れいかん‐かこう【冷間加工】
冷間加工
常温で金属に曲げ、切断、圧延、鍛造などの加工を施すこと。熱を加えて金属を軟化させて加工する熱間や温間加工と対比して使われる。冷間では、金属の変形抵抗が大きいので加工荷重が大きい反面、表面酸化がなく、熱収縮が小さいなどの理由で精度の高い製品が安価に得られる。部品を大量生産する自動車部品には有効な加工法である。対象部品としてはボルトやナット、エンジンやトランスミッション部品、ボディ部品など多岐にわたっている。
冷間加工
冷間加工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/18 23:21 UTC 版)
冷間加工(れいかんかこう、英語:cold forming)とは塑性変形を利用した加工方法。常温もしくは材料の再結晶温度未満で行なう加工である。主に金属材料で用いられるが、鋼の場合、通常は摂氏350-500度未満で行われる。[1]加工装置には金型・ハンマー・治具・ローラー・スリッターなどを用いて、プレス加工・圧延加工・鍛造・押し出し加工・引き抜き加工などの加工法が行われる。
再結晶温度以上で行われる熱間加工と比較すると、温度変化を行なわないので精度が良い、加工硬化によって強度が上がるなどといった利点がある。一方、加工にはより大きな力が必要で、製品の材料内部に残留応力が蓄積されるといった欠点もある。
冷間圧延鋼板のプレス加工の場合、材料の薄板鋼板には均一な厚さや平面性といった材料の条件のほかに、プレス加工性として曲げ加工性・深絞り性・張り出し性の良さなども要求される。
脚注
- ^ 参考文献の1、111頁、「9.鋼の塑性加工」。
参考文献
- 矢島悦次郎・市川理衛・古沢浩一 『若い技術者のための機械・金属材料 -増補版- 』 丸善、1992年(1979年初版)、ISBN 4-621-02418-3 C3053。
関連項目
冷間加工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 08:43 UTC 版)
製品の表面性状や寸法精度が良好であるが、変形抵抗が大きく、また加工硬化が起こるため加工性は劣る。
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