評価方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 02:51 UTC 版)
「全国学力・学習状況調査」の記事における「評価方法」の解説
全国学力調査では、生徒の学力を正答率(正答数)で評価している。時間的制約もあり問題数が少ないことから、調査によって得られる学力の解像度が低いことが問題となっている。例えば、OECDが行うPISAでは読解力を調べるために、100を超える設問を用意し、低学力層から高学力層に幅広く対応できる問題が揃っている。それに対し、全国学力調査では、小学校国語での問題数が14問、中学校数学の問題数が16問程度である。 また評価方法として、IRT(項目応答理論)などの統計学的テスト理論を用いていないことも問題点として挙げられている。各年度の問題の難易度は必然的に異なるため、単純な正答率(正答数)では学力を比較することはできない。IRTでは個々の問題の特性(難易度や識別力)を基に学力を統計的に評価できるため、いわゆる悪問などの影響を受けにくいという特徴がある。IRTは、前述のOECDが行うPISAや英語の調査TOEFLなどでも活用されているが、全国学力調査では活用されていない。 「項目応答理論」も参照
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