椎孔
椎孔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 12:19 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動椎孔(ついこう、vertebral foramen)は、平均的な椎骨において前方部分(椎体)と後方部分(椎弓)の間に存在する孔のこと。ただし第一頚椎(環椎)には椎体が存在しないので、前弓と後弓の間にある孔と定義する。
椎孔は環椎から第五腰椎までのすべての椎骨に存在し、この孔の中を脊髄とそれを包む硬膜が貫いている。上から下までの椎孔を通る筒状の空間を、脊柱管と呼ぶ(脊柱管は独立した椎骨の存在しない仙骨部まで続くので、正確には椎孔の内部だけではない)。脊髄神経はここから椎間にある椎間孔(上下の椎骨の下椎切痕と上椎切痕の間にできる孔)から末梢に出ている。脊髄は成人ではおおよそ第一腰椎と第二腰椎の間で終わるが、それより下位の脊柱管の中は脊髄神経の束である馬尾が通っている。
椎孔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/20 18:07 UTC 版)
環椎のリングの内部を椎孔という。上関節面の内側縁には小さな結節があり、環椎横靱帯がそれに付着して環椎のリング内を横切って椎孔を不均等に分割している。 前方の小さな部分には軸椎の歯突起が入る。 後方は脊髄とそれを包む膜が貫いている。 環椎の椎孔は脊髄が通るのに必要なサイズよりはかなり大きく、そのため環椎が横にずれてしまっても脊髄を圧迫することがないようになっている。 横突起は外側塊から外側下方に大きく突き出しており、頭部を回旋させるための筋群が付着している。他の椎骨にある前結節と後結節は癒合して一塊となり、横突孔は下から見て上後方に向かってあいている。
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