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阻害剤とは? わかりやすく解説

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酵素阻害剤

(阻害剤 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/26 06:35 UTC 版)

酵素阻害剤(こうそそがいざい)とは、酵素分子に結合してその活性を低下または消失させる物質のことである。酵素阻害剤は一般に生理活性物質であり、毒性を示すものもあるが、病原体を殺したり、体内の代謝シグナル伝達などを正常化したりするために医薬品として利用されるものも多い。また殺虫剤農薬などに利用される種類もある。




「酵素阻害剤」の続きの解説一覧

阻害剤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 23:35 UTC 版)

EZH2」の記事における「阻害剤」の解説

EZH2の阻害剤の開発とそれによるがん抑制遺伝子望まないヒストンメチル化の防止は、がん研究有望な領域である。EZH2の阻害剤の開発タンパク質SETドメイン活性部位標的したもの焦点当てられている。2015年時点で、3-デアザネプラノシンA(英語版)(DZNep)、EPZ005687、EI1、GSK126、UNC1999といった、いくつかのEZH2阻害剤が開発されている。DZNepは、乳がん大腸がん細胞EZH2レベル低下させてアポトーシス誘導するため、抗ウイルス抗がん作用有する可能性がある。DZNepはS-アデノシル-L-ホモシステイン(SAH)の加水分解阻害するすべてのタンパク質メチルトランスフェラーゼ対す反応産物ベースの阻害剤である。DZNepはSAH細胞内濃度の上昇を引き起こすことでEZH2阻害するが、EZH2に対して特異的はないため、他のDNAメチルトランスフェラーゼなども阻害する2012年、Epizyme社はDZNepよりも選択性の高い、S-アデノシル-L-メチオニン(SAM競合型阻害剤EPZ005687を発表した。この薬剤EZH1英語版)と比較してEZH2対す選択性50倍高い。薬剤酵素SETドメイン活性部位結合することでEZH2活性遮断する。EPZ005687はEZH2のY641やA677の変異体阻害することができるため、非ホジキンリンパ腫治療への適用可能性がある。2013年、Epizyme社は他のEZH2阻害剤タゼメトスタット英語版)(EPZ-6438)のB細胞リンパ腫患者対す第I相臨床試験開始した2020年タゼメトスタット商標名Tazverik)は転移性または局所進行性の類上皮肉腫英語版)の治療に対してFDAの承認を受け、その年には再発性濾胞性リンパ腫対す承認行われたシネフンギン(sinefungin)は他のSAM競合的阻害剤であるが、DZNep同様EZH2対す特異性はない。メチルトランスフェラーゼ補因子結合ポケット結合することで作用しメチル基転移を防ぐ。EI1はノバルティス社によって開発された阻害剤で、Y641変異型細胞含めリンパ腫細胞EZH2阻害活性を示す。この阻害剤の作用機序も、SAMEZH2への結合対す競合である。GSK126はグラクソスミスクライン社によって開発され強力なSAM競合EZH2阻害剤で、EZH1比較して150倍の選択性があり、Ki0.53 nMである。UNC1999はGSK126のアナログとして開発され経口投与活性を示す最初EZH2阻害剤である。しかしながら、GSK126と比較して選択性低くEZH1にも同様に結合するため、オフターゲット効果可能性高くなっている。 一次治療奏効しなくなった際の治療法として併用療法研究されている。トポイソメラーゼの阻害剤であるエトポシドは、EZH2阻害剤を併用した際に、BRG1(英語版)とEGFR変異有する非小細胞性肺がん対す効果が高まる。しかしながらEZH2とリジンメチル化は腫瘍抑制作用を持つ場合もあるため(例としては骨髄異形成症候群)、EZH2阻害すべての症例に対して有効なわけではない可能性がある。

※この「阻害剤」の解説は、「EZH2」の解説の一部です。
「阻害剤」を含む「EZH2」の記事については、「EZH2」の概要を参照ください。

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