◆重要なお知らせ◆
— VALU (@VALU_official) January 15, 2020
いつもVALUをご利用頂きありがとうございます。この度、お客様の暗号資産をお預かりする業務を断念することとなりました。
それに伴い2020年3月2日 13:00 をもってVAの売買機能提供を終了し、2020年3月31日 13:00 を期限に、お預かりしている暗号資産の返却手続きを進めます。
VALUは何が問題だったか?
VALUの問題点についてはやまもといちろうさんがまとめて指摘され、それに対してdankogaiさんが受け答えされていました。
・VAは金融商品ではなく、相対取引にすぎませんから、VALUは例えば被害者の代理人が通知してくる取引先開示の23条照会を拒否できない
・本来はVAを買って損害を出してしまった人に対する補償義務は、発行人であるヒカルさんだけでなく、プラットフォーム事業者であるVALUにもあります。何度も書きますが、これは金融商品ではありませんので、厳密なルールや規約が存在せず(あえてそうしているわけですが)、だからこそ、自己責任の投資原則が適用になりません。
・すんごい時価総額でVA発行している発行人(田端信太郎さんなど)のデフォルトリスクに対応するために、プラットフォーム事業者は保険会社に請託するか供託金積むかといったメルカリ同様の問題を起こすんじゃないかと思ったりもします。
「金融商品のふりをして煽っておきながら金融商品じゃないよと言って責任を逃れようとする」と、じゃあ投資の自己責任原則が適用されないからVAの損失についてプラットフォーマーが責任取らないとだめだよね?というツッコミが入ったり投げ銭システムってことは贈与税が問題になるし、仮想通貨だから雑所得扱いになるけどの税金どうするのってことも問題になるし、貸金業者としての供託義務もどうするのとなるし、いろんな点が問題だらけでした。
そして、イケハヤさんも田端さんもはあちゅうさんも、そういった問題に全く触れずにいいところだけ煽って儲けようとしてました。 そういうところがウンコだなと思った。
結果としてこうなったということは、これらの問題の指摘を結局を乗り越えることができなかったということでしょうか。あるいは単に仮想通貨ブームを利用しておいて、都合が悪くなったら切り捨てるということなのでしょうか。
VALUの今後について
正確には「暗号資産(仮想通貨)」を媒介としたサービスとしてはギブアップして、現金を媒介としたこじんまりとしたサービスになるようです。「仮想通貨」という魔法がとけることで「ただのサービス」になるでしょうが、「ただのサービス」としては面白いと思うので、むしろ期待しています。
改めてVALUの初期はひどかったよね
というわけで、VALUというサービス(特にdankogaiさん参画前)の初期が、いかに馬鹿げたお祭り騒ぎであるかをリアルタイムで10個くらい書いた私としては非常に満足です。 「仮想通貨」という魔法をかければ、何の価値もない「無」が100万円で売れる、そんなバカげてて、ひたすらに狂った世界でした。
もちろん、たいていの人は、私がいちいち何か説明しなくてもVALUはダメだというのはわかってたと思います。
何がダメだったかというと一言でいうとこれですね。
発行者側にリスクを全く負わせない仕組みはダメよ。
— ほいみん (@takechan0720) August 15, 2017
これに対して、イケハヤさんは自分が儲けたいためになにかごちゃごちゃ言ってましたが
www.tyoshiki.com
結果はこの通りです。いくら煽り屋が煽ったところで、だめなもんはダメなんです。というかイケハヤさんが煽っているようなものは「構造的」にダメなものが多いです。だってイケハヤさんは儲かる案件ばかり煽るわけですが、「アフィリエイターが儲かりすぎる」ということは、そのしわ寄せがユーザーや運営元が負担させられるサービス、そうでなけれれば情弱向けのビジネスになることが多いからです。その中でもVALUというのは最悪の部類でした。
1時期は1単元100万円越えで売買されていたイケハヤさんのVAですが、なんだかんだいまだに1枚10000円近い値段をキープしてるのがすごい……とおもったら今売り板に5000円で売りたがってる人がいますが買い手が誰一人いないから値段がつかないだけだった。ほとんどの人は自分がVALU発行して得た利益で持ち合いしてただけだかろうからほとんど問題はないんでしょうが、リアルマネーを突っ込んでVALUを買った人は少なからずいたそうですからご愁傷様です。今でも売れずに握ってる人いると思いますが、その人たちは一体どのくらい損したんでしょうね。。。結局、人を無責任に煽って儲けたVA自分だけ出金したイケハヤさんだけがウハウハなまま終わりましたね。あの頃の仮想通貨バブルでみんな頭のねじが緩んでいたとはいえ、よくこんなあほみたいな仕組みにみんなリアルマネーを突っ込んだもんだな……とほんとにバブルこえええええって思いますね。
それにしても、打ち上げ花火のように華々しく登場して一瞬で散っていたVALU祭りからもう2年半ですか。はてなの人は全然興味なかったと思いますが、仮想通貨(暗号通貨)バブルの末期の一つの彩としてぜひ記録しておきたいアホ騒ぎでした。日本人は投資慣れしてないせいか、こういうアホみたいな投機熱への耐性が全くない、ということがよくわかる事件でおもしろかったし、将来まともなブロックチェーンビジネスが仮に生まれた際には、初期にはこんなアホなことがあったんだよと語るおじいちゃんになりたいです。