本論文では,速度や操舵角など安価な自車センサ情報のみを用た車線変更検出手法について述べる.車両走行データは,a) 多変量かつ時系列,b) 走行時の周辺環境により変化しやすい,c) 明確な区切りがないという特徴を持つ.そのため,分析に用いる特徴量やアルゴリズムは自明ではない.提案手法では,複数のセンサ情報を組合せ,データを数秒間の窓に分割し,汎用的な教師あり学習アルゴリズムにより車線変更を検出する.一般道実走行データを用いた実験において,アンサンブル学習やインスタンスに基づく学習を用いれば,他のアルゴリズムより高い検出精度が得られることを確認した.