冶金
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冶金(やきん)とは、鉱石その他の原料から有用な金属を「採取」「精製」「加工」して、種々の目的に応じた実用可能な金属材料「合金」を製造すること。そのために必要となる「技術(冶金術)」「学術(冶金学)」を含める場合もある。
鉱石などから金属を抽出する技術は採鉱冶金と呼ばれ、狭義の「冶金(術・学)」はこれのみを指す場合もある。その技術は「乾式冶金」「湿式冶金」「電解冶金」に大別することが出来る。一方、それ以外の合金の製造や物理的加工を行うことで金属の性質を変えて実用に用いやすくすることを製造冶金と称する。粉末金属を塊状にすることを粉末冶金、物理的圧力や他の成分との混合による加工を物理冶金と呼ぶ。製造冶金に関する工学を金属工学と呼ぶ。
関連項目
冶金
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冶金の分野においては、金属リチウムは溶接やはんだづけの際に金属材料を溶融させやすくし、不純物を吸着することで酸化物を除去するフラックスとして利用される。また、炭酸リチウムは鋼鉄を連続鋳造するためのフラックスとしても利用される。連続鋳造用途でのリチウム消費量は鋼鉄生産量の好不調に左右され、2011年では全消費量の5 %を占めている。リチウムとアルミニウムの合金 (Aluminium–lithium alloy) は高い剛性を有しながら低密度であるという特性を有しており、航空機の構造材料を作るのに利用される。リチウムアルミニウム合金は一般的な合金と比較して破壊靱性が低く、異方性を有するという問題があり、銅や亜鉛、ジルコニウムなどの添加や鋳造方法の改良による改善が図られている。
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「冶金」の例文・使い方・用例・文例
- その教授は冶金学の研究において権威のある人物であった。
- ODSスーパーアロイは粉末冶金技術を伴うメカニカルアロイ法により製造されます。
- 冶金学、冶金術
- 冶金学者
- 採鉱冶金学
- 採鉱冶金学者
- 冶金学の、または、冶金学に関する
- 冶金技師
- 粉末金属の冶金
- 英国の発明者、冶金学者で、ベッセマー法を開発した(1813年−1898年)
- 加熱炉という,冶金用の装置
- 冶金学という学問
- 湿式冶金という鉱石から金属を抽出する冶金法
- テルミット法という冶金法
- 灰吹き法という,金や銀の冶金方法
- 反射炉という,燃焼室と加熱室が別になっていて幅射熱によって溶融する冶金炉
冶金と同じ種類の言葉
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