大阪・関西万博協賛として行われる小倉競輪GⅠ「第66回競輪祭」(19~24日)とガールズGⅠ「第2回競輪祭女子王座戦」(19~21日)に挑む吉川美穂(31=和歌山)が今年一年を振り返りつつ、決戦への意気込みを語った。

 2年連続ガールズグランプリ(GGP)出場をかけた、勝負の瞬間が近づいている。

 ロードレースの世界から飛び込んできた〝紀州のミポリン〟は、デビューからわずか4年でビッグレースの常連へと成長を遂げた。昨年は新設されたGⅠオールガールズクラシック(9月松戸)で準優勝し、年末には悲願のガールズグランプリ出場を果たすなど、大きく飛躍した一年だった。

 今年もGGP出場へ――。全国のファンからの期待を背負うが「昨年11月ぐらいに体調を崩したのが尾を引いて、この1年ほぼ調子が良くなかったです」と口にするように、優勝回数は昨年から減らし、賞金ランクではGGP出場圏をやや下回っている。

 それでも、本人は肩の力を抜き「グランプリは競輪祭(の決勝)で確定板に載るしかないけど、乗れたらラッキー! ぐらいの感じである意味気楽ですよ」と気負いはない。

 さらに「最近はやっと踏めるようになってきた」と上り調子なことに加え、大舞台での好走率もプラス材料だ。これまでガールズの特別レースに10回出場し5回の準優勝(単発1回)がそれを物語る。「ホンマにシルバーコレクターですよね。7月に銀色の自転車でレースに出たら、周りの選手やファンから『シルバーって…』と突っ込まれちゃいました」と苦笑いする。

 もちろん目指すは〝ゴールド〟なのだが、今回ばかりは〝シルバー〟でも御の字となることも…。

「アカンかったら、アカンかったで、来年は1月から調子よく行きたいですね」