人工衛星の軌道要素
近地点と遠地点の差が大きいほど、長いだ円軌道になる
人工衛星が軌道を飛行しているとき、地表にもっとも近づく地点を「近地点」(きんちてん)、もっとも遠ざかる地点を「遠地点」(えんちてん)といいます。軌道には、円軌道、だ円軌道、極軌道などがあります。近地点と遠地点の差がないのが円軌道といい、差が大きいほど長い楕円軌道になります。また、地球の北極、南極上空を通過するのを極軌道といいます。
軌道は、「高度」「軌道傾斜角」「周期」の要素で示される
人工衛星の飛行には、次のような要素があり、それを人工衛星の「軌道要素」といいます。地表との距離を示す「近地点高度」「遠地点高度」、軌道面と地球の赤道面の角度である「軌道傾斜角」、軌道を1周する時間を示す「周期」の4つです。軌道傾斜角が0度の場合、つねに赤道上空を飛行していることになり、角度が大きいほど、地球を南北方向に周回するようになります。角度が90度の場合、地球の北極、南極上空を通過する「極軌道」になります。
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