主電動機増設改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/08 03:07 UTC 版)
「江ノ島鎌倉観光600形電車」の記事における「主電動機増設改造」の解説
本形式は前述の通り当初は主電動機を1両あたり2基、編成で計4基搭載していたが、藤沢駅付近の高架化工事の進捗に伴って、完成後に高架区間への取り付き部に新設される最急勾配35 ‰区間を走行するにあたって編成出力・粘着力とも不足することが懸念された。このため1973年(昭和48年)に602・604の主電動機を4基仕様に増設する改造が施工され、1編成あたり6基搭載となって出力増強が図られた。 602は100形105より転用した東洋電機製造TDK-583を増設搭載した。前述の通り602は江ノ電における導入に際して100形110より主電動機を転用しており、今回の主電動機増設にあたって110と同一機種を搭載していた105が供出元に選定されたものである。一方603-604編成の場合、603の主電動機を静岡鉄道より購入した同社モハ20形21の廃車発生品である[要出典]TDK-31/S-N(定格出力63.8 kW)に換装、603から捻出したHS-253-Aを604へ転用増設して主電動機4基仕様とした。 また主電動機増設に伴って、制御装置が東急在籍当時からの間接非自動制御器(HL制御)から、静岡鉄道より購入した電動油圧カム軸式間接自動制御の東洋電機製造ES-801Bに全車とも換装された。その他、保安ブレーキの新設・車輪交換による車輪径860 mm化のほか、601・603のパンタグラフを602・604と同じくPT52TEに換装し、編成内のパンタグラフの機種統一が図られている。
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