水素回収
読み方: すいそかいしゅう
【英】: hydrogen recovery
【英】: hydrogen recovery
水素と炭化水素などの混合気体中から水素を高純度で分離回収することをいう。これには、深冷分離法、吸着法、隔膜法などがある。 (1) 深冷分離法:原料ガス自体の Joule-Thomson 効果や断熱膨張による冷却または窒素、フロンなどの圧縮、循環による冷却効果により、炭化水素を液化させて水素純度を上げる方式のものと、液化メタン、液化プロパンなどの吸収液を用いて、炭化水素を吸収除去して純度を上げる方式などがある。 (2) 吸着法:PSA(pressure swing adsorption)法が代表的で、ERE と UCC によって開発された方式である。モレキュラー・シーブ、活性炭、シリカゲルなどの吸着剤を用い高圧下で炭化水素を吸着させることにより水素の純度アップを図り、低圧力に戻すことで炭化水素を脱着させて再使用することの繰り返しを行う方法である。そのため、複数器の容器を有し、それらを切替え使用することで連続運転される。 (3) 隔膜法:パラジウム合金膜を用い、パラジウムが水素分子を原子に転換して透過し、他の不純物は透過しない性質を利用し超高純度ガスに精製する方法のほか、特殊なプラスチックの中空繊維の膜を透過させ選択的に水素を混合ガス中から回収する方法(例えば、モンサント社のプリズム・セパレーター)などがある。 |
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