じんこう‐にんしんちゅうぜつ【人工妊娠中絶】
人工妊娠中絶
母体からの分離以前に起こる胎児の非人工的子宮内死亡に続く妊娠中絶は自然妊娠中絶1または流産 1と呼ばれ、意図的妊娠中絶 2または人工妊娠中絶 2に対比される。治療的妊娠中絶 3は医療上の理由によって行われる中絶である。国によって健康上あるいはその他の理由で妊娠中絶を法律で認めている。そのようなケースは合法的中絶 4と呼ばれる。法律に反して人工的に行われる妊娠中絶は非合法中絶 5または違法中絶 5と呼ばれる。用いられる技術で中絶を分けると、キュレット掻爬による中絶 6、吸引掻爬による中絶 7、頸管拡張・排出法 7、子宮切開による中絶 8、分娩誘導法による中絶 9がある。
- 6. 頸管拡張・キュレット掻爬術abortions by dilatation and curettage(D&C)とも呼ばれる。
- 7. 吸引掻爬abortions by suctionとも呼ばれる。妊娠のごく早い時期にこの方法が用いられる場合には、月経調節menstrual regulation あるいは月経吸引menstrual extractionという用語が当てられる。
- 9. この方法は、食塩水注入による中絶abortion by saline injectionあるいはプロスタグランディンの注射による中絶abortion by the use of prostaglandinsの場合のように、羊水交換amniotic fluid exchangeを伴なう。
人工妊娠中絶
日本では、「母体保護法」という法律によって、やむを得ない事情を抱えた人には人工妊娠中絶を認めています。
この法律が適用されるのは、以下の2つの理由に当てはまる場合に限ります。しかし、現状では、(1)の内容が拡大解釈され、避妊の失敗による中絶も行われています。
(1)妊娠の継続または分娩が、身体的または経済的理由により、母体の健康をそこなうおそれのあるもの
(2)暴行・脅迫によるセックス、抵抗や拒絶できない状態におけるセックスによって妊娠したもの
中絶の方法は、初期と中期で異なります。妊娠11週までは、「掻爬(そうは)術」や「吸引法」といった方法で、子宮内の胎児や胎盤を取り除きます。妊娠12週以降になると、胎児も大きくなりますので、人為的に陣痛・分娩を起こし、お産と同じ方法をとることになります。
人工妊娠中絶
人工妊娠中絶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 08:06 UTC 版)
詳細は「ミフェプリストン」を参照 ミフェプリストンやメトトレキサートを使用した、薬剤による妊娠初期の人工妊娠中絶のときに、中絶胎児の排出目的で使用される。この用途は、日本以外の先進国で認可されており、ミソプロストールの最も使用される用途となっている。
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「人工妊娠中絶」の例文・使い方・用例・文例
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