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アッシェンフェルターの
ワイン方程式
回帰式モデルを出して受けが悪い時は、
これを使おう

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自己紹介
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twitter @argyle320
勤務先 IT分野のリサーチ会社
領域 ユーザー調査
データ分析歴 約18年
R歴 2年

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ワイン方程式とは?
• ボルドーワインの質に対する回帰式
• 統計学者アッシェンフェルターが提唱
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12.465
+ 0.00117×冬の降雨量
+ 0.0614×育成期平均気温
ー 0.00386×収穫期降雨量
ワインの質 =

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回帰分析ファンなら知りたい
決定係数
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検索したら論文発見(英語)
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6
ワイン方程式の変数と決定係数

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ワイン業界からは散々な反応
• ワイン業界の反応は「激怒から爆笑の間くらい」
• 時にワイン業者から罵倒を受ける
• ワイン評論家ロバート・パーカーからは「ペテン師」
• ワイン方程式の方が正しい場合があっても
反応は変わらず・・・
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回帰式を出して受けがよくない時
• 「こんな簡単なモデル式でいいの?」
• こんな時は「ワイン方程式」を持ち出す!
– ワインの質を回帰式で出すという事例もあるんですよ
– ワイン方程式は精度はいいんですが、なかなか受け入
れてもらえないんですよねぇ
– それに比べたらこのモデルの方が現実的でしょ?
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ワイン方程式の別の解釈
• 多くのワイン方程式の紹介では目的変数は「ワ
インの質」
• 論文での目的変数: 「log(価格)」
ワインの値段は指数関数に上がる
高いワインはコスパ悪いことが回帰式で示され
ている
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ということは・・・

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詳しくはこちらを
• ワイン方程式への周囲の反応
「その数学が戦略を決める」
イアン・エアーズ、文藝春秋
• ワイン方程式の論文
「Ashenfelter bordeaux wines」で検索
⇒ pdf論文 “ Predicting the Quality and Prices of Bordeaux Wines”
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ご清聴ありがとうございました
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