960形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 08:10 UTC 版)
「国鉄5300形蒸気機関車」の記事における「960形」の解説
960形は、5300形をタンク機関車に改造したもので、運転台前方左右に側水槽、後部に炭庫を増設し、炭庫の下部に従軸を1軸追加して、4-4-2(2B1)の車軸配置としている。この改造は、後に5500形、6200形といった4-4-0(2B)型テンダー式機関車にも実施され、本形式はその最初のものである。 当時鉄道院に残っていた22両全車に対して、浜松工場で改造が行われ、960 - 969が仙台鉄道局に、970 - 975が名古屋鉄道局に、976 - 981が東京鉄道局に配置された。 番号の新旧対照は、次のとおり。 5321, 5318, 5322, 5308, 5319, 5309, 5317, 5311, 5314, 5301, 5310, 5316, 5320, 5315, 5300, 5302, 5323, 5307, 5305, 5304, 5306, 5303 → 960 - 981 このうち977は、1923年(大正12年)9月1日に東海道線根府川駅構内で関東地震によって発生した土砂崩れに巻き込まれて海中に転落し、廃車となった(根府川駅列車転落事故)。残りの21両は、すべて仙台鉄道局に集まり、1941年(昭和16年)まで在籍した。 1940年(昭和15年)に960が五戸電気鉄道(後の南部鉄道)、961が日東紡績福島工場、1941年に973が日鉄鉱業赤谷鉱業所(後に羽鶴鉱業所に移動)に譲渡され、973は1960年代初めまで使用された。
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