一般的に金融商品は、「安全性」「流動性」「収益性」という要素を備えています。すべての要素が優れている金融商品はなく、例えば、「収益性」の高い商品は「安全性」が低かったり、逆に「安全性」「流動性」が高い商品は「収益性」が低かったりします。
金融商品を知るための3つの基準
- 安全性......預けたお金が目減りしたり、予想外の損をする可能性はないか?
- 流動性......必要な時に、換金できるか?
- 収益性......どのくらいの収益が見込めるのか?
投資信託をはじめとする金融商品を選ぶ際には、個別の金融商品が持つ、これらの特性を見極めた上で、目的に応じて使い分けたり、組み合わせるという考え方が大切です。
ポイント1:運用資金の性格を整理しましょう
投資しようとしているお金は、いつ使うことを想定していますか?すぐにでも使う可能性のあるお金でしょうか、それとも、当面使うことがないお金でしょうか。
何のために投資をするのか、そしてどのくらいの間運用できるのか、どの程度のリスクが取れるのか、整理するといいでしょう。
ポイント2:目論見書はしっかり読みましょう
運用資金の性格が確認できたら、それに合った投資信託を選ぶために、目論見書をしっかり確認しましょう。
流動性はどうでしょう
すぐに使う可能性のある資金であれば、「流動性」のある金融商品を選びましょう。投資信託の場合、MRFやMMFのように即日換金できるものもありますが、通常は代金の受け取りまで4~5営業日かかります。また、一定期間換金できない「クローズド期間」といった制約つきの商品もありますので、確認が必要です。
安全性と収益性のバランスはどうでしょう
安全性と収益性のバランスはどう取りますか?投資信託は、国内の公社債中心に運用するものもあれば、デリバティブなどを使って積極的に運用するものまで、さまざまな種類があります。投資信託が、どのような資産に対して投資を行い、安全性と収益性のバランスがどうなっているのか、目論見書や運用報告書などで確認しましょう。