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テフロ石とは? わかりやすく解説

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テフロ石

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/22 02:31 UTC 版)

テフロ石
日本で産出したテフロ石
分類 ケイ酸塩鉱物
化学式 Mn2SiO4
結晶系 直方晶系
対称 Pnma (no. 62)
単位格子 a = 4.88(2) Å, b = 10.61(2) Å
c = 6.24(2) Å; Z = 4
晶癖 最大4cmの短い角柱状、または他形等次元状。一般に散在性の粒状、コンパクト、塊状
双晶 Uncommon on {011}
へき開 {010}, distinct; {001}, imperfect
断口 不平坦状から貝殻状
粘靱性 脆い
モース硬度 6
光沢 ガラス光沢から脂肪光沢
オリーブ色、緑青色、灰色、赤茶色、薄片では淡緑色、無色の場合もある
条痕 淡灰色
透明度 透明から半透明
比重 3.87 – 4.12
光学性 二軸 (-)
屈折率 nα = 1.759 nβ = 1.797 nγ = 1.860
複屈折 δ = 0.101
多色性 弱い。 X = 茶赤色; Y = 赤色; Z = 緑青色
光軸角 2V 実測: 60° - 70°, 計算: 78°
文献 [1][2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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テフロ石または灰色マンガン石マンガン橄欖石(Tephroite)は、化学式Mn2SiO4カンラン石である。テフロ石とそのアナログである鉄橄欖石及び苦土橄欖石の間には、一連の固溶体が存在する。2価またはマグネシウムは、カンラン石結晶構造中のマンガンと容易に置換しうると考えられる。

アメリカ合衆国ニュージャージー州フランクリンにあるスターリング・ヒル鉱山で産出したものが初めて記載された[2]。鉄-マンガン鉱床スカルンで発生する。また、マンガン含有量の高い堆積物変成作用でも生じる。共生鉱物としては、紅亜鉛鉱珪亜鉛鉱、フランクリン鉄鉱、ばら輝石、ヤコブス鉱、透輝石、ゲージ石、バスタム石、マンガン方解石、灰マンガン橄欖石、方解石、バナルシ石及びアレガニー石がある[1]イングランドスウェーデンでも見られる。

硬度は6、比重は約4.1であり、非金属鉱物としては重い。名前は、その色から、古代ギリシャ語で「灰色」を意味するtephrosという言葉に由来する[3]。オリーブ色、緑青色、ピンク色、茶色のものもある。

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