Location via proxy:   [ UP ]  
[Report a bug]   [Manage cookies]                

廟とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 言葉 > 表現 > > の意味・解説 

びょう【×廟】

読み方:びょう

人名用漢字] [音]ビョウベウ)(漢)

先祖を祭る建物みたまや。「廟所祖廟宗廟霊廟

ほこら。「神廟

王宮正殿朝廷。「廟議


びょう〔ベウ〕【×廟】

読み方:びょう

祖先先人の霊を祭る建物おたまや。「香椎(かしい)—」「レーニン—」

神社。社(やしろ)。祠(ほこら)。

王宮正殿東西に庇(ひさし)のある建物で、政治を行う所。



びょう 【廟】

祖先の霊を祀る所。御霊屋中国では、ふつう、仏教など外来宗教建物を「寺」というのに対して中国固有の宗教建築を「廟」と呼ぶことが多い。チベット仏教寺院が廟と呼ばれることもある。ただし道教寺院は「観」とか「宮」。日本では近世になり豊臣秀吉徳川家康のような権力者の霊を廟として祀った。→ 宗廟

作者伊藤桂一

収載図書蛍の河
出版社光人社
刊行年月2003.6
シリーズ名光人社名作戦記


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 02:46 UTC 版)

(びょう)とは

  1. 宗教施設として、
    1. 死者を祀る宗教施設。特に各親族集団において祖先を祀るものをいう(仏壇など)。霊廟。祖廟。この項で記述する。
    2. 1から転じて墳墓のこと。特に建造物が伴う墳墓をいうことがある。
    3. 1から転じて神仏を祀る宗教施設。神殿寺院
  2. 王宮の前殿で、政治を執り行う所。

中国起源の廟

関帝廟 (神戸市)

中国において廟とは祖先の霊を祀る場であるが、墓所は別に存在する。その為、仏教における仏壇のような位置づけであるが、仏壇とは違い母屋の中には無く、霊廟専用の別棟がある。祖先を篤く敬う中国では、古代から家中で最も重要な場所とされていた。また、孔子を祀る廟や関羽を祀る廟が各地に多数存在するように祖先の霊だけではなく民衆が敬愛する英雄や古くから信仰される神祇の廟を建立して祀っている事もある。

三教合流(儒・道・仏の習合)の結果、寺院に神祇や聖賢が祀られていることもあり「寺廟」と総称される。

儒教

孔子などを祀る廟が学問所などに存在する。有名なものとしては、世界遺産として知られる孔廟東京昌平坂学問所(昌平黌)に付属した湯島聖堂がある。

道教

各地に、城隍神を祀る城隍廟や、関羽を祀る関帝廟岳飛を祭る岳王廟などが存在する。

日本における廟

慈眼堂

概要

日本では、特定な人物を祀る建物を、霊廟(れいびょう)、(びょう)、または霊屋(たまや)[1]御霊屋(みたまや・おたまや)といい、大きく、神式霊廟仏式霊廟儒式霊廟などに分けられている。また、各地の中華街には関帝廟が存在する。

神式

主に通常の神社と大差ない方式で祀られている。『延喜式神名帳』に「大帯姫廟神社」(現・宇佐神宮本社の一つ)とあるが、一方では『神名帳』にないが延喜式の式部式の項に「橿日廟」(現・香椎宮)とあり[2]、神社と区別されている例もあったらしい。

有名なものでは豊国神社日光東照宮がある。江戸時代に創建された各の藩祖を祀る神社や明治以降に創建された別格官幣社などがある。また、戦死者などを祀る靖国神社殉職警察官、消防士などを祀る弥生神社(現・弥生慰霊堂)、航空事故犠牲者を祀る飛行神社など、集合的に慰霊を目的として祀る例も多い。

上記の例を見ても分かるように、政治権力や政策と結びつくことも多い。

天満宮菅原道真を祀るので廟には違いないが、天神としてのを祀っているという認識の方が一般的である。

霊廟としての神社・祖霊社では、建築様式に権現造が用いられることが多い。

仏式

主に宗祖や有力檀家(将軍家・藩主等)などが寺院に付随して祀られていることが多い。有名なものでは伊達政宗を祀る瑞鳳殿天海を祀る慈眼堂などがある。 また浄土真宗本願寺派本山西本願寺真宗大谷派本山東本願寺は、元々は宗祖親鸞の遺骨と御影を安置する「大谷廟堂」がルーツである。

出典

  1. ^ 霊屋』 - コトバンク
  2. ^ 森浩一記紀の考古学(10)タラシナカツ彦の死をめぐって」『論座』第55号、朝日新聞社、222頁、1999年11月https://books.google.co.jp/books?id=1K-yAAAAIAAJ。"神名帳にはないが『延喜式』の式部式には、橿日廟があって、特異な扱いがみられる。"。 

関連項目


出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/16 02:51 UTC 版)

サワン・ボリブーン」の記事における「廟」の解説

サワン・ボリブーン本部敷地内には、中国式の廟がある。建物2階建てで、八仙祖師などを祭る。入り口両脇に、財団活動への寄付受け付けカウンターがある他、結婚式葬式などを行うイベント会場有するレスキュー隊活動記録した事件や事故写真掲示されている。

※この「廟」の解説は、「サワン・ボリブーン」の解説の一部です。
「廟」を含む「サワン・ボリブーン」の記事については、「サワン・ボリブーン」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「廟」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

出典:『Wiktionary』 (2017/07/28 04:54 UTC 版)

発音(?)

熟語


※ご利用のPCやブラウザにより、漢字が正常に表示されない場合がございます。
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence. Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.

「廟」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



廟と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「廟」の関連用語

廟のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



廟のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
中経出版中経出版
Copyright (C) 2025 Chukei Publishing Company. All Rights Reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの廟 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのサワン・ボリブーン (改訂履歴)、インドの遺跡におけるペルシア語の碑文 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Text is available under Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA) and/or GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblioに掲載されている「Wiktionary日本語版(日本語カテゴリ)」の記事は、Wiktionaryの (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、Creative Commons Attribution-ShareAlike (CC-BY-SA)もしくはGNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
漢字辞典
Copyright © KANJIDIC2 - the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group(EDRDG), used in conformance with the Group's licence.
Copyright © 1991-2010 Unicode, Inc. All rights reserved. Distributed under the Terms of Use in http://www.unicode.org/copyright.html.
Stroke Order Diagrams(SODs) licensed from © Kanji Cafe.
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS