こじん‐メドレー【個人メドレー】
読み方:こじんめどれー
競泳種目の一。一人の泳者がバタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ・自由形の順で各50メートルか100メートル泳いで最終順位を競う競技。
[補説] (長水路記録 2023年3月現在)
▽200メートル
世界記録男子:1分54秒00(2011年7月28日 ライアン=ロクテ 米国)
世界記録女子:2分6秒12(2015年8月3日 カティンカ=ホッスー ハンガリー)
日本記録男子:1分55秒07(2016年4月9日 萩野公介)
日本記録女子:2分7秒91(2017年7月24日 大橋悠依)
▽400メートル
世界記録男子:4分3秒84(2008年8月10日 マイケル=フェルプス 米国)
世界記録女子:4分26秒36(2016年8月7日 カティンカ=ホッスー ハンガリー)
日本記録男子:4分6秒05(2016年8月6日 萩野公介)
日本記録女子:4分30秒82(2018年4月8日 大橋悠依)
個人メドレー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/13 08:41 UTC 版)
個人メドレー(こじんメドレー、individual medley)は、競泳の種目の一つで、一人でバタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形の順で同じ距離ずつ泳ぐ競技。
日本では水泳選手を中心に「個メ」「こんめ」「IM」などという略称が用いられている。
概要
100m、200m、400m個人メドレーはそれぞれ4種目を4分の1ずつ泳ぐ。オリンピックに個人メドレーが登場したのは400mが1964年東京五輪から、200mが1968年メキシコ五輪(1976年モントリオール五輪・1980年モスクワ五輪は実施せず)からであった。なお100mは短水路大会でしか行われない。
各地のスイミングスクールでは、4泳法全てをマスターした者の総合的な泳力チェックとして100m個人メドレー(あるいは200m個人メドレー)の完泳もしくはタイム計測を課すことが多く、主にジュニアスイマーにとっての1つの指標となっている[1]一方で、4泳法全てを洗練させる負担の大きさや、泳ぐ距離が長くなること(長水路だと短くても200m)から、競泳でも特に過酷な種目である(特に400m)。そのため競技者人口は比較的少なく、大会の規模によってはタイム決勝になることもある。
ルール
スタート
審判長の笛の合図の後、スタート台に乗り、静止。出発合図員の「Take your marks...[2]」で構えたあとは、号砲まで静止しなければならない。号砲後飛び込む。「Take your marks...」の合図から号砲までにスタートの動作を起こした場合、失格となる。
スタート後
定められた順序(バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形)でそれぞれの泳法の規則に従って泳ぐ。ただし自由形はバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ以外の泳法で泳がなければならないと決められている。ほとんどの選手はクロールで泳ぐが、それ以外でも(前記3種目以外なら)違反とはならない。種目が変わらないターン時はその種目の折り返しのルールに、種目が変わるターン時は各種目のゴールタッチのルールに従う。つまり、背泳ぎから平泳ぎに移るターンの時には壁にタッチするまでは仰向けの姿勢をくずしてはならない。
各選手で4種目の得手不得手の程度が異なるため、最初に飛び出した選手が最後までリードを保てるかどうかが見どころであり、スイマー同士の駆け引きもある。
歴代日本人金メダリスト
男子
- 萩野公介 400m(2016年リオデジャネイロ)
女子
主な個人メドレーの選手
男子
- マイケル・フェルプス - 400m(長水路)の元世界記録保持者
- ライアン・ロクテ - 200m(長水路および短水路)と400m(短水路)の世界記録保持者
- レオン・マルシャン - 400m(長水路)の世界記録保持者
- 三木二郎
- 高桑健
- 萩野公介 - 100mと200mと400m(100mは短水路のみ、200mは長水路および短水路、400mは長水路のみ)のアジア記録保持者
- 瀬戸大也 - 400m(短水路)の世界記録保持者
女子
- ホッスー・カティンカ - 100mと200mと400m(100mは短水路のみ、200mと400mは長水路および短水路)の世界記録保持者
- 田島寧子
- 萩原智子
- 大橋悠依 - 400m(短水路)のアジア記録保持者、200mと400m(いずれも長水路)の日本記録保持者
- 池江璃花子 - 100m(短水路)のアジア記録保持者、200m(短水路)の日本記録保持者
関連項目
脚注
「個人メドレー」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女は,女子200メートル背泳ぎ,200メートル個人メドレー,200メートル自由形で勝利をおさめた。
- 150メートル個人メドレーでは銅メダルを獲得した。
- 男子400メートル個人メドレーでは堀(ほり)畑(はた)裕(ゆう)也(や)選手が日本記録の4分11秒98で銅メダルを獲得した。
- 彼は,五輪と世界選手権の個人メドレーでメダルを取った初の日本人男子水泳選手となった。
- 彼は自由形の200メートルと400メートル,個人メドレーの200メートルと400メートルで優勝した。
- また,渡部選手は200メートル個人メドレーでも優勝した。
- 萩(はぎ)野(の)公(こう)介(すけ)選手(20)は男子個人メドレーの200メートルと400メートルで金メダルを獲得した。
- 200メートル個人メドレーでは,彼は最初から積極的な泳ぎをした。
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