アイドルマスタープロジェクト は、ハセガワ の販売するプラモデル のシリーズで、『エースコンバット6 』と『THE IDOLM@STER 』のコラボ 機体である通称「アイマス機」を1/72と1/48のスケールでモデル化している。
概要
「アイマス機」は、家庭用ゲーム機Xbox 360 のソフトである『エースコンバット6 解放への戦火 』のダウンロードコンテンツ で、同じくXbox 360の『THE IDOLM@STER 』のキャラクター が描かれた機体である。全て実在の戦闘機 または攻撃機 であるが、実機の塗装とは全く異なり、鮮やかなキャラクターのイメージ色 で塗装された機体の上面と垂直尾翼 にキャラクターが大きく描かれ、さらに全面に渡ってライン、文字、星や花などのマーキングが施されている。塗装のみでなく、ゲーム中では弾薬搭載量がキャラクターの身長とスリーサイズ に対応したものとなり、飛行特性もキャラクターの性格を反映して通常の機体とは異なっている。ハセガワは、この「痛車 」ならぬ「痛戦闘機」とも言える機体を、既存の製品に新たなデカール などを付属させて商品化している。機体はイメージ色で成型され、マーキングは発色の良いシルクスクリーン 印刷のデカールで再現されている。また全て限定生産品で、再生産は原則として行われない。
F-2 やF-15E などの既に製品化されていた機体は、従来の金型を使用し成型色を変えて対応しているが、1/48スケールのF-22 『天海春香』仕様は完全な新規製作のキットであり話題を呼んだ。米空軍仕様の発売に先行してアイマス機が発売された[1] ことに対してはスケールモデラーからの抗議や批判もあったが、社内でもアイマス機を先に発売することへの反対意見は多く、商品化決定までは紆余曲折があったとされる[2] 。
2010年3月には、第1期の終了が表明されたが、2010年5月の静岡ホビーショー では早くも第2期の開始が公表された。第2期ではハセガワがモデル化していない機体については、ハセガワが輸入代理店となっているアメリカレベル とドイツレベル 、さらにロシアのズベズダの製品も使用することでラインアップの充実を図っている。このほか、2011年1月から『エースコンバット6』に登場しない、『SP』961プロ仕様(プロジェクト・フェアリー仕様)の戦闘機3機が発売され、さらに同年3月に新規金型で発売された「Su-33 フランカーD 星井美希」で、スケールを問わなければ全員分の機体のプラモデル化が完了した。引き続き2011年5月より第3期がスタートし、同年9月発売の「ラファールM 水瀬伊織」で、1/72スケールではデカールのみが雑誌の付録として付けられた「F-16C 双海真美」を除く全機の製品化が完了した(2012年4月に、「パール仕様補完計画」の最終機体で「双海真美」機も1/72モデル化され、1/72スケールでは(「覚醒美希 (星井美希覚醒Ver.)」を含めた)765プロの全女性メンバー(音無小鳥 は正確には「アイドルではなく事務員」)の機体が編成されている)。
その後も商品展開は続いており、「アイドルマスター2プロジェクト 」と題し、『エースコンバット アサルト・ホライゾン 』に登場する『THE IDOLM@STER 2 』仕様の戦闘機の商品展開がなされている。
製品一覧
2014年12月時点で発売済みもしくは公式発表済みの製品を下記に示す。
第1期
No.
品番
機体
キャラクター
縮尺
発売
備考
1
SP267
三菱F-2A
双海亜美
1/72
2009年9月
直接通信販売終了[3]
2
SP268
三菱F-2A
双海亜美
1/48
2009年11月
契約終了[4]
3
SP269
F-15E ストライクイーグル
如月千早
1/48
2009年12月
契約終了[4]
4
SP270
F-14D トムキャット
三浦あずさ
1/48
2009年12月
契約終了[4]
5
SP271
F-22 ラプター
天海春香
1/48
2009年12月
新金型[5] /契約終了[4]
6
SP272
F-16C ファイティングファルコン
双海真美
1/48
2009年12月
契約終了[4]
7
SP273
F-15E ストライクイーグル
如月千早
1/72
2010年2月
凹筋彫・直接通信販売終了[3]
8
SP274
F-14D トムキャット
三浦あずさ
1/72
2010年2月
凹筋彫
9
SP275
F-117A ナイトホーク
萩原雪歩
1/72
2010年3月
第2期
No.
品番
機体
キャラクター
縮尺
発売
備考
10
SP276
F/A-18F スーパーホーネット
秋月律子
1/48
2010年5月
11
SP277
A-10A サンダーボルトII
音無小鳥
1/48
2010年5月
米レベル製
12
SP278
F-117A ナイトホーク
萩原雪歩
1/48
2010年7月
米レベル製
13
SP279
ミラージュ 2000
高槻やよい
1/48
2010年9月
米レベル製
14
SP280
Su-47 ベールクト
星井美希
1/72
2010年10月
ズベズダ製・直接通信販売終了[3]
15
SP281
タイフーンII
菊地真
1/48
2010年11月
独レベル製
16
SP282
F-22 ラプター
天海春香
1/72
2010年12月
独レベル製
17
SP283
ラファールM
水瀬伊織
1/48
2010年12月
独レベル製
21
SP290
Su-33 フランカーD
星井美希
1/72
2011年3月
新金型
特別編
No.
品番
機体
キャラクター
縮尺
発売
備考
18
SP287
F-4EJ改 スーパーファントム
星井美希(961プロ)
1/72
2011年1月
ゲーム本編未登場
19
SP288
AV-8B ハリアーIIプラス
我那覇響(961プロ)
1/72
2011年2月
ゲーム本編未登場・直接通信販売終了[3]
20
SP289
J35J ドラケン
四条貴音(961プロ)
1/72
2011年3月
ゲーム本編未登場
第3期
No.
品番
機体
キャラクター
縮尺
発売
備考
22
SP284
A-10A サンダーボルトII
音無小鳥
1/72
2011年5月
23
SP285
ミラージュ 2000
高槻やよい
1/72
2011年6月
イタレリ 製
24
SP292
タイフーンII
菊地真
1/72
2011年7月
独レベル製
25
SP293
F/A-18F スーパーホーネット
秋月律子
1/72
2011年8月
26
SP295
ラファールM
水瀬伊織
1/72
2011年9月
イタレリ製
パール仕様補完計画
No.
品番
機体
キャラクター
縮尺
発売
備考
27
SP299
F-15E ストライクイーグル(パール仕様デカール)
如月千早
1/72
2012年2月
凹筋彫
28
SP296
F-2A(パール仕様デカール)
双海亜美
1/72
2012年3月
29
SP300
F-16C ファイティングファルコン(パール仕様デカール)
双海真美
1/72
2012年4月
アイドルマスター2
No.
品番
機体
キャラクター
縮尺
発売
備考
30
SP301
F-15E ストライクイーグル
如月千早
1/72
2012年5月
凹筋彫
31
SP302
F-22 ラプター
双海亜美
1/72
2012年6月
32
SP303
Su-33D フランカーD
星井美希
1/72
2012年7月
33
SP306
タイフーンII
菊地真
1/72
2012年8月
34
SP307
ミラージュ 2000
高槻やよい
1/72
2012年9月
35
SP308
F-117 ナイトホーク
萩原雪歩
1/72
2012年10月
モデル化対応表
ゲーム登場
機体
キャラクター
1/48
1/72
1/72(パールデカール)
アイドルマスター2
備考
2007年11月
Su-33 フランカーD
星井美希
-
2011年3月
-
2012年7月
2007年12月
F-117A ナイトホーク
萩原雪歩
2010年7月
2010年3月
-
2012年10月
2008年1月
Su-47 ベールクト
星井美希(覚醒)
-
2010年10月
-
-
2008年2月
F-15E ストライクイーグル
如月千早
2009年12月
2010年2月
2012年2月
2012年5月
2008年3月
F-22 ラプター
天海春香
2009年12月
2010年12月
-
2012年6月
2008年3月
ミラージュ 2000
高槻やよい
2010年9月
2011年6月
-
2012年9月
2008年4月
ラファールM
水瀬伊織
2010年12月
2011年9月
-
-
2008年5月
三菱F-2A
双海亜美
2009年11月
2009年9月
2012年3月
-
2008年5月
F-16C ファイティングファルコン
双海真美
2009年12月
-
2012年4月
-
2008年6月
F/A-18F スーパーホーネット
秋月律子
2010年5月
2011年8月
-
-
2008年6月
F-14D トムキャット
三浦あずさ
2009年12月
2010年2月
-
-
2008年7月
タイフーンII
菊地真
2010年11月
2011年7月
-
2012年8月
2008年7月
A-10A サンダーボルトII
音無小鳥
2010年5月
2011年5月
-
-
ゲーム本編未登場
F-4EJ改 スーパーファントム
星井美希(961プロ)
-
2011年1月
-
-
ゲーム本編未登場
AV-8B ハリアーIIプラス
我那覇響(961プロ)
-
2011年2月
-
-
ゲーム本編未登場
J35J ドラケン
四条貴音(961プロ)
-
2011年3月
-
-
補足
モデルグラフィックス 誌2010年1月号には、ハセガワ製1/72スケールF-16CJ用の『双海真美』機のデカールが付録として付けられていた。このデカールは当時期のハセガワ製の他のアイマス機に付属するものとほぼ同仕様のものであり、F-16の左右を亜美・真美で作成された例が同誌に掲載された。
ハセガワの1/72スケールのF-14とF-15には、筋彫りが凸で部品数の少ないキットと、筋彫りが凹で部品数の多いキットの2種類があるが、アイドルマスタープロジェクトではどちらも凹筋彫りのキットが使用された。
第1期のキットにセットされるデカールでは、ラインや星などのマーキングはソリッドな色で印刷されており、ゲーム中で見られる角度によって煌いて見える効果が再現されていなかったが、第2期以降のキットにセットされるデカールの一部には煌きを表現するためにパール系の顔料が使用されている。
ゲーム本編未登場のプロジェクト・フェアリー機(F-4EJ改・961プロ美希機、AV-8B ハリアーII+ ・我那覇響機、J35Jドラケン ・四条貴音機)に関しても、バンダイナムコゲームス のエースコンバットチームによるデザインであるとハセガワのページに記載されている。『エースコンバット インフィニティ 』において彼女たちの機体も765プロ仕様に改められ登場したが、貴音の機体として選ばれたのはグリペン であったため、貴音仕様のドラケンがゲームで飛んでいる姿は現状見ることができない(響の機体はハリアーのままである)。
Su-33も「星井美希」仕様がロシア軍仕様に先行して発売されたが、本機は実機の生産数も少なく、アイマス機としての発売が可能でなければ製品化自体が困難な機体であった。
関連書籍
脚注
^ 実際には米軍機仕様が先に開発されており、春香仕様機はバリエーションキットとして発売される予定だった。実際に注文書の印刷まで済んでいたが、土壇場で春香仕様機を先に出すことを決定したとのことである。「アイドルマスタープロジェクト プラモデルカタログブック」80ページ長谷川勝人専務インタビュー記事参照。
^ 月刊モデルグラフィックス 誌2010年1月号、長谷川勝人専務インタビュー記事参照。なお、この記事が掲載された後、批判は止んだと長谷川専務が「アイドルマスタープロジェクト プラモデルカタログブック」のインタビューで語っている。
^ a b c d http://www.hasegawa-model.co.jp/shop/imas/imas.htm [リンク切れ ] [ハセガワ「アイドルマスタープロジェクト」。「限定生産版」なので「事実上の絶版品」も他にも多いかと思われる。]
^ a b c d e http://www.hasegawa-model.co.jp/shop/imas/imas.htm [リンク切れ ] [ハセガワ「アイドルマスタープロジェクト」。「限定生産版」なので「事実上の絶版品」も他にも多いかと思われる。]
^ ハセガワ「アイドルマスタープロジェクト」。「F-22が新金型」である旨は、最後の方の地色がピンク色の部分の「お知らせ アイドルマスタープロジェクト』商品におきまして一部誤解を招く情報が流れております‥‥‥」の最後の部分に記入されています。
外部リンク
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