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Linuxをインストールして
Webサーバーを
立ち上げてみよう
Tokyo HackerSpace
_・)つかまん (@tsukaman)
Agenda
 Who am I ?
 インストールの準備をしよう
 ”何に”インストールする?
 ”何を”インストールする?
 インストールしよう
 CentOSの場合
 Ubuntuの場合
 ログインしてみよう
 コンソールログイン
 初回ログイン時にやること
 SSHでのリモートログイン
 Webサーバを立ててみよう
 Apache httpdのインストール
 Webサーバの起動と確認
2
Who am I ?
ワタシ ハ ダレダ!?
3
Who am I ?
 名前
 _・)つかまん(@tsukaman)
 所属
 Tokyo HackerSpace ほか
 好き
 UNIX(Solaris)、Linux、仮想化・クラウド、
Raspberry Pi、息子、眼鏡
4
インストールの準備をしよう
5
”何に”インストールする?
 仮想マシン(VM) ★おすすめ★
 お手軽で自由度が高い。無償のソフトウェアもある。
 代表例:VirtualBox、VMware、Parallels 等
 物理マシン
 性能重視な環境や常時起動運用など特定目的に向く。
 代表例:PC、物理サーバマシン、Raspberry Pi 等
 クラウド(やや例外)
 そもそもインストール不要。すぐに使えるがほぼ有償。
 代表例:AWS、Azure、さくらクラウド、ConoHa 等 6
”何を”インストールする?
 Linuxには色々な”ディストリビューション”がある
 Linuxとは「Linuxカーネル」を利用するOSのことを指す
OSの中核であるカーネルを直接利用することは難しい
カーネルが持つ機能を便利に利用する仕組みが必要
 使いやすい形にしたものがディストリビューション
インストーラやツール、ソフトウェアなどをまとめたもの
 様々な団体がディストリビューションを作成・配布
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/1/1b/
Linux_Distribution_Timeline.svg 7
今回のOSCで出会える
ディストリビューション
 Linux枠
 Debian
(東京エリアDebian勉強会/DebianJP)
 Gentoo Linux
(Gentoo-JP)
 NixOS
(東京NixOSミートアップ)
 openSUSE
(日本openSUSEユーザ会)
 Plamo Linux
(Plamo Linux メンテナグループ)
 Ubuntu
(Ubuntu Japanese Team)
 VINE Linux
(Project Vine / Vine Linux)
 Xandros
(Xandrosers Community)
 特殊枠
 Opencocon
(おーぷんここん)
 RancherOS
(Rancher JP)
 Raspbian 他
(Japanese Raspberry Pi Users Group)
 Linuxじゃない枠
 NetBSD
(日本NetBSDユーザーグループ)
 OpenSolaris
(日本OpenSolarisユーザーグループ)
8
今回使用する環境(参考)
 仮想マシンを作成し、その上にインストールします
 ホストOS
 macOS Sierra (10.12.3)
 仮想化ソフトウェア
 Oracle VM VirtualBox (5.1.16)
 仮想マシンスペック(抜粋)
 vCPU:2core, vMem:1GB, vDisk:80GB (Thin Provisioning)
 インストールLinux
 CentOS 7(1611), Ubuntu 16.04 LTS (日本語Remix)
9
インストールしよう
10
ISOイメージを入手しよう
CentOS編
 CentOS Projectのページから
ISOイメージファイルをダウンロードします
 https://www.centos.org
 ダウンロード可能な形式は3種類
 DVD ISO・・・物理DVDメディアに書き込む場合
 Everything ISO・・・全部入りイメージが欲しい場合
 Minimal ISO・・・最小限インストールをする場合
11
12
13
14
ISOイメージを入手しよう
Ubuntu編
 Ubuntu Japanese Teamのページから
ISOイメージファイルをダウンロードします
 https://www.ubuntulinux.jp/home
 このページからはUbuntu 日本語 Remix イメージを
入手可能
 デスクトップ環境で日本語環境を快適に使うための
カスタマイズがなされているUbuntu
 仮想ディスク形式で入手することも可能
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19
仮想マシンを作成しよう
 VirtualBox上に仮想マシンを作成します
 仮想マシンとは「仮想的なハードウェア」の集合
仮想CPU
仮想メモリ
仮想ディスク
仮想NIC など
 作成と破棄が容易にできるところが魅力
 VirtualBoxは個人であれば無償利用が可能です
ホスト側のPCには十分なリソースを準備してください 20
21
 新規ボタンをクリック
CentOS用仮想マシンを作成 1
 名前に「CentOS_7」と入力
22
 「1024MB」のまま
CentOS用仮想マシンを作成 2
 「作成する」を選択したまま
23
 「VDI」を選択したまま
CentOS用仮想マシンを作成 3
 「可変サイズ」を選択したまま
24
 ディスクのサイズを「80.00 GB」に変更して作成します
CentOS用仮想マシンを作成 4
25
 ストレージの”[光学ドライブ]”をクリックし「ディスクイメージを選択」を選ぶ
ダウンロードしたISOイメージファイルを指定する
CentOS用仮想マシンを作成 5
26
 仮想マシン名に「Ubuntu_16.04」を入力する以外はCentOSと同じ流れで作成
Ubuntu用仮想マシンを作成
インストールを開始しよう
 作成した仮想マシンを起動します
 仮想コンソールにインストーラが表示されます
 日本語での表示が可能です
 メニューからインストール情報を選択/入力します
表示言語、キーボード、タイムゾーン、ディスク情報、
ネットワーク、ホスト名、インストールパッケージ、
管理者パスワード、初期ユーザ作成 等
 インストールにかかる時間は10分前後です
ただしインストール内容やスペック等に依存します 27
28
 「Install..」を選択する
CentOS インストール 1
 「j」を入力し、「日本語」を選択
29
 インストールメニューから変更したい項目をクリックする
 「!」表示のものは最低限変更する必要がある
CentOS インストール 2
30
 「ソフトウェアの選択」から「GNOME Desktop」を選ぶ
CentOS インストール 3
31
 「インストール先」からインストール先のディスク情報を確認する(変更無し)
CentOS インストール 4
32
 「ネットワークとホスト名」から「ホスト名」の設定と接続の「オン」を行う
CentOS インストール 5
33
 指定が全て終わったら「インストールの開始」をクリック
CentOS インストール 6
34
 「ROOTパスワード」を選択して、管理者パスワードを設定
CentOS インストール 7
35
 「ユーザの作成」を選択して、管理者権限を持つ初期ユーザを作成
CentOS インストール 8
36
 インストールが完了したら「再起動」をクリック
CentOS インストール 9
37
 「日本語」を選択したまま「Ubuntuをインストール」をクリック
Ubuntu インストール 1
38
Ubuntu インストール 2
 必要に応じて選択(今回はなし)  「ディスクを削除して…」を選択
39
Ubuntu インストール 3
 ディスクへの書き込みを確認  タイムゾーン(地域)を確認
40
Ubuntu インストール 4
 キーボードレイアウトを選択  ホスト名と初期ユーザ情報を入力
41
Ubuntu インストール 5
 インストール完了を待機  インストール後、再起動
コンソールログインをしよう
 インストール中に作成した初期ユーザでログイン
 管理者権限を付与してれば、管理者コマンドを実行可能
実行例: $ sudo <管理者コマンド>
 実行時には自身のパスワード入力が必要
管理コマンドの例
 パッケージ管理:yum、apt
 シャットダウン、再起動:shutdown
 サービス管理:systemctl(service) など
42
43
(参考)端末の起動
 CentOS  Ubuntu
初回ログイン時にやること
CentOSの場合のみ
 初回起動/初回ログイン時に、初期設定の
ウィザードが起動するので設問に答える
 ライセンス規約(eula)の同意
 ネットワークの設定
 (ログイン後)表示言語の確認
 (ログイン後)キーボードレイアウトの確認
 (ログイン後)オンラインアカウントへの接続 など
44
45
初回ログイン時にやること
 パッケージを更新する
 次の管理者コマンドをsudo実行する
RedHat(RPM)系:$ sudo yum –y upgrade
Debian(deb)系:$ sudo apt –y update ; sudo apt –y upgrade
 再起動が必要な場合は、次の管理者コマンドをsudo実行する
$ sudo shutdown –r now
 ”-r”を”ーh”に替えて実行すると「シャットダウン」になる
 すぐ(now)実行だけでなく、時間を指定することも可能
46
初回ログイン時にやること
仮想環境の場合のみ
 仮想環境最適化パッケージの導入
 OSの動作を仮想環境に最適化するためのパッケージ
VirtualBoxの場合:Guest Additions
VMwareの場合:VMware Tools
 VirtualBoxの場合はメニューからGuestAdditionsの
インストールを選択する
ただし、CentOSにインストールする場合は
事前に次の2つのパッケージをインストールしておく
$ sudo yum –y install kernel-devel gcc 47
48
リモートログインをしよう
 SSHを利用してネットワーク越しにLinuxへログイン
 openssh-serverパッケージの導入が必要
今回の環境ではCentOSにはインストール済み
Ubuntuには次のコマンドでインストール
 $ sudo apt –y install openssh-server
 WindowsからはTeraTermやPutty、RLogin などを利用
 macOSやUNIX/Linuxからは端末からsshコマンドを利用
$ ssh <ユーザ名>@<ログイン先ホスト名(またはIPアドレス)>
49
リモートログインをしよう
VirtualBoxの場合
 仮想マシンのネットワーク接続形態を変更する
 「NAT」を選択した場合は、ホストPCから接続ができない
 「ブリッジ接続」を選択することで接続可能に
ホストPCのネットワークポートを仮想マシンと共用する
50
リモートログインをしよう
 ログインしたいLinuxマシンのIPアドレスを確認する
 $ ip a
51
52
(参考)macOSからのsshログイン
 CentOS  Ubuntu
Webサーバを立ててみよう
53
Apache httpdをインストール
 WebサーバソフトウェアであるApache httpdをインストール
 次の管理者コマンドをsudo実行する
 CentOS:$ sudo yum –y install httpd
 Ubuntu:$ sudo apt –y install apache2
 CentOSのみ、追加でファイアウォールの設定と
サービスの有効化/起動が必要(Ubuntuは自動設定)
 $ sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-service=http
$ sudo firewall-cmd --permanent --zone=public --add-service=https
$ sudo firewall-cmd –-reload
$ sudo systemctl enable httpd ; sudo systemctl start httpd 54
Apache httpdをインストール
 Webコンテンツはデフォルトでは「/var/www/html」以下に
配置したものが表示される
 $ echo “Hello world” | sudo tee /var/www/html/index.html
55
Thank you!!
Tokyo HackerSpace
_・)つかまん (@tsukaman)
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