Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                
SlideShare a Scribd company logo
セルフユーザビリティテスト実習
ベーシックコース
講座概要
自分でアプリを選び、ユーザビリティテストを
設計〜実査まで体験できる講座
リサーチャー以外の職種の方も、使い勝手に関するリサーチ(今回はユーザビリティテスト)であれば
プロジェクト内で実施できるようになる
● 目的
セルフユーザビリティテスト実習について
①設計編
10月下旬
● タスク、シナリオの
用語説明、作り方説明
● 【宿題】アプリ選定、
シナリオを穴埋め形式
で作成
● パイロットテスト(実
査のデモ)を参加者
同士でやってみる
● 【宿題】実査2回
● 実査2回→やってみて
の振り返りを参加者同
士でシェア
「実査をやってみる」ことを一番の目的に、リサーチャーが伴走しながら取り組んでいただきます!
★テストしたいアプリを選ぶ ★タスクを決めてシナリオを作る ★実査を行う、振り返る
②実査編
11月下旬 ③振り返り編
12月中旬
講座内容とスケジュール
オフィスアワー:会話ベースで相談・質問ができます。実習に関することなんでもOK!
1on1(希望者のみ):時間を決めて個別対応を設定します!
リサーチチームとのチャット:時間によらず、テキストベースで相談・質問ができます!
宿題、できるかな...みんなどんな感じだろう...
リサーチャーと一緒に進めたいな...
オフィスアワーなどでサポートします💪
リサーチャーに質問できる時間
ユーザビリティテストとは
どきどき...
新しい機能
気づいてもらえるかな...
ユーザテスト ユーザビリティテスト
どんな人たちにニーズが
あるのか、買うのか
ユーザーが初見で
迷わずに使えるかどうか
実際にユーザーが操作しないと、どんな操作をしていて、どんなところでつまづいているか分からない
ユーザテスト?ユーザビリティテスト?
ユーザビリティテストの定義
1. 効果(Effectiveness)=ユーザーが目標を達成できるかどうか
2. 効率(Efficiency)=なるべく最短経路で目標を達成できるかどうか
3. 満足度(Satisfaction)=ユーザーに不愉快な思いをさせていないかどうか
特定のコンテキストにおいて、特定のユーザーによって、
ある製品が、特定の目標を達成するために用いられる際の、
効果、効率、ユーザーの満足度の度合い
(国際規格ISO9241での定義)
ユーザビリティテストで明らかにしたいのは、
ユーザーの「使いにくさ」がこれら3つのどれに当たるか、ということ
ユーザビリティとは?
👀
ユーザーは、デザイナーが思った通りに操作していないことが多いものです
デザイナー ユーザー
そもそも…なぜユーザビリティテストをするの?①
使いにくい...
本を頼むだけなのに
どうやったらいいか
わからない...
お店に買いに行った方が
早いや!
サイトのユーザビリティが悪い場合、
ユーザーが見るのを止め(離脱)、サービス自体を使わなくなってしまう
オンライン書店で本を注文する際に...
そもそも…なぜユーザビリティテストをするの?②
①設計編
• ユーザビリティテストのシナリオ作成、タスク設計で
行う全体の流れを理解する
• 自分でテストをしたいアプリを思い浮かべ、
検証項目を具体的にイメージする
【設計編】講義でのゴール
①タスク設計から見ていきましょう!
①タスク設計
ユーザーは、ある目的を達成したいためにWebサイトやアプリを利用する。
(例えば、オンライン書店で本を買う/旅行サイトで宿泊先を予約する など)
この、ユーザーがサイト上で成し遂げたいことを「タスク」と呼ぶ。
ユーザビリティテストでは、
調査対象者に検証したい項目をタスクとして提示し、その操作の様子を観察する。
👀見るべきポイント
①タスクの達成度合い(達成したか、しなかったか)
②タスクを達成するまでにかかった時間(速いか、遅いか)
③タスクに至るまでに詰まっていたところ、制作者の意図と異なるところはあるか
タスクとは
続いて、②シナリオです!
シナリオ全体の流れは
こんな感じです!
インタビューの流れ、注意事項
ヒアリング→状況・タスクの共有
検証項目のヒアリングや操作観察
全体を通した検証、ヒアリング
参加者がいる場合、質問タイム
インタビュー後連絡、御礼
②シナリオ
インタビューの流れ、注意事項
ヒアリング→状況・タスクの共有
検証項目のヒアリングや操作観察
全体を通した検証、ヒアリング
参加者がいる場合、質問タイム
インタビュー後連絡、御礼
【ヒアリング】
サービスを利用する時の
具体的な状況をイメージさせる
【検証項目】
課題になりそうなところを
仮説として予め出しておく
②シナリオ
検証項目=ユーザビリティに関する問題がありそうなところ
👀見るべきポイント
①タスクの達成度合い(達成したか、しなかったか)
②タスクを達成するまでにかかった時間(速いか、遅いか)
③タスクに至るまでに詰まっていたところ、制作者の意図と異なるところはあるか
①〜③までは、ユーザビリティに関する問題があるポイント
① 効果問題
② 効率問題
③ 効率問題 / 満足度問題
使いづらいサイトだな〜
と思うポイントと理解し
ても良いでしょう🐦
①設計編の宿題です!
1. テストするアプリを選ぶ
2. 実際にアプリを触ってみて、タスクや使う状況
を洗い出す
3. タスク完遂までにユーザビリティに課題が
ありそうな点を洗い出し、仮説を立てる
4. 仮説を含めて、シナリオの形に仕上げる
11月15日まで
10月21日まで
11月5日まで
目安です!
設計編の宿題
1. テストするアプリを選ぶ
自分がいつも使っているアプリで、
「ここがもう少し使いやすくなるといいのにな〜」というものはありますか?
また、気になっているアプリはありますか?自分が興味を持てそうなアプリを一つ選びましょう!
ただし、テストに不向きなアプリもあるのでこれらは避けましょう
- 有名どころのサービス
- SNS系、アンケートフォーム系
- 店頭で使う想定のものや、 一人で操作が完結しないアプリ
調査対象者の手元でタスクが完結するアプリが望ましい
1. テストするアプリを選ぶ
調査対象とするアプリが決まったら、
ワークシートに「アプリ名」「AppStore / Google Playのリンク」を記入してください!
1で選んだアプリは、どのような時に使うでしょうか?
ユーザーがWebサービスを使うのは、何か成し遂げたいタスクがあるから、でしたね。
実際にアプリを触って、タスクを思いつく限り書き出してみましょう!
また、そのタスクを「どんなユーザー」が「どんな状況」で行うか、も考えて書き出して
みましょう!
たとえば、
オンライン書店で本を買う、旅行先のホテルを予約する、
というのがタスクでしたね
2. 実際にアプリを触ってタスクや使う状況を洗い出そう
まずはアプリで成し遂げたいタスクをワークシート内の付箋に書き出しましょう!
その後、タスクを1つ決め、そのタスクを行うユーザーや状況を付箋に書き出しましょう!
例)
アプリから
〇〇を送る 例)
アプリを
初めて使う人
例)
知人の誕生日
なので贈り物
をする
2. 実際にアプリを触ってタスクや使う状況を洗い出そう
調査対象とするアプリで「タスク」を進め、自分がつまづいたところや
ユーザーが迷いそうなところを検証項目としてワークシートの付箋に書き出しましょう!
3. タスク完遂までにユーザビリティに課題が
ありそうな点を洗い出し、仮説を立てる
タスクを自分でやってみる中で
つまづいたところがあれば、
ユーザビリティに課題あるかも?
仮説を立ててみよう!
検証項目には、実は2種類あります。(ぜひリサーチャーと詰めていきましょう!)
洗い出した項目がどちらにあたるかを考えて、シナリオを書いていきましょう。
操作観察に補助してヒアリングすること・読み取ることを分けています。
①こちらから質問をして
ヒアリングする項目
②観察する中で
明らかになる項目
普段の業務でこういった場面
ありますか?
……(じっ)
(このボタンは
気づかないな...)
①はシナリオでモデレーターが話す内容として入れて、②は観察項目としてメモしておくと良い
どんな印象ですか?
検証項目を洗い出す時のヒント
ここまで取り組んできたワークを振り返り、整理して各項目を埋めましょう!
その際、是非リサーチャーと一緒に整理していきましょう!
シナリオ作成の前に…
4.仮説を含めて、シナリオの形に仕上げる
「xxxxx」となっている
ところを埋めましょう!
②実査編
• 実査までの準備(パイロットテストなど)や実査の
イメージがつく
• パイロットテストを体験し、テクニカル面や進行面で
気をつけたいポイントを認識する
【実査編】でのゴール
シナリオ作成 対象者召集 パイロットテスト 実査
実査でモデレーターを
務める際に使う台本
実査の対象者を集めて
日程を調整、連絡
実査前に行う予行練習
ツールの操作や進行面
を確認
準備したシナリオで
インタビューや操作観
察をい行う
実査までの大まかな流れ
シナリオ作成 対象者召集 パイロットテスト 実査
実査でモデレーターを
務める際に使う台本
実査の対象者を集めて
日程を調整、連絡
実査前に行う予行練習
ツールの操作や進行面
を確認
準備したシナリオで
インタビューや操作観
察をい行う
詳細はアドバンスコースで
紹介します!
本日説明するのはココ!
宿題で取り組んでいただき
ありがとうございました!
実査までの大まかな流れ
パイロットテストについて
パイロットテストとは
● 「参加者が画面共有できない!」「自分のイヤホンの擦れる音が気になる😱」などテクニカル面の
チェックをする
● 検証したい項目のヒアリングができているかなどシナリオの良し悪しや、進行面のチェックをする
シナリオができたタイミングで行う試験的なテスト
通知切り忘れて
対象者の画面に
写り込んだ....
早口で聞き取り
づらいなあ...
緊張しすぎて相手に
伝わっていそうだ... 誘導尋問っぽくなって
しまった...
ハウリングしてしま
った...
画面共有できない...
テクニカル面チェック 進行面チェック
パイロットテストとは
実際のパイロットテストの様子です!
テストするアプリの画面が映るか、
表情が取れているかも要チェック!
調査対象者(PC)
モデレーター:進行役
調査対象者(スマホ)
▼参考:テスト時のZoom画面
テストする
アプリ画面
こんな、「困った!😨」を防ぎます&スキルアップになります!
インタビューで
画面共有できず、
どうにもならない😭
思っていたような
回答が得られない😭
緊張しすぎて
全然想像通りに
できなかった...😢
パイロットテストを行う目的
実査について
実は、タスクを進めている間は、上記2つの声かけだけで(ほぼ)問題なく進みます。
大事なのは、調査対象者が普段通り使ってもらう環境を整えること。
基本的には対象者が操作する様子を観察しましょう!
今どこを見ていますか?
どう思いましたか?
(どんな印象ですか?)
実査でのポイント①
ユーザビリティテストでは思考発話法を意識しましょう!
思考発話法とは
調査対象者に「今どこを見ているか」「どんなことを考えているか」とい
った内容を口に出しながら、Webサービスやアプリを見てもらう方法
実際の操作の様子と合わせて、対象者の表情や発話内容が、
ユーザビリティを理解する大きな手がかりとなるので、注意深く観察する。
実査でのポイント②
実査での臨機応変な対応、発言のコツを動画にまとめております🎉
実査前にチェックしてみてください!
実査で自信を持って進行できるように
パイロットテストワーク
・①設計編で作成したシナリオ
→別ウィンドウで開いておくなど、すぐ確認できるようにしておきましょう
・私用のスマホ
→Zoomをインストールしておき、画面共有できるようにしましょう
パイロットテストの様子は、
必ず録画しましょう! 上達するには見返す
のが一番...!
パイロットテストを行う際に用意するもの
・ツールをスムーズに操作できるか
・現状のシナリオで検証したい項目を全て聞けそうか
一度体験してみることで
実査のイメージを掴みましょう!
パイロットテストで確かめたいこと
2人1組に分かれて、
お互いにシナリオの読み合わせ(=パイロットテスト)をZoomで行います!
1. Zoomにスマホ、パソコンの両方で接続(🚫スマホはカメラオフ・ミュート)
2. お互いの接続が確認でき、準備が完了したら、録画を開始
3. 一人の持ち時間は最大10分
状況設定パートを伝えるところから始め、操作の様子を観察しましょう
4. 終わったら交代し、同じように行います
5. 最後にリサーチャーも交えて気づきを共有しあいましょう
進め方
進め方
下記3点が準備できているか確認しましょう!
・PC/スマートフォンどちらからもZoomに接続できている
・ペアの方のテストアプリをダウンロードできている
・作成したシナリオを開いている
パイロットテストを始める前に…
・オーディオに接続しない
・自分のビデオをオフにする
は両方ともONにしましょう
「マイクにアクセスできません」の
表示が出ることを確認しましょう
スマホからZoomに接続する際の注意点
画面共有の仕方
パイロットテストをやってみてどうでしたか?👀
「うまくいったところ」「もっと改善したいところ」「予想外だったところ」など
やってみて感じたことをざっくばらんに共有し合いましょう!
3min/人
気づき共有タイム
パイロットテストワーク
お疲れさまでした!
②実査編の宿題です!
1. 自分のパイロットテストの録画を見返す
2. 実査の日程調整/予定送付
3. 実査を行い、その様子を録画する
12月4日まで
12月14日まで
③振り返り編では、皆さまに実習全体の振り返りのワークショップを行う予定です。
こちらをもって、セルフユーザビリティテスト実習ワークが終了予定です!
目安です!
②実査編の宿題
自分ってこんな感じ
なんだなぁ...
自分がモデレーターとしてお話してみて、気づいたことがたくさんあったのではないでしょうか?
インタビューの進行面、ヒアリングする項目の調整が必要なところを見つけましょう。
「〜だろう」と思っていたところから大きく外れるような、予想外ポイントが見つかったらOKです!
まさかカニかぶってるとは
思わなかったわ(?)
1. 自分のパイロットテストの録画を見返す
リサーチメンバーも同席するので、
予定をお送りする際は、リサーチメンバーいずれか一人を入れてください!
モデレーター(司会者) 実査①(候補日) 実査②(候補日)
Aさん 12/4(金)10:00-11:00
対象者:Dさん
12/10(木)16:00-17:00
対象者:Cさん
Bさん 12/2(火)11:00-12:00
対象者:Cさん
12/10(水)14:00-15:00
対象者:Dさん
Cさん 12/3(木)14:00-15:00
対象者:Aさん
12/11(木)15:00-16:00
対象者:Bさん
Dさん 12/7(月)14:00-15:00
対象者:Bさん
12/11(木)14:00-15:00
対象者:Aさん
2. 実査の日程調整 / 予定送付
操作観察で気づいたこと
うまくいったこと
思った通りではなかったことなど
振り返り用にメモしておくと良いです!
Zoomを使用し、画面右下にある「レコーディング」を押下して実査を行いましょう!
※録画した動画は自分の振り返りのために是非見返しましょう!
テストする
アプリ画面
3. 実査を行い、その様子を録画する
③振り返り編
• 実査2回での気づきを振り返り、参加者同士で共有する
• 自分の気づき、他者の気づきをふまえて、
ユーザビリティテストにおいて今後チャレンジしたい
ことを見つける
【振り返り編】でのゴール
参加者の皆さん
実査演習、本当にお疲れ様でした!!
「講座を聞く」と「実際にやってみる」では
大きな違いがあったのではないでしょうか。
実際にやってみた体験と、そこで得た気付きを
大事に持ち帰っていただきたいので、
今回は「振り返り」「シェア」を行います。
ユーザーインタビュー上達のためには
「実際にやってみる」「その時の気付きを次に生かす」というのが大事
これらは、「振り返る」ことからしか得られない!
進行中の
言い回しに気を
つけたいな
進行役の緊張が
対象者に伝わっ
ていそう...
操作観察中
どんなことを聞
いたら良かった
かな...
振り返りを行う目的
一人ずつワークスペースがあります
- 進行してみての気付き
- インタビューを受けてみての気付き
- 上記をふまえて次にやりたいこと
皆さんに振り返っていただく内容
実査のことを
振り返ってみましょう!
振り返りはワークスペースで行います
ワークの進め方
ワークは大きく分けて2つ!
付箋出し→書いた内容をシェア...の流れで進みます!
進行してみての気づき / インタビューを受けてみての気づき を書き出す(10分)
→気づきをシェア(1人最大5分)
次にやりたいこと を付箋に書き出す(7分)
→やりたいことをシェア(1人最大3分)
ワーク①
ワーク②
今後のご案内
\ アドバンスコース 開講予定です /
アドバンスコースでは...
- 対象者選定
- シナリオのブラッシュアップ
- インタビュー実査5名
を予定しており、
実査の精度を上げることを目的によりリサーチャーに近い動きを
体験いただく想定です!
リサーチャーからもより細かな点をフィードバックしていきます!
開催日程 検討中
お楽しみに!
アドバンスコースについて
引き続きリサーチャーはサポートします!
パイロットテストのお手伝い
シナリオ作成の際の壁打ち
プロジェクトで行き詰まった時のご相談...など
いつでもUXリサーチチームまでお声がけください!
(案件は#work_uxリサーチまで)
いつでも!
ご遠慮なく!!
リサーチャーはいつでもサポートします!
🙌 3ヵ月間お疲れ様でした🎉

More Related Content

ユーザビリティテスト実習 ベーシックコース