せいほう‐きょうかい〔セイハウケウクワイ〕【西方教会】
読み方:せいほうきょうかい
西方教会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/02 22:00 UTC 版)
英: Western Christianity)とは、キリスト教を大きく二つに分類した際に、東方教会と対置される教会の総称。西ヨーロッパで発達したローマ・カトリック教会およびそこから派生した聖公会、プロテスタント諸教派のことを指す。この東西の区分は、現在の教会の地理的な位置ではなく、歴史的な起源からなされるものである。東方典礼カトリック教会は完全にローマ・カトリック教会の一員であるが、基本的に東方教会に分類される。
(せいほうきょうかい、東西教会の分裂
東西教会の分裂の事件として、主に以下の3つが挙げられる[1]。高校世界史等の教科書で挙げられているのは2つ目である。
ニカイア・コンスタンティノープル信条を古典ギリシャ語からラテン語に翻訳する際、西方のローマ・カトリック教会は原文に存在しないフィリオクェ("filioque" 「子からもまた」の意)"という語句を聖霊の発出についての記述箇所に付け加えた[5]。一般的には、この思想的な相違が東西教会の分裂の原因と考えられているが、幾多の思想上の争いはこの帰結に過ぎないとする見解[6]と、フィリオクェ問題はそれほど重要な相違点ではないとする見解[7]が存在する。
西方教会の一覧
樹形図(概略)
脚注
- ^ General Essay on Western Christianity
- ^ ◆第9世紀◆ (日本ハリストス正教会西日本主教区)
- ^ ◆第11世紀◆ (日本ハリストス正教会西日本主教区)
- ^ ◆第13世紀◆ (日本ハリストス正教会西日本主教区)
- ^ 第2節 教会史の中のウェスレー
- ^ ウラジーミル・ロースキイ 著、宮本久雄 訳『キリスト教東方の神秘思想』90頁、勁草書房(1986年10月)ISBN 9784326100668
- ^ 『岩波キリスト教辞典』ISBN 9784000802024
関連項目
西方教会
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詳細は「公現祭」を参照 西方教会のローマ・カトリックと、それから派生した聖公会、プロテスタントの一部では、一般に、異邦人(非ユダヤ人)である東方の三博士に救い主イエスが現れた日として祝う。祭日は1月6日。
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「西方教会」の例文・使い方・用例・文例
- 1123年にラテラノ聖堂宮殿で開催された西方教会の最初の議会
- ブレシアのアルノルドゥスの独断家の誤りを終わらせる1139年の西方教会の2番目の協議会
- フレディリック神聖ローマ帝国皇帝IIを破門して、聖地に対して新しい十字軍を計画していた1245年の西方教会の協議会
- 宗教改革の影響を受けていない西方教会の下級聖職位の中で最も低いが、現在、ローマカトリック教会によって抑圧されている
- 宗教改革の影響を受けない西方教会だが、現在ローマカトリック教会び抑圧されている下級聖職位のうちの1つ
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