通告・指定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/28 01:35 UTC 版)
「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の記事における「通告・指定」の解説
世界保健機関 (WHO) 加盟国はPHEICを検知してから24時間以内にWHOに通告する義務を負い、WHOはその通告内容に応じてPHEIC拡大防止のための迅速な手段を講じる。194か国に通じる法的拘束力をもってWHOによる疾病の予防、監視、制御、対策が施され、強制力はないもののWHOは出入国制限を勧告できる。これまでにPHEIC指定された事態は以下の通り。 2009年4月:2009年新型インフルエンザの世界的流行(初の指定) 2014年5月:2014年の野生型ポリオ流行 2014年8月:2014年の西アフリカエボラ出血熱流行 2016年2月:2015-2016年のアメリカ大陸におけるジカ熱流行 2019年7月:2018-2019年のコンゴ民主共和国北キブ州でのエボラ出血熱流行(英語版) 2020年1月:新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) の世界的流行(COVID-19 pandemic) 2022年7月:2022年のサル痘流行 なお、2013年7月頃のMERS中東流行の際もPHEIC指定が検討されたが、委員会により却下された。MERSは2015年春にも韓国でアウトブレイクしており、PHEIC指定が再度検討されたが、国際的な緊急事態とみなすだけの条件を満たしていないとして却下され、「緊急の注意を喚起する警告」とするに留まっている。
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