Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

ジョセフ・フォスター_(系譜学者)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ジョセフ・フォスター_(系譜学者)の意味・解説 

ジョセフ・フォスター (系譜学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 04:35 UTC 版)

ジョセフ・フォスター英語: Joseph Foster1844年3月9日1905年7月29日)は、イギリス系譜学者オックスフォード大学ロンドン法曹院の記録を出版しており、これらの記録は現代でも重要な史料となっている。

生涯

ジョセフ・フォスター(Joseph Foster)とエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)の長男として[1]、1844年3月9日にサンダーランドサンニサイド英語版で生まれ、早くから系譜学に興味を持った。最初はロンドンで出版業界に入ったが、同時に系譜学の研究も行い、数人のヘラルド・オブ・アームズ(中級紋章官)と知り合った。1862年にはじめて自身の先祖にあたるクエーカーについての著作を発表した後、イングランド北部の家族史を研究した[2]

ジョセフ・フォスターの著作のうち、現代の歴史学者でも使用するのは法曹院の会員登録記録(1885年、『法廷弁護士』として出版[3])と1500年から1886年までのオックスフォード大学入学記録(1887年と1891年の2回にかけて、『オックスフォード大学同窓生名簿』として出版した[4])である。『オックスフォード大学同窓生名簿』の出版により、フォスターは1892年にオックスフォード大学から名誉M.A.学位を授与された[2]。フォスターは「学究的な古物収集家ではないが、系譜学と紋章学のデータを転写、収集する者としての精力は並ぶ者が少ない」と評価されている[1]

1905年、セント・ジョンズ・ウッド英語版の自宅で死去、ケンサル・グリーン墓地英語版に埋葬された[2]

家族

1869年8月12日にキャサリン・クラーク(Catherine Clark)と結婚、2男3女をもうけた[1]

著作

本節の出典は[2]

  • Some Account of the Pedigree of the Forsters of Cold Hesledon, Co. Durham (1862)
  • The King of Arms (1871)
  • A Pedigree of the Forsters and Fosters of the North of England, and of some of the families connected with them (1871)
  • Lancashire County Families (1873)
  • Yorkshire County Families (3 volumes) (1874)
  • (editor) Visitations of Yorkshire by Robert Glover (1875)
  • (with Edward Bellasis) Peerage, Baronetage and Knightage (1879)
  • Men-at-the-Bar (1885)
  • London Marriage Licences (1521–1869) (1887)
  • Alumni Oxonienses (1715–1886) (1887, 4巻)
  • The register of admissions to Gray's Inn (1557–1859), together with … marriages in Gray's Inn Chapel (1889)
  • Index ecclesiasticus, or, Alphabetical lists of all ecclesiastical dignitaries in England and Wales since the Reformation (1890)
  • Alumni Oxonienses (1500–1714) (1891, 4巻)
  • Pease of Darlington (1891)
  • Oxford Men and their Colleges (1893)
  • Concerning the Beginnings ... of Heraldry as Related to untitled Persons (1887)
  • Some Feudal Coats of Arms (1902)

脚注

  1. ^ a b c Lucas, Perceval (1912). "Foster, Joseph" . Dictionary of National Biography (2nd supplement) (英語). London: Smith, Elder & Co. pp. 43–44.
  2. ^ a b c d Humphery-Smith, Cecil R. (23 September 2004). "Foster, Joseph". Oxford Dictionary of National Biography (英語) (online ed.). Oxford University Press. doi:10.1093/ref:odnb/33217 (要購読、またはイギリス公立図書館への会員加入。)
  3. ^ 川分圭子 2014, p. 118.
  4. ^ 川分圭子 2014, p. 117.

参考文献

川分圭子「研究動向 : イギリス家族史・個人史の伝統と現在 : アマチュアと営利企業の進出する歴史学」『京都府立大学学術報告. 人文』第66巻、京都府立大学、2014年12月、107-130頁、CRID 1050564289177190528ISSN 1884-1732NAID 120005577050 

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  ジョセフ・フォスター_(系譜学者)のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ジョセフ・フォスター_(系譜学者)」の関連用語

ジョセフ・フォスター_(系譜学者)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ジョセフ・フォスター_(系譜学者)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのジョセフ・フォスター (系譜学者) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS