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国際情報オリンピックとは? わかりやすく解説

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国際情報オリンピック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/06 09:31 UTC 版)

国際情報オリンピック(こくさいじょうほうオリンピック、International Olympiad in Informatics, IOI)は、1989年から毎年行われる、高校生を対象としたプログラミング能力を競う国際大会である。

概要

1カ国あたり、最大4人の選手が参加できる。2005年ポーランド大会では、72カ国276人が参加した。日本から参加するには、日本情報オリンピックに参加する必要がある。回答言語はほとんどの選手がC++を使用している[1]

テストは2日間あり、各1日5時間で3問ずつに挑戦する。各問題は100点満点で採点され、満点は2014年現在、600点である(2009年は800点であった。また、2010年は一部の問題において100点を超える解答が存在する可能性があったため、820点満点とされている[2])。各プログラムには実行時間やメモリの制限があり、その制限がアルゴリズム上の工夫を要し、問題を難しくする。採点は入力データに対して、正しい結果を返すかどうかという、コンピュータによる自動採点で行われる。

採点の結果、上位1/12には金メダル、次の2/12には銀メダル、次の3/12には銅メダルが授与される。

開催歴

過去の開催

今後の開催予定地

メダル総数

2020年時点

国・地域
1 中国 88 27 12 127
2 ロシア 65 39 12 116
3 アメリカ合衆国 55 36 16 107
4 韓国 43 41 27 111
5 ポーランド 40 44 32 116
6 ルーマニア 31 52 32 115
7 イラン 27 58 23 108
8 ブルガリア 27 46 38 111
9 日本 25 26 10 61
10 スロバキア 24 42 33 99
Total 392 376 227 995

各国からの参加

日本

日本は、1994年から1996年の間、国際大会に参加しており、その後9年間の中断の後、2006年から参加している。

成績

  • 1994年 銀2 - 15位
  • 1995年 金1銅1 - 11位
  • 1996年 なし
  • 2006年 金2銅1 - 6位
  • 2007年 金1銀1銅1 - 14位
  • 2008年 金1銀1銅2 - 11位
  • 2009年 金2銀1銅1 - 6位
  • 2010年 金2銀2 - 2位
  • 2011年 金1銀3 - 8位
  • 2012年 金1銀3 - 7位
  • 2013年 金1銀2 - 11位
  • 2014年 金1銀2銅1 - 11位
  • 2015年 金3銅1 - 5位
  • 2016年 金2銀2 - 4位
  • 2017年 金3銀1 - 1位
  • 2018年 金1銀1銅2(この他特別参加選手が、金相当1、銀相当2、銅相当1) - 12位
  • 2019年 金1銀3 - 7位
  • 2020年 金2銀2 - 5位
  • 2021年 金2銀2 - 5位
  • 2022年 金4 - 1位
  • 2023年 金4 - 1位
  • 2024年 金2銀2[3] - 2位

1996年までは日本からの世界大会参加者は2名、2006年以降は4名。(2018年は、開催国としての特別参加選手を加えて8名。)

日本人金メダリスト

  • 伊藤哲史(筑波大学附属駒場高等学校)1995年(5位)
  • 渡部正樹(筑波大学附属駒場高等学校)2006年(21位)
  • 片岡俊基(高田高等学校)2006年(16位),2007年(19位)
  • 保坂和宏(開成高等学校)2008年(23位),2009年(2位)
  • 滝聞太基(筑波大学附属駒場高等学校)2009年(14位)
  • 村井翔悟(開成高等学校)2010年(9位),2011年(14位),2012年(4位)
  • 原将己(筑波大学附属駒場高等学校)2010年(16位)
  • 熊崎剛生(筑波大学附属駒場高等学校)2013年(16位)
  • 高谷悠太(開成中学校・開成高等学校)2014年(16位),2015年(10位),2016年(15位),2017年(1位)
  • 増田隆宏(筑波大学附属駒場高等学校)2015年(16位)
  • 井上卓哉(開成高等学校)2015年(27位),2016年(5位)
  • 川﨑理玖(筑波大学附属駒場高等学校)2017年(4位)
  • 河原井啓(筑波大学附属駒場高等学校)2017年(5位)
  • 井上航(北九州工業高等専門学校) 2018年(6位)
  • 米田優峻(筑波大学附属駒場高等学校) 2019年(25位), 2020年(23位)(2018年特別参加選手金メダル相当(17位))
  • 松尾凛太朗(麻布高等学校) 2020年(22位)
  • 菅井遼明(渋谷教育学園渋谷高等学校) 2021年(6位)
  • 児玉大樹(灘高等学校) 2021年(28位), 2022年(16位), 2023年(21位)
  • 渡邉雄斗(渋谷教育学園幕張高等学校)2022年(17位)
  • 田村唯 (大阪公立大学工業高等専門学校) 2022年(23位)
  • 田中優希(灘高等学校) 2022年(24位), 2023年(4位)
  • 尼丁祥伍(灘高等学校) 2023年(9位)
  • 西脇響喜(筑波大学附属駒場高等学校)2023年(25位)

アメリカ合衆国

テレビ番組

  • 情報オリンピック特別番組『未来への鍵』 - 2011年3月21日テレビ東京にて放送。出演は岡本玲など[4]
  • 『岡本玲の未来への鍵Ⅱ 〜体験! 国際情報オリンピック タイ大会〜』 - 2011年9月23日にテレビ東京にて放送。出演は岡本玲など[5]
  • 『青春アルゴリズム』 - 情報オリンピックを元にした青春ドラマ。2012年12月24日[6]にテレビ東京にて放送。監督は呉美保。出演は岡本玲[7]など。

関連項目

脚注

外部リンク





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