彼のもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/29 05:33 UTC 版)
「彼のもの」(かのもの)とは、世界に人間原理を与えている人類を人類たらしめている人間性の起源とされる存在であるが詳細は不明。「オリジナル・ヒューマン」や「AZANT」とも呼ばれる。「彼のもの」はヤオトと呼ばれる汚染的影響をもたらす存在で、世界のあらゆるものがヤオト体であり、人間もまたサルのヤオト体であるという。当初はヤオトとは第6世界の奇病と考えられ、人に害を与える怪物を生み出す災厄の疫病と思われていた。 かつて現在(『アルファシステム・サーガ』時点)で言う第4世界で世界調査局が彼のものを発見、シオネ・アラダの光の軍勢と「彼のもの」の間で戦いが起こり、最終的にシオネが「彼のもの」を沈静化させたこの戦いは後に「悲しみの聖戦」と呼ばれている。 その後シオネが暗殺され、継承をめぐってオーマ同士の戦い「黄金戦争」が起こり、その中で光の軍勢の一員であった楽師アーが乱心して「彼のもの」そのものと化してしまうという事態が発生した。 後に第4世界で悲しみの聖戦期の遺跡から「彼のもの」が再び発見され、その影響でヤオトが蔓延、封印が施されて影響は小さくなったものの汚染は止まらず、100年程で精神感応力が高まった新人類スキカが生まれ、さらにスキカがさらなる汚染を受けた新しい種族スルナカンが誕生している。そのことに危機を抱いた人々は、浮遊島を落とすという質量兵器攻撃により「彼のもの」を不活性化させた。 しかし『幻世虚構・精霊機導弾』の顛末によりセプテントリオンが「彼のもの」を目覚めさせてしまい、「彼のもの」は第4世界から第7世界に向けて侵攻を開始。脅威を見誤っていたセプテントリオンは第6世界の分裂により侵攻速度を遅らす対処を採っている。また他の世界の影響を全く受けないほどに世界を加速させて彼のものの影響を遮断しようとする者も居る。「彼のもの」の影響が止まらない場合、全ての世界が失速してセントラルワールトタイムゲートに落下するという滅亡が待っている。
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