社外
User Y
CCX
社外
User Z
CCX
社外
User W
(不要)
社外
User X
(不要)
Anonymous
匿名
(不要)
Anonymous
匿名
(不要)
より高いアクセス権での Domino アプリの利用
ゲスト・ユーザー
社外ユーザー限定
• Webサーバーへの匿名アクセス
• 匿名でのアンケート記入
• etc…
• 認証Webサーバーアクセス(参照、パブ
リック文書の作成)
• (パブリック文書を利用した)ワークフロー、
申請の起票
• etc…
• 認証を伴う業務アプリケーション
• 他ユーザーと共有する文書の作成
• etc…
アプリの利用の例
社内/社外ユーザーに適用可能
※協力会社など
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「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の利用可能な機能など
ライセンス
HCL Notes Domino Complete Collaboration (CCB)
HCL Domino Complete
Collaboration for External
HCL Notes Domino Complete Collaboration に含まれる
( = 対象ユーザーの追加ライセンス不要)
ユーザー種別 CCBユーザー Anonymous ゲスト・ユーザー Known (認証)ゲスト・ユーザー CCX ユーザー
ライセンス単位 ユーザー (不要) (不要) ユーザー
適用可能
対象者
「社内」ユーザー 〇 〇 ー ー
「社外」ユーザー 〇 〇 〇 〇
利用可能
機能の
範囲など
認証の利用
※Domino 以外の認証方法
の利用も含む
〇 ー 〇 〇
割り当て可能な
Domino ACL
制限なし
「読者」または、Anonymous で利用
可能な範囲での「作成者」
「読者」、パブリック文書の作成 「投稿者」「読者」「作成者」
個人メールの利用 〇 ー ー ー
機能に関する補足
Domino サーバーの認証機能に限らず、他
の方法(SAMLなど)を含めて個人を認証して
の利用は認められません
Domino アプリのアクセス制御リストで
Default, Anonymous を「読者」として利用
することが可能。「作成者」に設定した場
合も文書の編集(修正)などはできません
「作成者」権限は認められないため、パブ
リック文書以外の文書の作成は不可
「作成者」権限による新規文書の作成が可
能
「編集者」権限による編集は不可だが、文
書ごとの「作成者フィールド」を利用した
「作成者」権限による文書の操作などは可
能
利用例
• すべての用途 • Webサーバーへの匿名アクセス
• 匿名でのアンケート記入
• etc…
• 認証Webサーバーアクセス(参照、投稿)
• ワークフロー、申請の起票
• etc…
• 認証を伴う業務アプリケーション
• 他ユーザーと共有する文書の作成
• etc…
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「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の管理
Domino ディレクトリ(またはその他のユーザー管理をおこなうディレクトリ)において、「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」は通常のユーザー(CCB を割り当て
られたユーザー)と区別が可能な形で登録、管理していただく必要があります
 ゲスト・ユーザー : “Guest” であることがわかるタグを付与 → CCB、CCX のライセンスの必要数にカウントしない
 社外ユーザー : “External” であることがわかるタグを付与 → CCX ライセンスが必要なユーザー数にカウント
※ Anonymous ゲスト・ユーザー は認証を利用できないためユーザー情報は存在しません
Domino V11 ではこのタグなどを利用し手数料を管理する機能などは実装されておりません。
Domino V12 で社内でのライセンス管理レポートの作成を支援する License Reporting Tool (仮称)でこのタグの利用を可能にすることを予定しています。(これは
HCL などにデータを共有するものではありません)
HCL Notes/Domino のライセンス
(現行ライセンス)
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「ユーザー単位」の Domino 基本ライセンス
ユーザー単位のみの HCL Domino の基本ライセンス
ライセンス 種類 SKU 単位(体系) 備考
HCL Domino Complete Collaboration Business
Edition (CCB)
期限付ライセンス
D1VC7LL
(TN100165M01)
ユーザー
従来のSKUとHCLでの新設の SKUが併
存しています
新規ライセンス (初年度SS&S付)
D1VCLLL
(PN100165Y01)
継続SS&S
E0NXRLL
(SN100165Y01)
HCL Bundle Mail & Social Collaboration
(BM&SC)
期限付ライセンス TN100231M01 期限付ライセンスのみに設定
青色太字 : HCL 「期限付ライセンス」のパーツ
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「ユーザー単位」の 追加オプション・ライセンス
HCL Domino Leap、HCL Domino Enterprise Integrator、Domino Connector for SAP の機能追加
追加オプション・ライセンス 種類 SKU 単位(体系) 備考
HCL Domino Leap
HCL Domino Enterprise Integrator,
HCL Domino Connector for SAP Solutions を含む
期限付ライセンス TN100282Y01
ユーザー CCB契約全数に適用
新規ライセンス(初年度SS&S付) PN100282Y01
継続SS&S SN100282Y01
青色太字 : HCL 「期限付ライセンス」のパーツ
追加オプション・ライセンス 種類 SKU 単位(体系) 備考
HCL Domino Complete Collaboration
External User (CCX)
期限付ライセンス TR100405M01 ユーザー 社外ユーザー用
「社外ユーザー」向け Notes アプリケーション 用の追加ライセンス
HCL Sametime Premium – Web ミーティング の機能追加
追加オプション・ライセンス 種類 SKU 単位(体系) 備考
HCL Sametime
for HCL Domino Complete Collaboration
期限付ライセンス TR100374Y01
ユーザー CCB契約全数に適用
新規ライセンス(初年度SS&S付) PR100374Y01
継続SS&S SR100374Y01
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各ライセンスで利用可能な製品・機能
ライセンス (列)
基本ライセンス 追加オプション
HCL Domino Complete
Collaboration (CCB)
HCL Bundle Mail & Social
Collaboration (BM&SC)
HCL Domino Leap
HCL Sametime
for Notes Domino Complete
Collaboration
ライセンスで利用可能な製品・機能(行)
HCL Notes/Domino
従プログラムの詳細は欄外参照
○ ○
HCL Sametime
在席確認 &
インスタント・メッセージン
グ
○ ○
ミーティングなど上記以外 ○
HCL Connections ○
HCL Domino Leap ○
HCL Enterprise Integrator ○
HCL Domino Connector for SAP Solutions ○
HCL Link ◯
HCL Sametime Premium (Webミーティング) ○ ○
HCL Domino Complete Collaboration および HCL Bundle Mail & Social Collaboration で「HCL Domino」に含まれる主な従プログラム
※ HCL Domino Complete Collaboration では機能の範囲が限定されています。 使用可能な範囲の詳細は License Agreement に記載されています
 HCL Domino
 HCL Notes
 HCL Domino Designer
 HCL Verse
 HCL Traveler
 HCL Nomad for iOS and Android
 HCL Nomad for Web Browsers
 HCL Sametime ※
 HCL SafeLinx
 HCL Traveler for Microsoft Outlook
製品・機能別のライセンスに関する補足
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HCL Domino Leap の利用に必要な条件
HCL Domino Leap 利用が可能となるのは以下のいずれか条件を満たす組織の利用者です
 Complete Collaboration (または BM&SC) による Domino のライセンス契約に、同数(全数)の Domino Leap の追加ライセンスを適用いただいている組織のユーザー
 HCL Domino Leap ライセンスは、前提となる Complete Collaboration (または BM&SC) と同数でのご契約が必要です
 HCL Domino Leap の利用にあたって、「開発者」「ユーザー」などの区別はありません
 Domino Utility Server の PVU単位ライセンス契約に、ユーザー数による Domino Leap の追加ライセンスを適用いただいている組織のユーザー
 HCL Domino Leap ライセンスは、Domino Utility Server に登録されている認証ユーザー数と同数でのご契約が必要です
➔ 上記以外のライセンスには、Domino Leap ライセンスを追加することは原則としてできません
 ただし、Domino Enterprise Server/CAL など Complete Collaboration に移行可能なライセンスで有効なSS&Sを保有いただいている場合は、次回更新時に Complete Collaboration に切り替えて
いただくことを前提に、HCL Domino Leap を先行して追加させていただくことが可能です。詳しくは弊社営業担当、または、ビジネス・パートナーまでお問い合わせください
※ Complete Collaboration へ移行可能なライセンスについては本資料内「ライセンス単位/形式の「新しいライセンス・モデル」移行対応表」ページの記載をご参照ください
HCL Domino Leap の「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」での利用について
 HCL Domino Leap を社内ユーザーに割り当てている組織では、「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」による Domino アクセスで HCL
Domino Leap を利用することが可能です
※ 社内ユーザー全体に CCB + Domino Leap が適用されていることが条件となります
 Domino サーバーの認証、および、その他の技術を利用した認証を利用しない 「Anonymous ゲスト」の場合: ユーザーを特定しない「投稿者」権限での利用
(匿名でのアンケートへの記入など)
 ユーザー認証を利用する「Known ゲスト」の場合: Public 文書の作成権限での利用(記名でのアンケート回答や、申請・ワークフローの起票など)
 CCXライセンスを適用した「社外ユーザー」の場合: 「作成者」権限での利用まで可能
※ 詳しくは『ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて』のセクションもご参照ください
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HCL Enterprise Integrator の利用に必要な条件
HCL Enterprise Integrator (HEI) の利用が可能となるのは以下のいずれか条件を満たす組織です
 HCL Enterprise Integrator を利用する Domino サーバーの PVU数分の HCL Enterprise Integrator PVU 単位ライセンスを保有いただいている組織
 HEI の PVU 単位ライセンスは Passport Advantage におけるライセンス体系を継続しているものです
 Compete Collaboration
(または BM&SC)による Notes/Domino のライセンス契約に、同数(全数)の Domino Leap の追加ライセンスを適用いただいている組織のユーザー
 HCL Domino Leap ライセンスは、前提となる Complete Collaboration (または BM&SC) と同数でのご契約が必要です
 HCL Domino Leap ライセンスには HEI の使用許諾が含まれており、組織全体で適用されているため、HEI を利用する Domino のサーバー台数や PVU数の制限はありません
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HCL Nomad の利用に必要な条件
HCL Nomad for iOS and Android 用 の利用条件は以下の通りです
 HCL Nomad for iOS and Android の使用許諾が含まれるライセンス(Complete Collaboration, Domino Enterprise Server(+CAL), Domino Utility Server など)を割り当てら
れているユーザー
 上記のライセンスのソフトウェア保守(SS&S) が有効であること
 HCL Nomad の利用は、永続ライセンスの保有だけでなく、有効なSS&S が必要です
 利用が可能なユーザーによる利用端末の台数などの制限はありません
HCL Nomad for Web Browsers の利用条件は以下の通りです
 HCL Domino Complete Collaboration (CCB またはこれを含む Bundle Mail and Social Collaboration)を割り当てられているユーザー
 Domino Enterprise Server + CAL、Domino Utility Server、Express オファリングなどの 旧ライセンス には、Nomad for Web Browser およびその前提となる SafeLinx は含まれません
 上記のライセンスのソフトウェア保守(SS&S) が有効であること
 HCL Nomad の利用は、永続ライセンスの保有だけでなく、有効なSS&S が必要です
 利用が可能なユーザーによる利用端末の台数などの制限はありません
CCX のユーザーも HCL Nomad (Mobile, Web いずれも)の利用が可能です
 CCB (= Notes Domino Complete Collaboration Business Edition) だけでなく、CCX (Notes Domino Complete Collaboration for External) のユーザーも Nomad の利用が
可能です
 CCX で認められるアクセス権限などの条件には変更ありません
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HCL Domino Complete Collaboration for External (CCX) について
HCL Domino Complete Collaboration for External (および HCL Notes Domino Complete Collaboration の Anonymous/Authorized ゲスト・ユーザー) は
Domino Utility Server に替わる新しい社外ユーザー向けのライセンスです
➔ CCX については本資料「ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて」のセクションをご参照ください
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Domino Utility Server について
Domino Utility Server、Domino Utility Express のライセンスの変更計画について
「サーバーPVU単位」のみのライセンス体系で提供していた Domino Utility Server、Domino Utility Express のライセンス、継続S&Sの販売活動を終了いたしました。
サポート終了は2024年6月30日となります。
HCL Domino Complete Collaboration for External ライセンス(社外ユーザー)、および、HCL Domino Complete Collaboration の「ゲスト・ユーザー」による
Domino サーバーへのアクセスにつきましては「ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて」のセクションをご参照ください
参考
→ HCL Domino Utility Server ライセンスと AppDev Pack の終了、および CCB ライセンス管理支援ツールの提供について
Domino ライセンスに関する
FAQ(よくあるご質問)など
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ライセンス選択方法に関する FAQ
Q 「期限付ライセンス」と「永続ライセンス+S&S」のライセンス形式の契
約を混在して契約することはできますか?
A 旧ライセンスを含む「永続ライセンス」の「S&S」が有効な状態である場
合は、 CCB, CCX, BM&SC など現行ライセンスの「期限付ライセンス」を
混在(追加)することが可能です。
Q PVU(Value Unit)単位のライセンスを継続する場合の注意点はありますか?
A HCLではライセンス体系の簡素化などに取り組んでおり、今後ライセンスの終了
を含め、 Value Unit の定義やサブキャパシティーライセンスの考え方を変更す
る可能性があります。
この変更がおこなわれるまでの間、または、Passport Advantageから移管
されたPVU単位の製品の契約が継続している間は、PVU を単位としたライ
センス、SS&Sをご利用(ご契約)いただくこと、および、サブキャパシ
ティーライセンスの考え方を継続して適用いただくことが可能です。この場
合の PVU 数は Passport Advantage の定義を踏襲します。
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Notes/Domino ライセンス全般に関する FAQ
Q 「期限付ライセンス」の最短契約期間は?
A 「期限付ライセンス」の契約期間は「最短12ヶ月以上での、月単位」での
契約です。
 原則として12ヶ月未満のご契約はできませんが、満了時期が異なる複数
の契約があり更新のタイミングで時期を揃えたい、などの理由がある場
合は例外として対応可能なケースがあります。弊社担当営業、または、
販売店(ビジネス・パートナー)までお問い合わせください。
Q 契約(ライセンス)の「開始日」の指定は可能ですか?
A 契約の開始日を月初に合わせたい、他の既存の契約と期間を揃えたい、な
どの合理的な理由がある場合に限り、原則としておおよそ1ヶ月程度の範囲
内で、契約(ライセンス)の「開始日」を指定できます。
 既存契約の更新の場合を除いて、おおよそ1ヶ月よりも先の将来の開始
日を指定できません。
 お客様のご発注後、HCLでの契約処理が完了するまでに必要日数を考慮
して「開始日」をご指定ください。ご指定の「開始日」までに契約処理
が完了できなかった場合、契約処理完了時点が開始日となります。
Q サーバー機器のリプレースなどで一時的にサーバーが併存する場合には、
ライセンスの追加が必要ですか?
HCL Domino Complete Collaboration または HCL Bundle Mail & Social
Collaboration の HCL の「ユーザー単位のみ」のライセンスを利用の場合
A 「ユーザー単位ライセンス」を割り当てられているユーザーを対象とした
サーバー「サーバー」については、数量の制限などはないため、並行稼動
などの構成の場合もライセンスの追加などは不要です
Passport Advantage から継続しているライセンス体系を利用の場合
A Passport Advantage の ”Temporary additional use policy” において、以下
に該当する90日以内の非生産的使用については追加のライセンスは不要と
なっております。
90日以内の非生産的使用において追加ライセンスを必要としないケース
 データセンターの移行
 システム間の 移行 [置き換え]
 トレードアップによる移行 (「PA トレードアップ」の条項が適用され
る「トレードアップ」製品を取得する場合)
 「プログラム」の後継製品への移行、および他の「プログラム」への置
き換え
 同一「プログラム」でのバージョン (同一プログラム) の置き換え
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(つづき)
Q フェイル・オーバーや災害対策(DR)、バックアップの Domino サーバーに
はライセンスの追加が必要ですか?
A 「関連会社」内での構成であり、ユーザーが重複している範囲内であればライ
センスの追加は不要です。詳しくは「ユーザー」の定義などをご確認ください。
Q Domino サーバーを利用せず、Notes クライアントのみでローカルの Notes
アプリを利用する場合に必要なライセンスはなんですか?
※ 開発用途での Domino Designer によるローカル の Notes アプリへの利用はラ
イセンス不要であり、本記載の対象ではありません。
A サーバーに接続せずにクライアント端末上の Notes アプリのみを Notes クラ
イアントから利用する場合はライセンス(License Agreement)の「Supporting
Programs (従プログラム)」において「HCL Notes」の使用権を含むライセン
ス(HCL Notes Domino Complete Collaboration, HCL Domino Enterprise Client
Access License など)が必要です
Notes クライアントのみで利用する場合、「ユーザー」を特定するディレ
クトリ上の ID が存在しないため、Domino としての認証に連携をしていな
くても、OS で利用されている「ID」「アカウント」を「ユーザー」を特定
する「ID」としてライセンス数が発生します。
Q PVU単位のライセンスを継続して契約しており、パブリック・クラウド上
の IaaS 環境上で利用します。この場合の PVU 数はどのようになります
か?
A IBM Eligible Public Cloud BYOSL policyを踏襲しておりますので、こちら
に則してご利用ください。
IBM Eligible Public Cloud BYOSL policy
→ https://www.ibm.com/software/passportadvantage/eligible_public_cloud_BYOSL_p
olicy.html
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(つづき)
Q インストール時に作成した管理用の ID もライセンスが必要となるのか?
A はい。管理用の場合であっても、また、その他、開発、テスト、トレーニ
ングなどの用途を含め、Domino サーバーで認証可能な状態で存在している
ID はライセンスが必要となります。
一方で、既存の環境に存在している ID と同じ ID が存在する「バックアッ
プ環境」や「テスト環境」は、(同一IDであるため)ライセンスは不要です。
Q ドミのディレクトリ上に存在するユーザー文書はすべてライセンスの対象
なのか?
A いいえ。例えば以下のような場合は、「Domino サーバーに認証によるアク
セスが可能なID、アカウント」とはなりませんので、ライセンスは不要で
す。
 「アクセス不可グループ」などの設定により Domino の利用ができない状態に
なっているID (退職者などのIDを一定期間残している場合など)
 Notes ID ファイルおよび、HTTP パスワードが設定されておらず、Domino サー
バーへの認証アクセスが不要なユーザー文書 (メール転送のためのユーザー文書、
LDAP 参照に利用されるだけのユーザー文書、メール受信データベース など)
Q ライセンスが不要な「重複」とみなすことができる「同じユーザー」とは
具体的にどのように判断すればよいか?
A 以下のいずれかがディレクトリ内で一意であり、ディレクトリ間で同じも
のは、「同じユーザー」とみなしていただけます
 Domino の「ユーザー名」(First Name, Last Name, Middle Name の組み合わせ) が
同じ
 Domino サーバーへの HTTP アクセスに利用する Domino HTTP Name が同じ
 ユーザー固有のインターネット・メール・アドレスが同じ
 その他 利用している認証基盤においてユーザーを一意に特定するキーが同じ
Q CCB に付与される Anonymous アクセスに認められるアクセス権限設定
(ACL)はなんですか?
A 一般的には「読者」となります。ただし、匿名でのアンケートへの回答、
ブログへのコメントなどのアクションを Web ユーザーに許可する場合は
「作成者」権限を設定することが認められます。
ただし、「作成者」権限を付与した場合も、(Anonymous アクセスでは個
人を特定できないため)過去に作成した文書の編集はできないなどの制限が
存在します。
その他補足資料
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Domino バージョン出荷履歴(2000年以降)
製品名称 出荷日 サポート終了日 備考
Domino 6.0 2002年9月30日 2007年4月30日
Domino 6.5.x 2003年10月1日 2010年4月30日
Domino 7.0.x 2005年8月31日 2011年4月30日
Domino 8.0.x 2007年8月15日 2015年4月30日
Domino 8.5.x 2009年1月7日 2018年9月30日
Domino 9.0.x 2013年3月21日 2024年5月31日 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0099100
Domino V10.0.x 2018年10月10日 2024年5月31日 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0099100
Domino V11.0.x 2019年12月20日 2025年6月25日 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0114070
Domino V12.0.x 2021年5月27日 (未定)
Domino V14.0.x 2023年12月7日 (未定)
※ この記載は ライセンス、および SS&S による使用権の発生基準日を記載したものです。言語版やメディアパックなどの出荷日などとは異なりますのでご注意ください
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ライセンス関連リンクなど
Master Agreements
Master License Agreement (MLA) 他 HCLSoftware の各種基本条件
➔ https://www.hcl-software.com/resources/master-agreements
License Agreements
製品ごとのライセンス条件
➔ https://www.hcl-software.com/resources/license-agreements
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改版履歴
 2021年4月 初版(Ver. 1.0)
 新ルールによる新規のライセンス・ガイドとして作成
 2021年6月14日 Ver. 1.1
 HCL Notes/Domino V12 の出荷にあわせて記載を更新
 2021年7月28日 Ver. 1.2
 『HCL Domino V12 の 「資格のトラッキング」機能について』のページをベータ・プログラム時の記載から更新
 2022年9月 Ver. 1.3
 『Notes/Domino バージョン出荷履歴』のページを、V9、V10 のサポート終了予定の発表により更新
 『MLA における「関連会社」の考え方』を最新のMLAにあわせて更新。「許可ユーザー」による使用を明確にしました。またこのページ以外でも MLA の記載を最新のものにあわせ
て改訂いたしました
 2023年7月 Ver. 1.5
 Domino Utility Server のサポート終了発表他の発表を踏まえて改訂
 今後本資料の全面的な改訂を予定
 2023年7月 Ver. 1.6
 最新のライセンス条件に合わせて記載の追記と簡素化、古い情報の削除などを行いました
 2023年8月 Ver. 1.6a
 DLAUのお問い合わせにテクニカルサポートがご利用いただける案内を記載しました
 2023年8月 Ver. 1.6b
 誤字の修正
 2024年6月 Ver. 1.7
 『Domino バージョン出荷履歴』のページを、V11 のサポート終了予定の発表により更新。2000年以降のリリースのみの記載に変更
 製品体系に合わせて Notes/Domino の記載を Domino に変更
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HCL Domino ライセンスガイド (Ver. 1.7、2024年6月26日版)

  • 1. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com HCL Domino ライセンス・ガイド Ver. 1.7 (2024年6月) お客様 & ビジネス・パートナー様向け ご参考資料 2024年6月26日(木) 株式会社エイチシーエル・ジャパン HCLSoftware
  • 2. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 2 本資料について 本資料の目的 本資料は HCL Domino のライセンスの考え方をご確認いただくことを目的としたお客様、ビジネスパートナー様向けの資料です。 本資料に記載された HCL Domino ライセンス条件などは、ご利用中のバージョンに関わらず、すべての契約に適用されます ライセンス条件はご利用中のバージョンに関係なく、ご契約の時点の最新の条件が適用されます。 本資料の内容に関するお問い合わせ ライセンスに関するお問い合わせは、販売店または HCLSoftware お問い合わせフォーム( https://www.hcljapan.co.jp/software/contact/contact_general.html )までお問い 合わせください。技術サポートではライセンスに関するお問い合わせは対応できませんのであらかじめご了承ください。 本資料の記載と正式なドキュメントについて 本資料は HCL Domino のライセンス条件や、 その前提となる HCLSoftware Master License Agreement (MLA) などのご契約条件をご理解いただくための参考情報であり、 これらあるいはその他のライセンス条件などの正式なドキュメント、 契約内容を変更するものではありません。 ライセンス条件、 契約書などにおいて本資料と異なる記載や更新がある場合、 それらの記載が正式なものであり、 本資料はそれらを上書きするものではありません。 同様に、本資料はお客様のライセンスの保有などを示すものではありません。お客様のライセンス、 S&S の保有、 ご契約内容はライセンス証書をご確認ください。
  • 3. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 3 はじめに:2023年7月以降のライセンス契約時の条件について 2019年以降の取り組みと今後の方針 HCL では IBM からの製品移管後、一貫してライセンス体系の簡素化、明確化に取り組んでおります。 2019年7月以降、HCL Domino のライセンスにおいても、大きく以下の取り組みを進めてまいりました。  期限付ライセンス(サブスクリプション)方式の採用  「ユーザー」単位定義の明確化 また、2023年7月よりこの取り組みをより容易にするためのツールの提供を開始しております。  ライセンス数(ユーザー数)の管理支援ツール(DLAU)の提供 上記の取り組みを経て2023年7月に、PVU単位のみのライセンス体系を採用していた製品(Domino Utility Server など)の販売終了、サポート終了予定を発表しており、 今後の方針として以下を発表しております。  PVU単位のライセンスを含む旧ライセンス体系(Domino Enterprise Server/CAL など)の販売の終了 = ユーザー単位のみのライセンスの標準化  期限付ライセンス(サブスクリプション)方式の標準化 2023年7月以降のライセンス契約時の条件 これらの取り組みと方針を踏まえ、現在お客様にご契約いただいているライセンス等の円滑な継続を実現するため、2023年7月より、ライセンス契約方法についての 条件の変更を実施いたします。  新規(追加を含む)のご契約については原則として「期限付ライセンス」(サブスクリプション)でのご契約となります (保守更新についても原則「期限付ライセンス」(サブスクリプション)となります)  (ライセンスの種類(永続ライセンス or 期限付ライセンス)を問わず)ライセンスの追加、更新時は、「全数更新」が条件となります ご不明な点などがございましたら、弊社担当営業までお問い合わせください。
  • 4. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 4 DLAU の提供開始と数量確認のお願い (2023年7月) HCL は Domino ライセンスの明確化、簡素化に取り組んでおり、世界全体ではすでに大半のお客様が「CCB」こと「HCL Domino Complete Collaboration Business Edition」のサブスクリプション(期限付ライセンス)に 移行いただいております。 より多くのお客様に CCB に移行いただけるよう、また、CCB をご利用、ご検討いただいているお客様のライセンス管理が容易になるように、Domino License Analysis Utility (DLAU)ツールのご提供を開始いたします。 2023年7月以降の HCL Domino の保守契約更新(見積)時にはこのツールを利用した数量の確認をお願いいたします。  DLAU 発表のご案内: 「HCLDomino CCB ライセンスと Domino LicenseAnalysis Utility (DLAU) ツールについて」  DLAU の技術情報: 「HCLDomino LicenseAnalysis Utility (DLAU: HCLDominoライセンス解析ユーティリティ) について」 技術的なお問い合わせについて: 2023年7月31日以降、DLAU(Domino License Analysis Utility) のサポートは技術サポート窓口をご利用いただけます。保守契約をお持ちでない場合、DLAU に関する技術的なお問い合わせ はゲストフォームをお使いください (参考: ゲストフォームを利用した問い合わせ方法について)。なお、フォーム上のカテゴリーは Product concerns を選択してください。技術的以外の 質問 (ライセンスの数え方、ライセンスの概念など) については、HCLSoftware Web サイトのお問い合わせフォームをご利用ください。
  • 5. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 5 目次  本資料について  はじめに:2023年7月以降のライセンス契約時の条件について  DLAU の提供開始と数量確認のお願い (2023年7月)  目次  HCL Domino ライセンスの基本  『ユーザー数』は Domino サーバーで認証される ID、アカウント数  ライセンス単位の「ユーザー」の定義の変更について(2021年5月)  「全数更新」の原則  旧ライセンス単位/形式の「現行ライセンス・モデル」移行対応表  複数の Domino や認証基盤が存在する場合  複数の Domino や認証基盤が存在する場合の考え方  複数の Domino や認証基盤が存在する場合の「ユーザー数」のカウント方法  「ユーザー」のカウント方法 の補足  「関連会社」の考え方など「基本使用許諾契約」(MLA)関連事項  MLA における「関連会社」の考え方  「関連会社」の考え方と Notes/Domino の利用例における注意点  (補足) その他の MLA 関連事項  ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて  「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の概要  「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の利用可能な機能など  「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の管理  HCL Notes/Domino のライセンス (現行ライセンス)  「ユーザー単位」の Notes/Domino 基本ライセンス  「ユーザー単位」の 追加オプション・ライセンス  各ライセンスで利用可能な製品・機能  製品・機能別のライセンスに関する補足  HCL Domino Leap の利用に必要な条件  HCL Enterprise Integrator の利用に必要な条件  HCL Nomad の利用に必要な条件  HCL Domino Complete Collaboration for External (CCX) について  Domino Utility Server について  Domino ライセンスに関するFAQ(よくあるご質問)など  ライセンス選択方法に関する FAQ  Notes/Domino ライセンス全般に関する FAQ  その他補足資料  Domino バージョン出荷履歴  ライセンス関連リンクなど  改版履歴
  • 7. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 7 『ユーザー数』は Domino サーバーで認証される ID、アカウント数 Domino サーバーを利用可能な状態になっている ID、アカウント数が『ユーザー数』となります  共有ID や RPA なども認証される ID、アカウントとして『ユーザー数』の対象となります 例: 以下の場合は『ユーザー数』は Notes ID の数である「5」 ポイント  Domino サーバーの認証において判別される ID、アカウントが「ユー ザー」となります(以前の「特定の人」から変更)  共有ID、RPA などの「人」以外も固有の ID、アカウントを使用する場合「ユー ザー」となります ※ 「ユーザーA」が自身のIDでRPAを実行し、Domino サーバーからみてユーザーAからのア クセス、操作と区別がつかない場合は、「ユーザーA」のライセンスで RPA の使用が可能  特定のユーザーが Domino の認証からみて異なる ID、アカウントを使用している 場合、それぞれのID、アカウントが「ユーザー」となります  複数のユーザーが個人の ID、アカウントを保有せず、共通の ID、アカウント(例 「Info」「受付」など)を使用する場合は1ユーザーとなります  ID、アカウントで利用できる端末の数や種類の制限はありません  メール転送のためだけのユーザー文書など、Domino に認証アクセスでき ない状態のユーザー情報は「ユーザー数」に含める必要はありません User A User B ユーザー ※関係しない Notes ID (など アカウント) ※ライセンス単位 User A User α User B Robot 1 Info 端末の数や種類 ※関係しない D, E, F 共有 部門ID User C User E User D RPA など Domino サーバー
  • 8. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 8 ライセンス単位の「ユーザー」の定義の変更について(2021年5月) 「ユーザー」の定義が「特定の個人」から「認証に利用されるID」に変更されました  従来の定義:Domino を利用する「人」  新しい定義:Domino ディレクトリ、または、連携する認証基盤における「ID」「アカウント」 変更されないこと  「ユーザー」ライセンスで利用できる端末の台数に制限がないことは変更 ありません  そのほかも「ユーザー」に対して設定されていた条件などは定義の変更に 影響するものを除いて原則として変更されません 変更のよるメリット  システムに登録された「ID」と「個人単位のユーザー」を分けて管理する 必要がなくなります  特に、システム的な把握が困難な「個人単位のユーザー」の管理が不要と なることで、ライセンス管理が容易になります 変更される「ユーザー」の定義 プログラム条件(License Information) における“Authorized User”(許可ユー ザー)の定義が変更されました  従来の定義:「プログラムへのアクセス権を付与された個人」 ➔ 個人が複数の ID を利用するケースや、共有 ID が存在する場合など、 Domino ディレクトリ(またはその他の認証基盤)における登録 ID 数と、 「ユーザー数」は異なる管理が必要  新しい定義:Domino ディレクトリ、または、連携するその他の認証基盤 における「ID」「アカウント」 ➔ Domino ディレクトリ(またはその他の認証基盤)における登録 ID 数が 「ユーザー数」となることで、ライセンス管理がシンプルになります  Domino LicenseAnalysis Utility (DLAU) をご利用いただくことで該当するユーザー数を 確認いただくことが可能です
  • 9. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 9 「全数更新」の原則 追加、更新のお見積時に数量が「利用されている全数」であることを確認できるよう、 DLAU を利用した登録 ID 数の確認を依頼させていただくことがあります ライセンス追加、更新のお見積の際に、数量が「全数更新」の原則を満たして いることを確認させていただくため、「ユーザー数」(= ID 数)の確認が可能な 情報として DLAU によるレポートをお願いすることがあります  数量の確認には DLAU をご利用ください ※ この情報の添付は、ご発注内容の整合性の確認であり、MLA で定める「監査」ではありま せん。この情報の添付を持って将来の「監査」に替わるものではありませんのでご注意くだ さい。 「継続S&S」を減数されるお客様へ  HCLSoftware では「新規S&S」の設定はありません。「継続S&S」の更新数量を 減数された場合、その時点のバージョンまでの使用権を含む「永続ライセンス」 は残りますが、これに対して「S&S」を再開することはできません  不足するライセンスを「期限付ライセンス」により追加いただけますが、「期限 付ライセンス」は満了済みの永続ライセンスに対する「S&S」ではありません。 (満了済みの「S&S」の使用可能なバージョンを新しくして保持できるものではあ りません) こちらも合わせてご確認ください  ブログ “HCLSoftware Support Update: Important Policies” → https://blog.hcltechsw.com/hclsoftware/hclsoftware-support-update-important- policies/  (参考)日本語翻訳『HCLSoftware サポートのアップデート: 重要なポリシー』 → https://www.hcljapan.co.jp/software/blog/hclsoftware-support-update-important- policies
  • 10. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 10 旧ライセンス単位/形式の「現行ライセンス・モデル」移行対応表  上記の表は更新時のライセンス・モデルの移行(変更)に伴い、継続性のある費用提案が可能となる場合の移行の対応を示した表です。 期限付ライセンス自体は過去の契約の有無に関係なく契約可能です 有効なS&Sを保有いただいているお客様の更新時のユーザー単位・期限付ライセンスへの移行対応表 現在のご契約(SS&Sが有効なもの) 移行対応製品 製品名称 単位 新規 ライセンス 継続SS&S 期限付 ライセンス 製品名称 単位 形式 SKU Domino Enterprise Server & Domino Enterprise Client Access License サーバー(PVU) ユーザー D55JDLL D0B7HLL E020KLL E07UMLL - HCL Notes Domino Complete Collaboration ユーザー 期限付 ライセンス D1VC7LL Domino Messaging Server & Domino Messaging Client Access License サーバー(PVU) ユーザー D55J9LL D0B7JLL E020ILL E07UNLL - Domino Collaboration Express ユーザー D52VQLL E00ZZLL - IBM CEO Communication ユーザー D0C1YLL E08BRLL - IBM Mail Dual Entitlement Plus Application ユーザー - - D1HY5LL 期限付 ライセンス D1VC7LL IBM Mail Dual Entitlement Plus Application and S1 ユーザー - - D1HY8LL HCL Bundle Mail & Social Collaboration (BM&SC) 期限付 ライセンス TN100231M01
  • 11. 複数の Domino や認証基盤が存在する場合 『HCL Domino ライセンスの基本』の補足
  • 12. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 12 複数の Domino や認証基盤が存在する場合の考え方 ユーザー数は Domino サーバーで認証される「ID、アカウント」数となりますが、以下のような状態で「同じ名前のID、アカウント」は「1ユーザー」となります  関連会社内で企業ごとや、用途ごとに複数の Domino 環境が存在し、出向社員などが複数の環境でユーザー ID が登録されている  Domino がDomino ディレクトリ以外の認証基盤と連携しており、Domino ディレクトリにはユーザー文書、ID がなかったり、それぞれに登録されている ➔ 企業(「関連会社」内)で複数の Domino 環境や認証基盤を利用している場合、「同じ名前のID、アカウント」は「1ユーザー」(1度だけカウント) 複数の Domino や認証基盤が存在するケースのイメージ 以下の形で、同じユーザー名「Taro Gotanda」が複数の Domino 環境や認証 基盤に ID、アカウントとして存在する場合は「1ユーザー」 以下のような場合は追加の「ユーザー」ライセンスは不要です  Domino の「本番」環境と同じユーザーが登録済みの「バックアップ」 「災害対策」環境を別環境として構築しておく  「ユーザー名」が同じであれば、バックアップ環境の Domino が別ドメインで常 時起動している場合などもライセンスは不要  企業ごとや、用途別に複数の Domino 環境があり、出向などで同じユー ザー ID を使用するユーザーがそれぞれの環境に登録される 以下の場合はそれぞれの「ユーザー」ライセンスが必要です  (同じユーザー名であっても)「エンタープライズ」(「関連会社」)の関係に ない Domino 環境にそれぞれ ID、アカウントを登録する場合  同じ「人」が利用するものであっても、異なる名前の ID、アカウントを使 用する(使い分ける)場合 エンタープライズ(関連会社) グループ会社統合認証基盤 A社 Domino 環境 B社 Domino 環境 社外連携用 Domino 環境 Domino ディレクトリ Domino ディレクトリ Domino ディレクトリ (他ディレクトリ連携) A社 災害対策 環境 Domino ディレクトリ Taro Gotanda Taro Gotanda/Bcorp Taro Gotanda/A-PROD Taro Gotanda/A-DR Taro Gotanda
  • 13. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 13 複数の Domino や認証基盤が存在する場合の「ユーザー数」のカウント方法 「ユーザー」は『Domino ディレクトリ、または、連携するその他の認証基盤における「ID」「アカウント」』となりますが、「同一ユーザーのアカウントが、 Domino ディレクトリと、LDAP の双方に登録されている」場合など、様々なケースが想定されます また、CCB/CCX での「社外ユーザー」のカウント方法を含め、「ユーザー」のカウント方法を例示いたします。お客様の環境に合わせて適用してください a. お客様の「エンタープライズ」(MLAで定める「関連会社」の範囲)内のす べての Domino サーバーを特定する b. ユーザーからのアクセスが存在する Domino サーバーについて、使用して いる認証情報を特定する 例: Domino ディレクトリ、LDAP、Active Directory, SAML、など c. 認証の対象となるユーザー情報(ID、アカウント)をカウントする  Anonymous ユーザーはカウント不要 1. 利用形態や状態(共有のIDや「現在使用していない」など)を問わず、認証が可能な 状態にあるアカウントをすべて対象とする 2. 「メール受信データベース」やメール転送のための認証やパスワードなどがせっ ていされていないユーザー情報など、「転送」「エイリアス」用途のアカウント を除外する(ライセンスの対象外とする) 3. ディレクトリの機能で「アクセス不可」のグループや Active Directory の Inactive users に含まれているアカウントを除外する(ライセンスの対象外とする) d. CCB, CCX, Known ゲストのユーザー の分類(「社外ユーザー」を利用して いる場合) 1. Known ゲスト・ユーザー:「社外ユーザー」かつ アプリでのACL が「読者」以 下 2. CCX ユーザー:「社外ユーザー」かつ アプリでのACL が「作成者」以下 3. CCB ユーザー:上記 1、2 に該当しないすべてのアカウント e. 認証情報間で重複するアカウントの確認 同じユーザー名のID が複数の認証情報に登録されている場合にひとつにまとめる 例:同じユーザーのアカウントが Domino ディレクトリにも Active Directory にも登 録されておりカウントしている場合、1ライセンスとしてカウントする。一人のユー ザーが利用するものでも、異なる用途のIDが存在する場合は別にカウントする  認証情報間で異なるユーザーの分類(d)となっている場合、CCB > CCX > Known ゲストの順で先に該当するものとする f. ライセンスごとのユーザー数量の確定 CCB ユーザー(CCB または Domino Enterprise CAL などのライセンスに該当)、CCX ユーザーの数量をカウントする  Known ゲスト・ユーザーはカウント不要 (CCB 利用時)
  • 14. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 14 「ユーザー」のカウント方法 の補足 認証情報間で重複するアカウントについて 同一エンタープライズ(「関連会社」)内で複数の認証情報(ディレクトリ)に同 じユーザー名のID が重複して存在する場合、1ライセンスとなります。 エンタープライズ内に複数の Notesドメインがあり、同じユーザー名がそれぞ れの Notes ドメインで ID 登録されていた場合も、1ライセンスとカウントす ることができます。(従来の定義から変更となっています) これにより、本番環境で登録されているユーザーと同じユーザーが存在する 「テスト環境」「災害対策用の別ドメインのバックアップ環境」なども追加の ライセンスの必要はありません。 ただし、「同じユーザー名」は「ユーザー名」「メール・アドレス」などアカ ウントを特定する情報が一致するものである必要があります。ひとつのディレ クトリ上に同一ユーザーが利用する複数の(異なる名前などの)アカウントが存 在する場合は、ID、アカウント単位で別のライセンスの対象となります。 共有のアカウントや、システム用途のアカウントについて 「ホームページお問い合わせ窓口」「受付」などのアカウントを複数のユー ザーが共有する場合や、RPA などを含むシステムが利用する場合、各ユーザー の個人アカウントの有無などに関わらず、アカウントごとにライセンスの対象 となります。 個人でアカウント、メールなどを持たない3名が、ひとつの「受付」のアカウ ントを利用して会議室予約システムを利用する場合などは、「受付」の1アカ ウントのライセンスのみとなります。 「エンタープライズ」(MLAで定める「関連会社」の範囲)内に完全に独立した Notes Domino 環境が複数存在する場合 原則としてライセンスのカウントは、HCLSoftware の MLA (基本使用許諾契 約) でライセンスの使用許諾の対象となる「関連会社」全体で管理されるもの であり、範囲内に異なるDomino 環境(Notes ドメイン)が存在する場合、すべ てを対象とします。(これにより、左記のように、エンタープライズ内の複数 の Notes ドメイン間での重複ユーザーや、バックアップ環境のライセンスの条 件が可能となります) ただし、「関連会社」内であっても、以下の条件を満たす形で完全に独立した Notes/Domino を構築、運用している場合、異なる「エンタープライズ」とし て分けてカウントすることを認めます。(この場合は、左記の「重複するアカ ウント」の考え方は適用されなくなります)  異なる HCL ID (契約のための企業登録) で契約しており、それぞれのライ センスが特定可能な状態である  別々の「エンタープライズ」とみなす範囲の間では、ユーザーや業務の重 複は存在しない  一方が他方のサブシステム、バックアップやテスト用途などではない  システムの管理、運用がまったく独立しておこなわれている
  • 16. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 16 MLA における「関連会社」の考え方 HCLSoftware の「基本使用許諾契約」(MLA: Master License Agreement) により、ライセンスはライセンシーの「関連会社」と「許可ユーザー」に許諾されます 3. ライセンスの許諾 ・・・(中略)・・・ 3.2.ライセンシーの関連会社および許可ユーザーは、本契約の条件に基づき、本件プログラムおよび本件サポートをインストール、アクセス、および使用することが でき、かかる使用は、ライセンシーによるライセンス容量の利用状況を判断する際に計上されるものとします。ライセンシーは、その関連会社および許可ユーザーの 合意を取り、本契約および本件注文の条項を遵守させることについて、全責任を負うものとします。 「関連会社」とは以下のいずれかにより支配する、支配される、または共通の支配下にある事業体 a. 株式の50%超の直接または間接的な所有 b. 契約などにより a. と同等の経営および方針を指示する/指示させる権限 1.1. 「関連会社」とは、HCL またはライセンシーを支配しているか、支配されているか、または共通の支配下にある事業体を意味し、そのような支配とは、(a) 発行 済議決権付株式および/またはこれに相当する持分の 50%を超える直接的または間接的な保有、または(b) 発行済議決権付株式および/またはこれに相当する持分の 保有、契約、その他の方法を問わないが、発行済議決権付株式および/またはこれに相当する持分を 50%を超えて直接的または間接的に保有するのと同程度の、経 営および方針を指示しまたは指示させる権限、のいずれかによって生じる支配を意味します。 ➔ HCL のソフトウェアは上記の通り「関連会社」と「許可ユーザー」の範囲内でご利用いただくことが可能です。このほかの第三者による利用や、第三者に対する サービスの提供(再提供)はできませんのでご注意ください  ライセンスはお客様の「関連会社」内での業務使用目的で使用許諾されます。よって、ライセンスを「関連会社」外の第三者に提供することは認められません。ただし、お客様の監 督下で、お客様の業務のために利用する場合は、(「関連会社」外の)派遣社員、協力会社等が、お客様の責任のもとで「許可ユーザー」としてプログラムを使用することは可能です ※ このページの記載は HCLSoftware 共通の条件であり Domino に限定した内容ではありません ※ HCLSoftware の MLA など ’ https://www.hcl-software.com/resources/master-agreements
  • 17. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 17 「関連会社」の考え方と Notes/Domino の利用例における注意点 前記『MLA における「関連会社」の考え方』と Domino の利用例からよくあ るライセンスの注意点などをご紹介いたします  自社の監督下で、(関連会社外の)派遣社員や協力会社社員に、社内の Notes/Domino アプリやメールを利用させる → アプリやメールの利用がお客様の業務のためであれば、お客様の監督のもと、関 連会社外の派遣社員などを「許可ユーザー」として Domino のライセンスを割り 当てて、利用させることは問題ありません。 ※ IBM Passport Advantage では、「エンタープライズ 」外のユーザーによる使 用を、お客様の所在地に限定する条件がありましたが、HCL MLA ではお客様 の責任による管理を条件に、所在地による制限は設けておりません ※ 関連会社外のユーザーに対して、それらのユーザーの所属する組織の業務を目 的とした Notes/Domino の利用を提供することは、サービスの再提供となるた め、認められません  「関連会社」の関係にある2つの会社がそれぞれ別に Domino を利用して います。この場合に、双方の Notes/Domino アプリを利用できるようにし た場合ライセンスの追加は必要か? → 「ユーザー名」が同一の場合は「ユーザー」としてのカウントは重複不要となり ますのでライセンスは不要です。異なるユーザー名などで使用する場合はライセ ンスが必要となります。詳しくは『「ユーザー数」のカウント方法』のページを 参照ください ※ 「関連会社」ではない2つの会社の場合は、それぞれでライセンスが必要とな ります(一方の Notes IDを相互認証などにより利用させる = 他方でのID登録は 存在しない場合、を除く)
  • 18. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 18 (補足) その他の MLA 関連事項 使用許諾の範囲など プログラムは「使用許諾」であり売却されるものではありません → MLA「6. 知的財産権の帰属」をご参照ください 使用許諾は以下を条件として許諾されます  ご発注をいただいた注文書に記載された数量の範囲内の  お客様(関連会社)内部での事業目的での利用に限り  定められた条件※での使用 → 同「3. ライセンスの許諾」をご参照ください ※ 使用許諾の条件の記載は以下の文書も含みます  ガイド、マニュアル、その他の技術文書  プログラム特有の情報および追加の使用許諾条項を記載した「ライセンス情報」 → 同「1. 定義」内「1.9. 「ライセンス情報文書」」をご参照ください 以下は認められません  派生製品の作成  譲渡、配布、リース、貸与またはその他方法による他社への移転  その他「4. ライセンスの制限」の記載事項 監査について HCL による監査について以下のように定めております ➔ お客様はHCL 、その関連会社、コンサルタント、サービス提供者および請 負業者による監査に同意します  12ヶ月に1回を超えない頻度  15日前に通知  お客様の任意の施設での、業務時間内での実施  監査権は注文(契約)満了後2年間存続 ➔ 注文が不足していた場合は速やかに差額をお支払いいただきます 11. ライセンスの順守 ライセンシーは、HCL が、本契約および/または本件注文の遵守状況を確認するために、ライセンシー、関連 会社および許可ユーザーの本件プログラムの使用状況を、12 ヶ月間に 1 回を限度として監査することに同意す るものとします。かかる使用状況にはソフトウェア・ログを含みますが、これに限定されないものとします。 HCL は、ライセンシーが本契約の条項を遵守していることを確認するために必要な範囲で、当該ソフトウェア ログのコピーを作成することができます。 HCL は、その選択と費用により、独立した第三者に監査を依頼する ことができますが、その場合当該第三者は、本契約と矛盾のない守秘義務の対象となることを条件とします。 監査は、ライセンシーの関連会社および許可ユーザーのサイトで、本件プログラムがインストールされ、使用 され、またはアクセスされている場所であれば、リモートも含めて、どのような場所でも実施することができ ます。監査にかかる費用は、HCL が負担するものとします。HCL は、監査に先立ち、15 暦日前に通知します。 かかる監査は、ライセンシー、その関連会社または許可ユーザーの通常の営業時間内に実施され、HCL は、業 務の中断を最小限に抑える方法で監査が実施されるよう、商業的に合理的な限度で努力します。 ライセンシー、 その関連会社および許可ユーザーは、HCL が当該監査を実施するために合理的に必要なあらゆる支援を提供し ます。監査により、本契約で承認された以外の本件プログラムの使用などの過少支払いが明らかになった場合、 ライセンシーは速やかにその分の支払いを行い、未承認の使用の場合には本件プログラムの料金の差額をその 時点での HCL の定価に基づいて支払うものとします。 本契約のすべての条項と同様、本条における HCL の権 利および救済措置は、本契約および本件注文に基づき、または法律上または衡平法上 HCL が有する、その他の 権利および救済措置を阻害するものではありません。 本条に基づくHCLの監査権は、本件注文上のライセン ス期間、関連する永久ライセンス、または本契約のいずれか長いものの期間を超えて、2年間存続するものと します。 Master License Agreement (MLA) 他 HCLSoftware の各種基本条件 ➔ https://www.hcl-software.com/resources/master-agreements
  • 20. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 20 「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の概要 HCL Notes Domino Complete Collaboration ではライセンスに含まれる「ゲスト・ユーザー」と、追加ライセンスによる「社外ユーザー」の利用が可能です HCL Notes Domino Complete Collaboration (CCB) CCB ユーザー 全機能が利用可能な ライセンスを割り当てられた 認証ユーザー 対象: 社内ユーザー ※社外ユーザーへの適用も可能 Anonymous ゲスト・ユーザー Webブラウザのみで利用する 不特定(Anonymous)ユーザー 対象: 社内 / 社外 Known (認証)ゲスト・ユーザー Webブラウザのみで利用する 認証ユーザー 対象: 社外ユーザー限定 CCX ユーザー Domino アプリを「作成者」権限 までで利用可能な認証ユーザー 対象: 社外ユーザー限定 HCL Domino Complete Collaboration for External (CCX) CCB 利用組織においてユーザーライセンス不要で利用が可能 CCB 利用組織において CCX の追加により利用が可能 社内 User A CCB 社内 User B CCB 社外 User C CCB 社外 User Y CCX 社外 User Z CCX 社外 User W (不要) 社外 User X (不要) Anonymous 匿名 (不要) Anonymous 匿名 (不要) より高いアクセス権での Domino アプリの利用 ゲスト・ユーザー 社外ユーザー限定 • Webサーバーへの匿名アクセス • 匿名でのアンケート記入 • etc… • 認証Webサーバーアクセス(参照、パブ リック文書の作成) • (パブリック文書を利用した)ワークフロー、 申請の起票 • etc… • 認証を伴う業務アプリケーション • 他ユーザーと共有する文書の作成 • etc… アプリの利用の例 社内/社外ユーザーに適用可能 ※協力会社など
  • 21. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 21 「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の利用可能な機能など ライセンス HCL Notes Domino Complete Collaboration (CCB) HCL Domino Complete Collaboration for External HCL Notes Domino Complete Collaboration に含まれる ( = 対象ユーザーの追加ライセンス不要) ユーザー種別 CCBユーザー Anonymous ゲスト・ユーザー Known (認証)ゲスト・ユーザー CCX ユーザー ライセンス単位 ユーザー (不要) (不要) ユーザー 適用可能 対象者 「社内」ユーザー 〇 〇 ー ー 「社外」ユーザー 〇 〇 〇 〇 利用可能 機能の 範囲など 認証の利用 ※Domino 以外の認証方法 の利用も含む 〇 ー 〇 〇 割り当て可能な Domino ACL 制限なし 「読者」または、Anonymous で利用 可能な範囲での「作成者」 「読者」、パブリック文書の作成 「投稿者」「読者」「作成者」 個人メールの利用 〇 ー ー ー 機能に関する補足 Domino サーバーの認証機能に限らず、他 の方法(SAMLなど)を含めて個人を認証して の利用は認められません Domino アプリのアクセス制御リストで Default, Anonymous を「読者」として利用 することが可能。「作成者」に設定した場 合も文書の編集(修正)などはできません 「作成者」権限は認められないため、パブ リック文書以外の文書の作成は不可 「作成者」権限による新規文書の作成が可 能 「編集者」権限による編集は不可だが、文 書ごとの「作成者フィールド」を利用した 「作成者」権限による文書の操作などは可 能 利用例 • すべての用途 • Webサーバーへの匿名アクセス • 匿名でのアンケート記入 • etc… • 認証Webサーバーアクセス(参照、投稿) • ワークフロー、申請の起票 • etc… • 認証を伴う業務アプリケーション • 他ユーザーと共有する文書の作成 • etc…
  • 22. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 22 「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」の管理 Domino ディレクトリ(またはその他のユーザー管理をおこなうディレクトリ)において、「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」は通常のユーザー(CCB を割り当て られたユーザー)と区別が可能な形で登録、管理していただく必要があります  ゲスト・ユーザー : “Guest” であることがわかるタグを付与 → CCB、CCX のライセンスの必要数にカウントしない  社外ユーザー : “External” であることがわかるタグを付与 → CCX ライセンスが必要なユーザー数にカウント ※ Anonymous ゲスト・ユーザー は認証を利用できないためユーザー情報は存在しません Domino V11 ではこのタグなどを利用し手数料を管理する機能などは実装されておりません。 Domino V12 で社内でのライセンス管理レポートの作成を支援する License Reporting Tool (仮称)でこのタグの利用を可能にすることを予定しています。(これは HCL などにデータを共有するものではありません)
  • 24. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 24 「ユーザー単位」の Domino 基本ライセンス ユーザー単位のみの HCL Domino の基本ライセンス ライセンス 種類 SKU 単位(体系) 備考 HCL Domino Complete Collaboration Business Edition (CCB) 期限付ライセンス D1VC7LL (TN100165M01) ユーザー 従来のSKUとHCLでの新設の SKUが併 存しています 新規ライセンス (初年度SS&S付) D1VCLLL (PN100165Y01) 継続SS&S E0NXRLL (SN100165Y01) HCL Bundle Mail & Social Collaboration (BM&SC) 期限付ライセンス TN100231M01 期限付ライセンスのみに設定 青色太字 : HCL 「期限付ライセンス」のパーツ
  • 25. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 25 「ユーザー単位」の 追加オプション・ライセンス HCL Domino Leap、HCL Domino Enterprise Integrator、Domino Connector for SAP の機能追加 追加オプション・ライセンス 種類 SKU 単位(体系) 備考 HCL Domino Leap HCL Domino Enterprise Integrator, HCL Domino Connector for SAP Solutions を含む 期限付ライセンス TN100282Y01 ユーザー CCB契約全数に適用 新規ライセンス(初年度SS&S付) PN100282Y01 継続SS&S SN100282Y01 青色太字 : HCL 「期限付ライセンス」のパーツ 追加オプション・ライセンス 種類 SKU 単位(体系) 備考 HCL Domino Complete Collaboration External User (CCX) 期限付ライセンス TR100405M01 ユーザー 社外ユーザー用 「社外ユーザー」向け Notes アプリケーション 用の追加ライセンス HCL Sametime Premium – Web ミーティング の機能追加 追加オプション・ライセンス 種類 SKU 単位(体系) 備考 HCL Sametime for HCL Domino Complete Collaboration 期限付ライセンス TR100374Y01 ユーザー CCB契約全数に適用 新規ライセンス(初年度SS&S付) PR100374Y01 継続SS&S SR100374Y01
  • 26. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 26 各ライセンスで利用可能な製品・機能 ライセンス (列) 基本ライセンス 追加オプション HCL Domino Complete Collaboration (CCB) HCL Bundle Mail & Social Collaboration (BM&SC) HCL Domino Leap HCL Sametime for Notes Domino Complete Collaboration ライセンスで利用可能な製品・機能(行) HCL Notes/Domino 従プログラムの詳細は欄外参照 ○ ○ HCL Sametime 在席確認 & インスタント・メッセージン グ ○ ○ ミーティングなど上記以外 ○ HCL Connections ○ HCL Domino Leap ○ HCL Enterprise Integrator ○ HCL Domino Connector for SAP Solutions ○ HCL Link ◯ HCL Sametime Premium (Webミーティング) ○ ○ HCL Domino Complete Collaboration および HCL Bundle Mail & Social Collaboration で「HCL Domino」に含まれる主な従プログラム ※ HCL Domino Complete Collaboration では機能の範囲が限定されています。 使用可能な範囲の詳細は License Agreement に記載されています  HCL Domino  HCL Notes  HCL Domino Designer  HCL Verse  HCL Traveler  HCL Nomad for iOS and Android  HCL Nomad for Web Browsers  HCL Sametime ※  HCL SafeLinx  HCL Traveler for Microsoft Outlook
  • 28. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 28 HCL Domino Leap の利用に必要な条件 HCL Domino Leap 利用が可能となるのは以下のいずれか条件を満たす組織の利用者です  Complete Collaboration (または BM&SC) による Domino のライセンス契約に、同数(全数)の Domino Leap の追加ライセンスを適用いただいている組織のユーザー  HCL Domino Leap ライセンスは、前提となる Complete Collaboration (または BM&SC) と同数でのご契約が必要です  HCL Domino Leap の利用にあたって、「開発者」「ユーザー」などの区別はありません  Domino Utility Server の PVU単位ライセンス契約に、ユーザー数による Domino Leap の追加ライセンスを適用いただいている組織のユーザー  HCL Domino Leap ライセンスは、Domino Utility Server に登録されている認証ユーザー数と同数でのご契約が必要です ➔ 上記以外のライセンスには、Domino Leap ライセンスを追加することは原則としてできません  ただし、Domino Enterprise Server/CAL など Complete Collaboration に移行可能なライセンスで有効なSS&Sを保有いただいている場合は、次回更新時に Complete Collaboration に切り替えて いただくことを前提に、HCL Domino Leap を先行して追加させていただくことが可能です。詳しくは弊社営業担当、または、ビジネス・パートナーまでお問い合わせください ※ Complete Collaboration へ移行可能なライセンスについては本資料内「ライセンス単位/形式の「新しいライセンス・モデル」移行対応表」ページの記載をご参照ください HCL Domino Leap の「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」での利用について  HCL Domino Leap を社内ユーザーに割り当てている組織では、「ゲスト・ユーザー」「社外ユーザー」による Domino アクセスで HCL Domino Leap を利用することが可能です ※ 社内ユーザー全体に CCB + Domino Leap が適用されていることが条件となります  Domino サーバーの認証、および、その他の技術を利用した認証を利用しない 「Anonymous ゲスト」の場合: ユーザーを特定しない「投稿者」権限での利用 (匿名でのアンケートへの記入など)  ユーザー認証を利用する「Known ゲスト」の場合: Public 文書の作成権限での利用(記名でのアンケート回答や、申請・ワークフローの起票など)  CCXライセンスを適用した「社外ユーザー」の場合: 「作成者」権限での利用まで可能 ※ 詳しくは『ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて』のセクションもご参照ください
  • 29. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 29 HCL Enterprise Integrator の利用に必要な条件 HCL Enterprise Integrator (HEI) の利用が可能となるのは以下のいずれか条件を満たす組織です  HCL Enterprise Integrator を利用する Domino サーバーの PVU数分の HCL Enterprise Integrator PVU 単位ライセンスを保有いただいている組織  HEI の PVU 単位ライセンスは Passport Advantage におけるライセンス体系を継続しているものです  Compete Collaboration (または BM&SC)による Notes/Domino のライセンス契約に、同数(全数)の Domino Leap の追加ライセンスを適用いただいている組織のユーザー  HCL Domino Leap ライセンスは、前提となる Complete Collaboration (または BM&SC) と同数でのご契約が必要です  HCL Domino Leap ライセンスには HEI の使用許諾が含まれており、組織全体で適用されているため、HEI を利用する Domino のサーバー台数や PVU数の制限はありません
  • 30. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 30 HCL Nomad の利用に必要な条件 HCL Nomad for iOS and Android 用 の利用条件は以下の通りです  HCL Nomad for iOS and Android の使用許諾が含まれるライセンス(Complete Collaboration, Domino Enterprise Server(+CAL), Domino Utility Server など)を割り当てら れているユーザー  上記のライセンスのソフトウェア保守(SS&S) が有効であること  HCL Nomad の利用は、永続ライセンスの保有だけでなく、有効なSS&S が必要です  利用が可能なユーザーによる利用端末の台数などの制限はありません HCL Nomad for Web Browsers の利用条件は以下の通りです  HCL Domino Complete Collaboration (CCB またはこれを含む Bundle Mail and Social Collaboration)を割り当てられているユーザー  Domino Enterprise Server + CAL、Domino Utility Server、Express オファリングなどの 旧ライセンス には、Nomad for Web Browser およびその前提となる SafeLinx は含まれません  上記のライセンスのソフトウェア保守(SS&S) が有効であること  HCL Nomad の利用は、永続ライセンスの保有だけでなく、有効なSS&S が必要です  利用が可能なユーザーによる利用端末の台数などの制限はありません CCX のユーザーも HCL Nomad (Mobile, Web いずれも)の利用が可能です  CCB (= Notes Domino Complete Collaboration Business Edition) だけでなく、CCX (Notes Domino Complete Collaboration for External) のユーザーも Nomad の利用が 可能です  CCX で認められるアクセス権限などの条件には変更ありません
  • 31. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 31 HCL Domino Complete Collaboration for External (CCX) について HCL Domino Complete Collaboration for External (および HCL Notes Domino Complete Collaboration の Anonymous/Authorized ゲスト・ユーザー) は Domino Utility Server に替わる新しい社外ユーザー向けのライセンスです ➔ CCX については本資料「ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて」のセクションをご参照ください
  • 32. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 32 Domino Utility Server について Domino Utility Server、Domino Utility Express のライセンスの変更計画について 「サーバーPVU単位」のみのライセンス体系で提供していた Domino Utility Server、Domino Utility Express のライセンス、継続S&Sの販売活動を終了いたしました。 サポート終了は2024年6月30日となります。 HCL Domino Complete Collaboration for External ライセンス(社外ユーザー)、および、HCL Domino Complete Collaboration の「ゲスト・ユーザー」による Domino サーバーへのアクセスにつきましては「ゲスト・ユーザー、社外ユーザーについて」のセクションをご参照ください 参考 → HCL Domino Utility Server ライセンスと AppDev Pack の終了、および CCB ライセンス管理支援ツールの提供について
  • 34. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 34 ライセンス選択方法に関する FAQ Q 「期限付ライセンス」と「永続ライセンス+S&S」のライセンス形式の契 約を混在して契約することはできますか? A 旧ライセンスを含む「永続ライセンス」の「S&S」が有効な状態である場 合は、 CCB, CCX, BM&SC など現行ライセンスの「期限付ライセンス」を 混在(追加)することが可能です。 Q PVU(Value Unit)単位のライセンスを継続する場合の注意点はありますか? A HCLではライセンス体系の簡素化などに取り組んでおり、今後ライセンスの終了 を含め、 Value Unit の定義やサブキャパシティーライセンスの考え方を変更す る可能性があります。 この変更がおこなわれるまでの間、または、Passport Advantageから移管 されたPVU単位の製品の契約が継続している間は、PVU を単位としたライ センス、SS&Sをご利用(ご契約)いただくこと、および、サブキャパシ ティーライセンスの考え方を継続して適用いただくことが可能です。この場 合の PVU 数は Passport Advantage の定義を踏襲します。
  • 35. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 35 Notes/Domino ライセンス全般に関する FAQ Q 「期限付ライセンス」の最短契約期間は? A 「期限付ライセンス」の契約期間は「最短12ヶ月以上での、月単位」での 契約です。  原則として12ヶ月未満のご契約はできませんが、満了時期が異なる複数 の契約があり更新のタイミングで時期を揃えたい、などの理由がある場 合は例外として対応可能なケースがあります。弊社担当営業、または、 販売店(ビジネス・パートナー)までお問い合わせください。 Q 契約(ライセンス)の「開始日」の指定は可能ですか? A 契約の開始日を月初に合わせたい、他の既存の契約と期間を揃えたい、な どの合理的な理由がある場合に限り、原則としておおよそ1ヶ月程度の範囲 内で、契約(ライセンス)の「開始日」を指定できます。  既存契約の更新の場合を除いて、おおよそ1ヶ月よりも先の将来の開始 日を指定できません。  お客様のご発注後、HCLでの契約処理が完了するまでに必要日数を考慮 して「開始日」をご指定ください。ご指定の「開始日」までに契約処理 が完了できなかった場合、契約処理完了時点が開始日となります。 Q サーバー機器のリプレースなどで一時的にサーバーが併存する場合には、 ライセンスの追加が必要ですか? HCL Domino Complete Collaboration または HCL Bundle Mail & Social Collaboration の HCL の「ユーザー単位のみ」のライセンスを利用の場合 A 「ユーザー単位ライセンス」を割り当てられているユーザーを対象とした サーバー「サーバー」については、数量の制限などはないため、並行稼動 などの構成の場合もライセンスの追加などは不要です Passport Advantage から継続しているライセンス体系を利用の場合 A Passport Advantage の ”Temporary additional use policy” において、以下 に該当する90日以内の非生産的使用については追加のライセンスは不要と なっております。 90日以内の非生産的使用において追加ライセンスを必要としないケース  データセンターの移行  システム間の 移行 [置き換え]  トレードアップによる移行 (「PA トレードアップ」の条項が適用され る「トレードアップ」製品を取得する場合)  「プログラム」の後継製品への移行、および他の「プログラム」への置 き換え  同一「プログラム」でのバージョン (同一プログラム) の置き換え
  • 36. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 36 (つづき) Q フェイル・オーバーや災害対策(DR)、バックアップの Domino サーバーに はライセンスの追加が必要ですか? A 「関連会社」内での構成であり、ユーザーが重複している範囲内であればライ センスの追加は不要です。詳しくは「ユーザー」の定義などをご確認ください。 Q Domino サーバーを利用せず、Notes クライアントのみでローカルの Notes アプリを利用する場合に必要なライセンスはなんですか? ※ 開発用途での Domino Designer によるローカル の Notes アプリへの利用はラ イセンス不要であり、本記載の対象ではありません。 A サーバーに接続せずにクライアント端末上の Notes アプリのみを Notes クラ イアントから利用する場合はライセンス(License Agreement)の「Supporting Programs (従プログラム)」において「HCL Notes」の使用権を含むライセン ス(HCL Notes Domino Complete Collaboration, HCL Domino Enterprise Client Access License など)が必要です Notes クライアントのみで利用する場合、「ユーザー」を特定するディレ クトリ上の ID が存在しないため、Domino としての認証に連携をしていな くても、OS で利用されている「ID」「アカウント」を「ユーザー」を特定 する「ID」としてライセンス数が発生します。 Q PVU単位のライセンスを継続して契約しており、パブリック・クラウド上 の IaaS 環境上で利用します。この場合の PVU 数はどのようになります か? A IBM Eligible Public Cloud BYOSL policyを踏襲しておりますので、こちら に則してご利用ください。 IBM Eligible Public Cloud BYOSL policy → https://www.ibm.com/software/passportadvantage/eligible_public_cloud_BYOSL_p olicy.html
  • 37. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 37 (つづき) Q インストール時に作成した管理用の ID もライセンスが必要となるのか? A はい。管理用の場合であっても、また、その他、開発、テスト、トレーニ ングなどの用途を含め、Domino サーバーで認証可能な状態で存在している ID はライセンスが必要となります。 一方で、既存の環境に存在している ID と同じ ID が存在する「バックアッ プ環境」や「テスト環境」は、(同一IDであるため)ライセンスは不要です。 Q ドミのディレクトリ上に存在するユーザー文書はすべてライセンスの対象 なのか? A いいえ。例えば以下のような場合は、「Domino サーバーに認証によるアク セスが可能なID、アカウント」とはなりませんので、ライセンスは不要で す。  「アクセス不可グループ」などの設定により Domino の利用ができない状態に なっているID (退職者などのIDを一定期間残している場合など)  Notes ID ファイルおよび、HTTP パスワードが設定されておらず、Domino サー バーへの認証アクセスが不要なユーザー文書 (メール転送のためのユーザー文書、 LDAP 参照に利用されるだけのユーザー文書、メール受信データベース など) Q ライセンスが不要な「重複」とみなすことができる「同じユーザー」とは 具体的にどのように判断すればよいか? A 以下のいずれかがディレクトリ内で一意であり、ディレクトリ間で同じも のは、「同じユーザー」とみなしていただけます  Domino の「ユーザー名」(First Name, Last Name, Middle Name の組み合わせ) が 同じ  Domino サーバーへの HTTP アクセスに利用する Domino HTTP Name が同じ  ユーザー固有のインターネット・メール・アドレスが同じ  その他 利用している認証基盤においてユーザーを一意に特定するキーが同じ Q CCB に付与される Anonymous アクセスに認められるアクセス権限設定 (ACL)はなんですか? A 一般的には「読者」となります。ただし、匿名でのアンケートへの回答、 ブログへのコメントなどのアクションを Web ユーザーに許可する場合は 「作成者」権限を設定することが認められます。 ただし、「作成者」権限を付与した場合も、(Anonymous アクセスでは個 人を特定できないため)過去に作成した文書の編集はできないなどの制限が 存在します。
  • 39. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 39 Domino バージョン出荷履歴(2000年以降) 製品名称 出荷日 サポート終了日 備考 Domino 6.0 2002年9月30日 2007年4月30日 Domino 6.5.x 2003年10月1日 2010年4月30日 Domino 7.0.x 2005年8月31日 2011年4月30日 Domino 8.0.x 2007年8月15日 2015年4月30日 Domino 8.5.x 2009年1月7日 2018年9月30日 Domino 9.0.x 2013年3月21日 2024年5月31日 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0099100 Domino V10.0.x 2018年10月10日 2024年5月31日 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0099100 Domino V11.0.x 2019年12月20日 2025年6月25日 https://support.hcltechsw.com/csm?id=kb_article&sysparm_article=KB0114070 Domino V12.0.x 2021年5月27日 (未定) Domino V14.0.x 2023年12月7日 (未定) ※ この記載は ライセンス、および SS&S による使用権の発生基準日を記載したものです。言語版やメディアパックなどの出荷日などとは異なりますのでご注意ください
  • 40. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 40 ライセンス関連リンクなど Master Agreements Master License Agreement (MLA) 他 HCLSoftware の各種基本条件 ➔ https://www.hcl-software.com/resources/master-agreements License Agreements 製品ごとのライセンス条件 ➔ https://www.hcl-software.com/resources/license-agreements
  • 41. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com 41 改版履歴  2021年4月 初版(Ver. 1.0)  新ルールによる新規のライセンス・ガイドとして作成  2021年6月14日 Ver. 1.1  HCL Notes/Domino V12 の出荷にあわせて記載を更新  2021年7月28日 Ver. 1.2  『HCL Domino V12 の 「資格のトラッキング」機能について』のページをベータ・プログラム時の記載から更新  2022年9月 Ver. 1.3  『Notes/Domino バージョン出荷履歴』のページを、V9、V10 のサポート終了予定の発表により更新  『MLA における「関連会社」の考え方』を最新のMLAにあわせて更新。「許可ユーザー」による使用を明確にしました。またこのページ以外でも MLA の記載を最新のものにあわせ て改訂いたしました  2023年7月 Ver. 1.5  Domino Utility Server のサポート終了発表他の発表を踏まえて改訂  今後本資料の全面的な改訂を予定  2023年7月 Ver. 1.6  最新のライセンス条件に合わせて記載の追記と簡素化、古い情報の削除などを行いました  2023年8月 Ver. 1.6a  DLAUのお問い合わせにテクニカルサポートがご利用いただける案内を記載しました  2023年8月 Ver. 1.6b  誤字の修正  2024年6月 Ver. 1.7  『Domino バージョン出荷履歴』のページを、V11 のサポート終了予定の発表により更新。2000年以降のリリースのみの記載に変更  製品体系に合わせて Notes/Domino の記載を Domino に変更
  • 42. Copyright © 2024 HCL Technologies Limited | www.hcltechsw.com