歎異抄と清沢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/24 11:44 UTC 版)
山本伸裕によると、清沢の仕事は、時代の濁流の中で自己を見失い、煩悶を抱いて生きざるを得なくなった近代日本人 - 代表は藤村操であるが - に歎異抄にみられるような生きた宗教心を刺激すると同時に、そこに哲学的なメスを入れることで、むき出しの「個」として生きることを強いられた人々に精神の立脚地を確立するためのガイドを示すことにあったと書いている。歎異抄の有名な言葉は「善人なおもて往生をとく、いわんや、悪人をや」である。彼は宗教書としての歎異抄の価値を認めつつも、宗教哲学の普遍的構造に落とし込む作業をなした。。
※この「歎異抄と清沢」の解説は、「清沢満之」の解説の一部です。
「歎異抄と清沢」を含む「清沢満之」の記事については、「清沢満之」の概要を参照ください。
- 歎異抄と清沢のページへのリンク