しんげん‐ち【震源地】
震央
震央(しんおう、英: Epicenter)は、地震または地下の爆発が発生した地点である震源の真上に当たる地表の点である。英語のEpicenterは、古代ギリシア語で「上」を意味するἐπί(epi)[1]と「中央」を意味するκέντρον(kentron)[2]に由来する形容詞ἐπίκεντρος(epikentros)[3]をラテン語化した新ラテン語の名詞epicentrum[4]を語源に持つ。
地震の場合、震央は断層が破壊し始めた地点の真上であり、多くの例で最も被害が大きい。しかし、巨大地震では断層破壊距離が長く、被害は破壊域に沿って広がる。例えば、2002年にアラスカ州で起こったマグニチュード7.9の地震の場合、震央は破壊域の西端であったが、最も被害が大きかったのは、破壊域の東端から330 km離れた地点であった[5]。
震央距離
地震の間、地震波は震源から球状に伝播する。液体の外核が縦波のP波を屈折し、横波のS波を吸収するため、震央から地球の真裏の地点は地震波の影となる。この領域の外側では両方の波が検出されるが、その速度と地球内部を通過する経路が異なるため、異なった時間に到着する。この時間差を地震計で測定することで、地震の震央からの距離を計算することができる。この距離は震央距離と呼ばれ、地震学では通常°(度)の単位で測定し、Δ(デルタ)の記号で表す。
少なくとも3点の地震計での震央距離が測定されると、三角法を用いて震央の位置を特定するのは容易である。
震央距離は、地震のマグニチュードを計算するのにも用いられる[6][7]。
出典
- ^ ἐπί, Henry George Liddell, Robert Scott, A Greek-English Lexicon, on Perseus
- ^ epicentre, on Oxford Dictionaries
- ^ ἐπίκεντρος, Henry George Liddell, Robert Scott, A Greek-English Lexicon, on Perseus
- ^ “epicenter”. Merriam-Webster Online Dictionary. (2009) 2009年10月19日閲覧。
- ^ Fuis, Gary; Wald, Lisa. “Rupture in South-Central Alaska—The Denali Fault Earthquake of 2002”. USGS. 2008年4月20日閲覧。
- ^ Tyler M. Schau (1991). The Richter Scale(ML). USGS 2008年9月14日閲覧。.
- ^ William L. Ellsworth (1991). SURFACE-WAVE MAGNITUDE(Ms) AND BODY-WAVE MAGNITUDE(mb). USGS 2008年9月14日閲覧。.
「震源地」の例文・使い方・用例・文例
- 地震の震源地は南の海岸から100キロ沖だった。
- 震源地は大島付近の海底といわれる.
- 海底を震源地とする地震
- 震源地が非常に遠い地震
- 地震の震源地は宮城県北部だった。
- それはまた,震源地近くの海底の調査にも使用されるだろう。
- 震源地は昨年12月の地震の震源地から南東150キロに位置していた。
- これらの島は地震の震源地の近くにある。
- その地震の震源地は,パキスタンのイスラマバードから北東へ約95キロの山岳地帯だった。
- 救助隊や救援物資は震源地近くの被災地に徐々に到着している。
- 震源地は四川(スーチョワン)省の省都,チョンツー(成都)の北西にある山岳地域だった。
- レオガンはこの地震の震源地だった。
- 震源地は白馬村だった。
震源地と同じ種類の言葉
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