ごうせい‐せんざい〔ガフセイ‐〕【合成洗剤】
合成洗剤
洗剤には,やし油等の原料から作られる「石けん」と,鉱油や動植物油から合成して作られる「合成洗剤」の2種類があります。合成洗剤は,界面活性剤(LAS等)と助剤(性能向上剤)からなり,硬水でも使用できる等利便性があることから,衣料や食器等の洗浄に幅広く利用されています。近年,界面活性剤による皮膚障害等の安全性や,助剤に含まれるりん酸塩による閉鎖性水域での富栄養化が問題にされているので,合成洗剤の低りん化,無りん化等の対策が進められています。
合成洗剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/13 02:41 UTC 版)
合成洗剤(ごうせいせんざい)とは、石鹸などと同様、水と洗濯物の汚れの馴染みを良くすることで洗濯の汚れ落ちを良くするための界面活性剤であるが、石油や油脂を原料として化学合成されたもので、石鹸とは化学的な組成の異なる洗剤である。石鹸より水溶性に優れ、洗浄力が強く、石けんカスが発生しないため、洗濯機の普及とともに洗濯用洗剤として広まった。なお、日本では家庭用品品質表示法の適用対象となっており、雑貨工業品品質表示規程に定めがある[1]。
注釈
- ^ 当時、メディカルケア商品の製造販売を担当していた小林商店(→ライオン歯磨)と分社していた。1980年に再合併し現在のライオンとなる。
- ^ これに対し、洗濯機の側で対処しようという「全自動洗濯機の穴なし洗濯槽化」という試みがなされた。1984年(昭和59年)に三菱電機が商品化するが、まだ電子制御ではなく、機械式プログラムタイマー動作だった上、充分な評価試験を得ないまま発売したため、欠点ばかりが目立ち撤退した。後に1992年(平成4年)にシャープが再度商品化に成功、特許取得に至る。
- ^ 炭素原子数が6以上のアルコール。
- ^ 主成分は、硫酸アルキルナトリウム(AS)または硫酸アルキルポリオキシエチレンナトリウム(AES)。
出典
- ^ “雑貨工業品品質表示規程”. 消費者庁. 2013年5月23日閲覧。
- ^ もっと良く知ってほしい洗剤内のページ (日本石鹸洗剤工業会)
- ^ 合成洗剤(界面活性剤)の水辺環境に及ぼす影響(PDF)(東京都環境科学研究所)
- ^ 特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律に基づく第一種指定化学物質及び第二種指定化学物質の指定について(答申)
- ^ 洗剤と水環境 (コープネット)
- ^ ヤシノミ洗剤の歴史 - サラヤ(更新日不明)2018年5月14日閲覧
- ^ 人と地球にやさしいヤシノミシリーズ - サラヤ(更新日不明)2018年5月14日閲覧
- ^ 「学研が危険な付録 中性洗剤のシャボン玉」『中國新聞』昭和46年7月27日夕刊 7面
- ^ 洗剤の安全性と環境問題(PDF)(大矢勝研究室 「洗浄・洗剤の科学」のページ)
- ^ 洗剤の安全性・環境適合性(PDF)(日本石鹸洗剤工業会)
- 1 合成洗剤とは
- 2 合成洗剤の概要
- 3 人の健康への影響
- 4 脚注
合成洗剤
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 02:53 UTC 版)
「対象となるものは、主な洗浄作用が純石けん分以外の界面活性剤の働きによるもので、研磨材を含むもの及び化粧品は除きます。」
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