ロマン優光さんの記事を読んで「価値と価格の違い」についてざっくり考えてみようと思ったんだけど、スタート地点が悪かったせいで自分の中でうまく消化しきれなかった。もう一度チャレンジするとして、とりあえず初回の試行錯誤の残骸を残しておきます。
作者に対して「ブックオフで買いました」とかわざわざいうやつおらんやろ・・・(過去記事を検索してみた結果)
bunkaonline.jp
を読んだ。
作者に対して「ブックオフで買いました」とかわざわざいうやつおらんやろ・・・私なら絶対いわんわw
と思って自分の過去記事を一応検索してみたところ……
うそ、書いてるうううううう!?
www.tyoshiki.com
ええええ、って思って慌てて読み返してみると「Fate EXTRA CCC」についての話でした。この作品の場合、そもそも新品を入手する方法がなくAmazonの中古では価格が高騰していたのだがたまたまブックオフで買えたという話だったのでこれは必然性あるよね。
ま、まぁそういうわけで、必然性もないのにブックオフで買いましたとかわざわざ言いはしない程度の気づかいはあるつもりではあります。
ところで、私は「正価で買わないやつは本の価値を貶めてる!」みたいなことを言いだす人は嫌いです
正価で買う価値のない本であると貶める意図を感じた人も多く、さらなる批判を受けます。
こういう考えをする人嫌いなんだよな私……。
正価で買うことだけが正義と考え、セールなどで作品を買おうとする人を見かけたら警察みたいに取り締まろうとする人は、価格と価値の違いについて根本的に考え方が私と全然違うなと思ってしまう。 株式投資で「現物取引原理主義」に陥ってる人くらいに話が合わない。
どっちが正しいとか間違ってるじゃなくて、たぶん正解はない話だと思うんだけど、私はこういうことを言う人が嫌い。
じゃあお前の考えはどうなんだって話になるので、自分なりに整理しておきたい。
私にとっては価格と価値は全然イコールじゃないというのは大前提であって、ここがズレてる人とは会話が難しい
私は価格と価値の区別は明確につけたほうが良いという主義だ。
この両者を安易にくっつけようとする考えは害悪だとすら考えている。
「買う側が「高値掴み」することは買う人の自己責任。でも、買う人が安く買おうとする努力は作品の価値を貶める行為であり作者への冒涜」みたいに言われてもこんな顔になっちゃうよ……。
さすがにそうはならんやろとしか言いようがない。
その理屈を認めるなら、(作者の懐には入らないという問題はあるにせよ)ある商品が転売されて高値を付けてる時に、高騰した価格で買った人は、正価で買った人より作品に高い価値を認めているから尊敬されるべきってなっちゃうじゃん。(※)
個人としてオタクやら読書人としての理念やら矜持の部分を語るのは結構だけどさすがにそのオレオレ理論を他人に押し付けないでほしい。個人の理想と商売の原則はちゃんと区別つけてほしい。