スクールボーイ・Q
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 10:00 UTC 版)
ScHoolboy Q | |
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基本情報 | |
出生名 | Quincy Matthew Hanley クインシー・マシュー・ヘンリー |
生誕 | 1986年10月26日(37歳) ドイツ・ヘッセン州ヴィースバーデン |
出身地 | アメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルス |
ジャンル | ヒップホップ |
職業 | ラッパー、俳優、音楽プロデューサー |
活動期間 | 2008年 - |
レーベル | Top Dawg Entertainment, Interscope Records |
共同作業者 | Black Hippy, Kendrick Lamar, Jay Rock, Ab-Soul, ASAP Rocky, Jhené Aiko |
スクールボーイ・Q(英: ScHoolboy Q、本名: Quincy Matthew Hanley、1986年10月26日 - )は、アメリカ合衆国のラッパーである。ドイツで生まれ、その後ロサンゼルスへ移住した。Top Dawg Entertainmentに所属し、ヒップホップグループ「ブラック・ヒッピー」のメンバーでもある[1]。
2008年にミックステープ『ScHoolboy Turned Hustla』、2009年に『Gangsta & Soul』をリリース。2011年1月にTDEからデビューアルバム『Setbacks』をリリースする。2012年には、2作目のアルバム『Habits & Contradictions』をリリース。2014年、インタースコープから3作目となるメジャーデビュー・アルバム『Oxymoron』をリリースし、全米1位を記録する。その後、4作目のアルバム『Blank Face LP』(2016年)、5作目『Crash Talk』(2019年)をリリースしている[2]。
来歴
1986年10月26日、スクールボーイQこと、クインシー・マシュー・ハンリー(Quincy Matthew Hanley)はドイツのヴィースバーデンの軍事基地で生まれた。彼が生まれる前に両親は離婚しており、父親と共に数年間テキサス州に移り住み、その後カリフォルニア州に定住する[3]。彼はカリフォルニア州ロサンゼルスの南中央部、フィゲロアとフーバー通りに隣接する51番街で育った。スクールボーイQはストリートギャングに参加し、麻薬の売人となる[4]。また、6歳から21歳までアメリカンフットボールをしていた[5]。
10代の頃から詩を書き始めたが、21歳になるまでは本格的に始めたわけではなかった。2006年に、カーソンを拠点とする独立系レコード・レーベル、トップ・ドーグ・エンターテインメント(Top Dawg Entertainment: TDE)のスタジオでレコーディングを行い、彼らのとコラボレートするようになる。
2008年7月29日、初のミックステープ『Schoolboy Turned Hustla』をG.E.D. Inc.からリリース。2009年にはミックステープ『Gangsta & Soul』をリリース。その後Top Dawg Entertainmentと契約を結び、レーベル仲間のケンドリック・ラマー、ジェイ・ロック、アブ・ソウルとBlack Hippy(ブラック・ヒッピー)を結成する。
2011年1月11日、TDEからデビューアルバム『Setbacks』をリリースする。
2012年1月14日、2作目のアルバム『Habits & Contradictions』をリリース。
2012年、Top Dawg EntertainmentがInterscope RecordsとAftermath Entertainmentとのジョイント・ベンチャー契約を締結し、スクールボーイQはメジャーレーベルのアーティストとなった[6]。
2014年2月25日、3作目のアルバム『Oxymoron』をリリースし、Billboard 200で1位を記録する[7]。アルバムからは楽曲「Collard Greens」「Man of tHe Year」「Studio」「Hell of a NigHt」などが次々とヒットした[8]。第57回グラミー賞では最優秀ラップ・アルバム賞にノミネート、楽曲「Studio」が最優秀ラップ/サング・コラボレーション賞にノミネートされた。
2016年7月8日、4作目のアルバム『Blank Face LP』をリリースし、Billboard 200で2位を記録する[7]。アルバムからはカニエ・ウェストをフィーチャリングした楽曲「That Part」がヒットした[8]。第59回グラミー賞では最優秀ラップ・アルバム賞にノミネート、楽曲「That Part」が最優秀ラップ・パフォーマンス賞にノミネートされた。
2019年4月26日、5作目のアルバム『CrasH Talk』をリリースし、Billboard 200で3位を記録する[7]。
音楽性
ラップスタイル
スクールボーイQは多才なラップスタイルで知られている。LAウィークリー誌はアルバム『Setbacks』について「彼のラップは、まるでシリーパティーのように母音を伸ばしたり、単語をスラスラ喋ってからダブルタイムに戻ったりすることを得意としている」と指摘している[9]。
影響を受けたアーティスト
スクールボーイQは影響を受けたアーティストとして、Nas、50 Cent、Jay-Z、The Notorious B.I.G.、Kurupt、2Pacを挙げている[4]。いくつかのインタビューでは、50 Centがラップと音楽のキャリアを真剣に始めた最大の理由だと述べており、50 Centは自分の人生を救ったとまで言っている[10]。Complex誌のインタビューで、スクールボーイQはJay-Zからライムスタイルを得たと語っている[4]。また、2012年のインタビューでは「50 Centから多くの攻撃性を得た」と述べ、「彼は基本的に俺のスタイル全体を生み出した」と付け加えている[11]。
人物
スクールボーイQはTwitterで自身が部分的にホンジュラス系であることを明かしている[12]。
スクールボーイQは曲のタイトルなど、アルファベットの"H"のみ大文字にするのが恒例となっている。その理由について「HIIIPOWER X HIPPY X HOOVER X HEAVEN & HELL AKA MY LIFE.」とツイートしている[13]。
スクールボーイQは野球チーム「ロサンゼルス・エンゼルス」とサッカーチーム「サンフランシスコ・フォーティナイナーズ」のファンである[14][15]。
2ndアルバム『Habits & Contradictions』(2012年)から4thアルバム『Blank Face LP』(2016年)の時期は、よくバケットハット(帽子)を被っておりトレードマークとなっていた[16]。
家族
スクールボーイQには2人の娘がいる。長女のジョイス・"ジョイ"・ハンリーは2009年4月24日に生まれ、次女は2019年1月4日に生まれた[17][18]。 スクールボーイQはいくつかの曲でジョイについて言及しており、ミュージック・ビデオのいくつかにも出演している[4][19]。
事件
2007年、当時は公表されなかった犯罪で逮捕され、6ヶ月間刑務所に入れられそのうちの半分は自宅軟禁で終わったと語っている[3]。Redditで家宅侵入に関連していたことを明らかにしたが、詳細は明かさなかった[20]。インタビューで10代の頃にどんな仕事をしていたかと聞かれた時、ドラッグの販売、窃盗、ギャング・バンギングをしていたと認めている[4]。
2011年3月、サウス・バイ・サウスウエスト音楽祭で逮捕され、マリファナ所持のために勾留された[21]。
確執
2009年、スクールボーイQはラッパーの40 Gloccと短期間ライバル関係にあった。スクールボーイQは「Ezell (40 Glocc Killa) 」と題したディス・トラックをリリースし、40 Gloccのギャング・バンギングに疑問を呈している。スクールボーイQは後にビデオインタビューで「彼はブラザーのタイガについて嘘の発言をしたんだ。彼はたくさんの嘘や噂、子供じみたことをしていて本当に気に入らなかったし、このピエロに見下されていると感じていたから、吐き出さなければならなかった」と語った。スクールボーイQは「もう終わったんだ、俺は自分がするべきことをやった、俺は自分が言うべきことを言った、そしてもう彼のことをディスることはしない」と述べている[22]。
ディスコグラフィ
アルバム
年 | タイトル | アルバム詳細 | チャート最高位 | 認定 | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
US [23] | AUS [24] | CAN [25] | FRA [26] | GER [27] | NZ [28] | SWI [29] | UK [30] | ||||
2011 | Setbacks |
| 100 | — | — | — | — | — | — | — | |
2012 | Habits & Contradictions |
| 111 | — | — | — | — | — | — | — | |
2014 | Oxymoron |
| 1 | 11 | 1 | 123 | 59 | 7 | 24 | 23 | |
2016 | Blank Face LP |
| 2 | 9 | 2 | 87 | — | 5 | 14 | 36 |
|
2019 | Crash Talk |
| 3 | 11 | 5 | 50 | 47 | 6 | 17 | 27 | |
"—"は未発売またはチャート圏外を意味する。 |
受賞歴
脚注
- ^ スクールボーイ・Q - bmr.jp
- ^ August 1, Tosten BurksPublished:. “Schoolboy Q's Album Is Almost Done - XXL” (英語). XXL Mag. 2020年11月1日閲覧。
- ^ a b “Schoolboy Q's Questions and Answers - Page 1 - Music - Los Angeles - LA Weekly”. web.archive.org (2012年2月5日). 2020年11月1日閲覧。
- ^ a b c d e “Who Is Schoolboy Q?” (英語). Complex. 2020年11月1日閲覧。
- ^ (英語) ScHoolboy Q – JoHn Muir 2020年11月1日閲覧。
- ^ “News - Entertainment, Music, Movies, Celebrity” (英語). MTV News. 2020年11月1日閲覧。
- ^ a b c “ScHoolboy Q”. Billboard. 2020年11月1日閲覧。
- ^ a b “ScHoolboy Q”. Billboard. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “Schoolboy Q's Questions and Answers”. 2020年11月1日閲覧。
- ^ Shake. “ScHoolboy Q On 50 Cent’s Influence (Video)” (英語). 2DOPEBOYZ. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “Schoolboy Q talks with the Morning Riot - YouTube”. www.youtube.com. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “Central American Twitter Tells ScHoolboy Q He Looks Honduran, Turns Out He is” (英語). Remezcla (2019年10月9日). 2020年11月1日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/schoolboyq/statuses/119574827412619264”. Twitter. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “Schoolboy Q Learns to Respect Spicy Wings | Hot Ones - YouTube”. www.youtube.com. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “https://twitter.com/schoolboyq/status/1190109891446206465”. Twitter. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “Buckets of Reign” (英語). ASOS 2020年11月1日閲覧。
- ^ “ScHoolboy QさんのInstagramプロフィール投稿:「My baby turned 10 today!!!! 😁😁 befo every album I get bad news it seems like... but I ain’t gon let it spoil my nigHt braH #CRASHTALK JOYCE…」”. Instagram. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “ScHoolboy Q "CrasH Talk" A Conversation WitH Lenard 'CTHaGod' McKelvey - YouTube”. www.youtube.com. 2020年11月1日閲覧。
- ^ https://hiphopdx.com, HipHopDX- (2013年6月17日). “ScHoolboy Q Says Kendrick Lamar Inspires Him, Talks Parenting & "Oxymoron"”. HipHopDX. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “r/IAmA - Comment by u/[deleted on ”I am ScHoolboy Q AMA! #Oxymoron Puffy”]” (英語). reddit. 2020年11月1日閲覧。
- ^ https://hiphopdx.com, HipHopDX- (2011年10月26日). “Schoolboy Q Waiting For ASAP Rocky Collab To Drop, Speaks On SXSW Arrest”. HipHopDX. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “Street TV Volume 1 - SchoolBoy Q Interview - YouTube”. www.youtube.com. 2020年11月1日閲覧。
- ^ “Schoolboy Chart History: Billboard 200”. Billboard. 2014年3月12日閲覧。
- ^ “Discography Schoolboy Q”. 2014年3月21日閲覧。
- ^ “Schoolboy Chart History: Canadian Albums”. Billboard. 2014年3月21日閲覧。
- ^ “Discographie Schoolboy Q”. lescharts.com. Hung Medien. 2014年3月12日閲覧。
- ^ “Discographie Schoolboy Q”. GfK Entertainment. 2019年5月2日閲覧。
- ^ “Discography Schoolboy Q”. 2014年3月21日閲覧。
- ^ “Discographie Schoolboy Q” (select "Charts" tab). swisscharts.com. Hung Medien. 2014年3月5日閲覧。
- ^ “Discography Schoolboy Q”. 2018年2月17日閲覧。
- ^ a b Ramirez, Rauly (2014年2月26日). “ScHoolboy Q Heading for No. 1 on Billboard 200 Albums Chart”. Billboard. Prometheus Global Media. 2014年2月26日閲覧。
- ^ Christman, Ed (2015年1月9日). “Music in 2014: Taylor Takes the Year, Republic Records on Top, Streaming to the Rescue”. Billboard. Prometheus Global Media. 2015年1月10日閲覧。
- ^ a b c “Gold & Platinum by Schoolboy Q - RIAA”. Recording Industry Association of America (2016年6月16日). 2016年7月10日閲覧。
- ^ Caulfield, Keith (2019年5月6日). “P!nk's 'Hurts 2B Human' Album Debuts at No. 1 on Billboard 200 Chart”. Billboard. 2019年5月7日閲覧。
外部リンク
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