勝率1位と勝利数1位によるプレーオフ(2001年 - 2006年のセ・リーグ)
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「プレーオフ制度 (日本プロ野球)」の記事における「勝率1位と勝利数1位によるプレーオフ(2001年 - 2006年のセ・リーグ)」の解説
2001年 - 2006年のセ・リーグでは、公式戦全日程終了時点で勝利数1位のチームと勝率1位のチームが異なる場合にプレーオフを実施する旨を定めていた。このため、新聞紙上では勝率1位が確定した時に0になる「勝率1位決定マジック」と勝率1位と勝利数1位が確定した時に0になる「優勝決定マジック」の2つが登場し、勝率1位決定マジックが0になったのに優勝決定マジックが0にならなかった場合にプレーオフが開催されることになっていた。 導入初年度の2001年は勝利数を優先し、勝利数が同じ場合は勝率順で決定していた。これにより、シーズン中は試合の消化ペースが速い球団が上位になり、また順位表においても勝利数と勝率の2つの順位を表記しなければならず、多少なりの混乱をきたした。その結果、勝率で横浜を上回っていた広島が勝利数で下回り、横浜が3位(69勝67敗4分、勝率.507)、広島が4位(68勝65敗7分、勝率.511)という結果となった(もしこのルールが無ければ、広島は1997年以来4年ぶりのAクラス入りを達成し、連続Bクラス(1998年~2012年)のシーズンもこの年で途切れていた。また、1997年の広島のAクラス入りは勝率5割を割っていたので(97年は66勝69敗、勝率.489の3位)広島としてはその前年の1996年以来(96年は71勝59敗、勝率.546の3位)、5年ぶりとなる勝率5割以上でのAクラスも幻のものとなった)。 2002年からは勝率を優先し、勝率が並んだ場合に勝利数で決定する方式に改めた。但し、勝利数が多くても勝率順位で3位を下回った場合はプレーオフの進出資格を喪失し、勝率1位の球団がリーグ優勝となる(この場合でも、勝利数で勝率2位の球団を下回った場合はプレーオフを実施する)。 この形式によるプレーオフ開催の可能性は生じたものの、実際には一度も実施に至らなかった。
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