相殺
「相殺」とは、主に「債務と債権」や「長所と短所」などが「互いに差し引きされ、打ち消し合うこと・帳消しにすること」を意味する表現である。法律用語としては特に「二者が相互に債務を持っている場合に差し引きして相当分を帳消しにすること」を意味する。
相殺とは、相殺の意味
「相殺」は、大ざっぱに言えば「互いに持っている同程度のプラス要素とマイナス要素を差し引いてプラマイゼロにする」ということである。債務における相殺は、簡単にいえば「互いに貸し借りがある場合にあらかじめ同額分の貸し借りを差し引いて差額分だけ残すこと」である。たとえば50万円の貸しと30万円の借りがある場合、30万円は相殺し、20万円の貸しが残っていることにするという処理である。
コンピューターゲームでは与ダメージと被ダメージを相殺するシステムがある場合がある。相殺システムがなければ(被ダメージをまるごと食らえば)戦闘不能になる状況でも、ダメージが相殺されてから差し引き分だけ食らうなら助かる、という場合がある。
人やものの良し悪しについては「長所はあるが同じくらい目立つ短所もあって一概に評価できない」というような状況を「長所を短所が相殺している」という風に表現することができる。
「相殺」の読み方
「相殺」の読み方は「そうさい」である。この「殺」の字を「さい」と読む使い方は、現代日本語においてはほぼ「相殺」のみといえる。「相殺」を「そうさつ」と読む場合もある。ただし「相殺(そうさつ)」は「殺し合うこと」を指す意味で用いられる読み方である。「帳消しにする」という意味ではもっぱら「そうさい」と読まれる。
英語では「相殺」は offset あるいは set‐off などと表現する。
相殺の類語
相殺の類語には、「補償」や「填補」、「埋め合わせ」などが挙げられる。そう‐さい【僧斎】
そう‐さい〔サウ‐〕【喪祭】
そう‐さい〔サウ‐〕【掃×洒】
そう‐さい〔サウ‐〕【相殺】
読み方:そうさい
[名](スル)
1 差し引いて、互いに損得がないようにすること。帳消しにすること。また、長所・利点などが差し引かれてなくなること。「貸し借りを—する」「それまでの実績が一度の失敗で—される」「それぞれの魅力を—し合う」
そう‐さい【総裁】
読み方:そうさい
1 政党・銀行・公社などの長として、全体を取りまとめる職務。また、その人。「—選挙」「日銀—」
2 慶応3年12月9日(1868年1月3日)王政復古の大号令発布の際に設置された明治新政府の最高官職。議定(ぎじょう)・参与とともに三職の一。同4年廃止。
そう‐さい〔サウ‐〕【葬祭】
相殺(そうさい)
そうさい
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